日本オラクル、携帯電話にデータベースを搭載可能に

　日本オラクル株式会社（本社：千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長：新宅正明）は携帯電話にオラクルデータベース「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を搭載可能にして、企業向け携帯電話アプリケーションへの対応を拡張することを発表します。

　オラクル米国本社では、携帯電話の基本ソフト（以下オペレーティングシステム；OS）として業界が注目しているSymbian OSが、世界的に普及する可能性をいち早く捉え、Symbian OSに対応したモバイル専用超軽量データベース管理ソフト「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を開発しました。日本オラクルはこれを受け、「Oracle Database Lite 10g for Symbian」の日本市場への投入に先駆けて、企業向け携帯電話アプリケーションの新しい実現方法を市場に提案いたします。

　日本オラクルの移動体通信端末用アプリケーション向け提案としてまず、同社のパートナーが提供する「On Oracle」パッケージアプリケーションをSymbian OSおよび「Oracle Database Lite 10g」 に対応促進し、既存顧客へのシステム拡張提案や、オラクル技術の価値を付加した新規提案活動を行います。現在、「Oracle Database Lite 10g for Symbian」に対応を表明しているオラクルのパートナーはソフトブレーン、テニックおよびエヌアイデイ・アイエス、エイビスシステムソリューション、システムズナカシマなどとなっております。また、各社のパッケージソフトは、ビジネスプロセスマネジメント、営業支援（SFA）、 顧客管理（CRM）、フィールドサービス業務や保守業務（FFA）、ロジスティックス、位置情報システム（LBS）、従業員システムなど業界や業種・業態それぞれに対応しています。日本オラクルではモバイルを有効に適用できる業種を分析し、これらを総合的に支援いたします。

　さらに日本オラクルでは、パッケージアプリケーションの提案活動だけでなく、顧客から直接要求され発生する、システム統合への対応を視野に入れ、「Oracle Database Lite 10g」やSymbian OSを用いたシステム開発のトレーニングをパートナー各社に提供してまいります。

　「Oracle Database Lite 10g for Symbian」とパッケージアプリケーションの実証はオラクルとNTTドコモが共同で開発した「Enterprise Mobile Framework （EMF）」のアーキテクチャを拡張し、新たにNTTドコモが開発を開始したビジネスFOMA（R）上で行われます。日本オラクルでは、ビジネスFOMAに対応する「Oracle Database Lite 10g」の提供を準備し、パートナー各社のパッケージソフト開発を技術支援してまいります。

　日本オラクルはこの取組みを、5月19日（木）、20日（金）に開催される「IPテレフォニー＆ケータイソリューション2005」（東京・池袋、サンシャインシティ文化会館)で参考出展いたします。　http://expo.nikkeibp.co.jp/iptel/

「Oracle Database Lite 10g」について
「Oracle Database Lite 10g」は携帯情報端末（PDA）やノートパソコンなどに最適化された小型版のOracleデータベースを中心としたモバイル・ソリューションのための統合ソフトウェアです。「Oracle Database Lite 10g」を利用することで、既存の業務システムと連携するモバイル・アプリケーションをより容易に構築することが可能です。

●共同でビジネスを推進する各社の取組みについてのコメント

■NTTドコモはオラクル社の移動体通信技術と事業への取組を歓迎します。ビジネスFOMAに、オラクル社が「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を提供することにより、必要な時にいつでも重要なデータへのアクセスを行うことが可能になります。私たちは付加価値の高い新しいサービスの開発を展開し、企業など顧客のビジネスに有益な影響を及ぼすことができると確信しています。

NTTドコモ　ユビキタスサービス部　部長　徳広 清志

■エイビスシステムソリューションは長年取り組んできたリッチクライアントフレームワークをはじめとする携帯電話上のアプリケーション実装技術と、日本オラクルと共に培ったSymbianアプリケーション開発ノウハウをベースに、携帯電話上で「Oracle Database Lite 10g」を用いた企業アプリケーションの実現支援を、顧客またはオラクルのSIパートナー様に提供してまいります。

エイビスシステムソリューション株式会社　代表取締役社長　中村 昌一郎

■システムズナカシマは、Symbian OSに「Oracle Database Lite 10g」が対応する試みを、歓迎いたします。今後、弊社が展開するシステムでは、基幹システムやCRM等との連携をスムーズ行うために、Symbian OS上で稼動するDBの存在が必須と考えており、提供製品の拡張機能として「Oracle Database Lite 10g」に対応していきます。それにより、お客様で既に構築されているシステムとの連携を行った営業支援システムの提供が可能になると考えております。

株式会社システムズナカシマ　東京支店長　井上 修一

■シンビアンは、日本オラクルがSymbian OS対応データベースを携帯電話上の企業アプリケーション構築のインフラストラクチャとして市場に提供するべく、取り組んでおられる活動を歓迎いたします。 シンビアンは、この取組みが日本市場で成功することが、世界に普及する鍵であり、Symbian OSを搭載した携帯電話の新しい高付加価値となると期待しております。

シンビアン株式会社　代表取締役社長　久 晴彦

■ソフトブレーン株式会社（以下、ソフトブレーン）は、携帯電話のOS市場で、グローバルに採用されているSymbian OSに「Oracle Database Lite 10g」が対応する試みを、今後の開発プラットフォームの一つとして選択する事で支援致します。高速、堅牢な「Oracle Database Lite 10g」とのコラボレーションにより、ソフトブレーンが提唱する営業のプロセスマネージメントを実現する環境を、より多くのユーザに提供できるものと確信しております。

ソフトブレーン株式会社　代表取締役社長　七田 真之

■テニック＆エヌアイデイ・アイエスは、携帯電話への採用が本格化してきたSymbian OSに「Oracle Database Lite 10g」が対応する試みを、強力に支援いたします。私たちは、ノン・プログラミングでSymbianアプリケーションが実現できる開発・運用フレームワーク支援製品『ＭｏＰｕｌｓｅ』を提供することで、多くの『オラクル技術』を身に付けた方々がユビキタスインフラ・ソリューションを実現するビジネス機会を生み出し、より先進的なモバイルソリューションの普及に貢献してまいります。

テニック株式会社　専務取締役　菊地 勝俊
株式会社エヌアイデイ・アイエス　事業部・部長　石井 廣

■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社
コーポレートコミュニケーション室　広報担当　玉川
Tel：03-6238-8178 / Fax：03-5213-6990
e-mail：Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press

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