<自転車の安全利用促進委員会レポート/一般社団法人自転車協会> 事故防止は自転車選びから! 『BAAマーク』貼付自転車を選んで事故を未然に防ぐ。 自転車事故の被害者・加害者にならない為に、 広島県私立修道中学校で中学2年生287名を対象に 自転車の交通安全教室を実施。
自転車のルール・マナー等の正しい利用方法と、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2019年3月6日(水)に広島県私立修道中学校にて、2月から自転車通学が認められた中学2年生287名を対象に自転車の交通安全教室を実施いたしましたので、ご報告いたします。
広島県の中学2年生の1万人当たりの通学時事故件数は全国7位*と上位となっております。また中高生が自転車事故の加害者となってしまうケースは、他の世代に比べて突出しており、多額の賠償責任を負ってしまう自転車事故も起きています。新たに自転車通学を始める学生などが増え、事故が相次いで発生しやすい新学期を前に、自転車の安全利用促進委員会メンバーである遠藤 まさ子氏が、安全な自転車通学について講演しました。
*平成29年通学時自転車事故データ/自転車の安全利用促進委員会 より
講演では、学生が加害者になってしまった事例とそのリスクを具体的に紹介し、賠償責任が及ぼす影響などを説明。また修道中学校の実際の通学路の写真を取り上げ、危険な場所で気をつけるべき点を解説しました。加えて、〇×ゲームを交えて注意するべき交通ルールやマナーを生徒と考えながら、理解しづらい事故時の過失割合などについても説明しました。
さらに交通安全だけでなく、日ごろのメンテナンスのポイントや、国も認める安全・安心な自転車の目印であるBAAマークを取得した自転車を選ぶことの重要性についても言及し、「自転車の選び方やメンテナンスで、未然に防げる事故がある」と説明しました。
遠藤氏は、「中高生は他の世代に比べ、加害者になってしまうことも多いため、“自分が加害者にもなり得る”ということを理解して自転車通学をしてほしいです。普段無意識に行いがちな行為は、違反となるだけではなく事故につながる危険性をはらんでいます。日常に溶け込んで当たり前に使っている乗り物だからこそ、正しい知識をもって安全な自転車通学をしてほしいです。」と話しました。
交通安全教室の感想
・「今日の講演で定期的にメンテナンスを受けることで、事故を防げることを学んだので、これからはメンテナンスをしていきたいと思いました。」
・「自転車で通学する時は、朝と夕方は歩行者が多いので、歩行者を優先して走行したいと思いました。」
○×クイズの様子
メンテナンスのポイントについて
メンテナンスの説明の様子
参考資料
●“BAAマーク”とは
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあります。その安全性は国も推奨しており、安全・安心な自転車の目印として認知されています。
※BAAマーク制度の普及は、2015年に閣議決定された「交通政策基本計画」に明記されています。
●遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)
自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。
自転車の安全利用促進委員会について
自転車の安全利用促進委員会は、安全安心で快適な自転車生活を送って頂くため、自転車の購入時に知っておくべき安全安心な自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーといった自転車の利用方法について全国で啓発活動を行っている、自転車の専門家によって構成されている団体です。
URL: http://jitensha-anzen.com/