存在と向き合い、沈黙の豊穣を慈しむ 『齋藤陽道 絶対』展 BAG-Brillia Art Gallery-にて10月7日(土)より開催
東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 野村 均、以下「東京建物」)は、2023年10月7日(土)より、東京建物京橋ビル1階の「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー)」(以下BAG)の「+1」にて、『齋藤陽道 絶対』展を開催します。
東京建物が2021年10月にオープンしたBAGは、「暮らしとアート」をテーマにした展覧会を企画・開催しています。今回は、「暮らしと写真」に沿って写真家 齋藤陽道氏による作品を、BAGの「+1」ギャラリーで展示します。
「絶対」は、齋藤氏が、存在から放たれるいのちの瞬きを、太陽が地平線すれすれとなる一日のうちのわずかな時間に捉えた、逆光ポートレートシリーズで、身近においてともに暮らしたくなる、希望の光をたたえた作品群です。
太陽と自身のあいだの"存在"に真向かいながら写された作品は、「今生きていて、やがて死んでゆく私たちが、今こうして出会っているという事実を絶対的なものとして強くあらしめたい」という作家の"願い"であり、「ただ、存在として、そこにいる」素朴で劇的な姿を、わたしたちの眼差しに立ち上がらせます。
齋藤氏は、言葉によって区別されるものではない個のありように思いを巡らせ、写真を通して豊かな沈黙を追求し、それを深化させてきました。本展は、被写体と太陽とフレアが重なる一瞬に現れる、同じ生を受けたものたちの黙されたたましいのかたちに出会うことに主眼がおかれています。
会期中、会場では、齋藤陽道「絶対」のプリント作品と、写真集『感動、』を販売します。
また期間中、京橋エリアでは「T3- PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023」を開催しています。東京建物は、このフェスティバルに協力し、招聘作家の展覧会をBAGの「+2」で同時開催しています。
展覧会について
展示内容
●展示スペース「+1」:
目の前のたったひとりにそそがれる眼差しにおいて深化する「絶対」シリーズより、未発表作品を含む約20点を紹介します。
イベント
展覧会開催と写真集『感動、』の重版を記念して、10月7日(土)にサイン会を行います。
(詳細はBAG公式サイトにて随時お知らせいたします。)
同時開催の展覧会について
展示内容
●展示スペース「+2」: 「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023」
2017年の開始から5回目を迎える国際写真祭の参加作品を展示。同写真祭は東京の「八重洲・日本橋・京橋」を舞台にしています。
詳細は以下の公式サイトをご参照ください。
https://t3photo.tokyo/
作家プロフィール
齋藤陽道/さいとう・はるみち (Harumichi Saito)
1983年、東京都生まれ。2020年から熊本県在住。
都立石神井ろう学校卒業。
2010年、写真新世紀優秀賞。2014年、日本写真協会新人賞。
2019年、『感動、』で木村伊兵衛写真賞最終候補。2019年、『感動、』で木村伊兵衛写真賞最終候補。
Eテレ「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきらぽん」の作詞を担当。
写真家、文筆家としてだけではなく、ドキュメンタリー映画出演など、活動の幅を広げている。
連載中
・熊本日日新聞(毎月第一金曜日)にて
コミックエッセイ「おはようと今日も手は」
・雑誌『暮しの手帖』にて
写真&エッセイ「よっちぼっち」
・雑誌『暮しの手帖』にて写真&エッセイ「よっちぼっち」
・雑誌『母の友』にて
コミックエッセイ「ひょうひょうかあちゃん」
(原作・もりやままなみ)
・2023年、全国の新聞にてカレンダーエッセイ「とある見るひと」連載中
主な個展
・「至近距離の宇宙」/東京都写真美術館2階/2019.11.30~2020.1.26
・「感動、」刊行記念展/NADiff A/P/A/R/T/2019.12.20~2020.2.2
・「神話(4年目)」(開催中止・ZINE&特製ポスター制作)
・「フィールド⇔ワーク 日々のアトリエに生きている」/2020.6.2~8.23
・「絶対」/日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー/2020.11.18~11.30
・「齋藤陽道との三日間 写真家が撮った街と店」/本屋Title/2021.7.22~8.16
・「存在。生。死。あわいの光。」/るんびにい美術館/2021.9.17~2022.1.24
・「TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」/東京都写真美術館/2023.4.7~2023.7.9
開催概要
展覧会名 : 齋藤陽道 「絶対」
会期 : 2023年10月7日(土)~10月29日(日)
会場 : BAG-Brillia Art Gallery-「+1」
〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル1階
開館時間 : 11:00~19:00(休館日:月曜日)
10月9日(月・祝)は開館。翌10日(火)休館
料金 : 無料
主催 : 東京建物株式会社
企画監修 : 公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団
企画制作 : 赤々舎
デザイン : 寄藤文平
協力 : 株式会社フレームマン
運営 : 株式会社クオラス
公式サイト: https://www.brillia-art.com/bag/
BAG-Brillia Art Gallery-について
2021年10月に、東京都中央区京橋にオープンした、東京建物のアートギャラリー。「+1」「+2」という2つの展示スペースで構成されています。
東京建物は、建物の提供だけでなく、さまざまなサービスを通して豊かな暮らしを提案する“住まいのトータル・ブランド”としてマンションブランド「Brillia」を展開してきました。建物やデザイン、インテリア選びなどはクリエイティブな活動であることから、さまざまなアート作品には暮らしを豊かにするきっかけや可能性が秘められていると考えています。
今後もBAG-Brillia Art Gallery-では、アートがもつ「空間を洗練させる力」に注目し、様々な視点から、日々の暮らしを彩る一つの体験となる企画を考案していきます。