日本オラクル、クラスタシステムの管理を容易にして信頼性を大幅に向上

2003-02-24 11:00

日本オラクル株式会社（本社：千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長：新宅正明）は、2003年2月24日より、ファイルシステムの信頼性を大幅に向上する「Oracle9i Real Application Clusters Cluster File System」を2月24日より出荷することを発表いたします。

「Oracle9i Real Application Clusters Cluster File System」は、「Oracle9i」で培われたクラスタリング技術を基盤に新しく構築された共有ファイルシステムです。従来、Windows環境やLinux環境で「Oracle9i Real Application Clusters」（以下RAC）システム構成を構築する場合、共有ディスクに配置するデータファイルは、データの完全な一貫性の確保とデータアクセスの高速化の為、ローデバイス上に配置しなければなりませんでした。しかし、ローデバイス上にデータファイルを配置するため、バックアップ・リカバリやデータファイルの自動拡張など管理機能に幾つかの制限がありました。この度出荷するクラスタファイルシステムを使うことによって、ユーザは、簡単にRAC環境でデータファイル等のファイルの構築と管理を容易に行うことができます。また、システム管理者は、高可用で信頼性が高く、ハイパフォーマンスなシステムの上で、より大きなファイルや拡張ファイルを管理することができます。また、ディスク環境の複雑化を抑制するため、ユーザは「Oracle9i Real Application Clusters」を稼動させるためのハードウェア投資を低減することが可能です。

　「Oracle9i Real Application Clusters Cluster File System」では、ファイルシステムの容易な管理を実現し、信頼性を飛躍的に向上させる機能に加え、ローデバイスと同等のパフォーマンスを維持することに成功しています。

「Oracle9i Real Application Clusters Cluster File System」出荷概要
出荷日：2003年2月24日、Windows対応版
Linux版は今春より出荷予定
提供方法：「Oracle9i Real Application Clusters」と同梱
価格：「Oracle9i Real Application Clusters」に含む
（参考：「Oracle9i Real Application Clusters」250万円/CPU）

「Oracle9i Real Application Clusters Cluster File System」（以下、CFS）主な特長
■サービスを中断させずにファイルの拡張ができます。CFS に格納されているOracle ホームおよびデータ・ファイルは、動的に拡張できます。
■クラスタ内のノードが、個別にOracle ホームのローカル・コピーを作成する必要がなくなります。
■RAID ボリュームおよびストレージ・エリア・ネットワーク（SAN）のメリットを有効に活用できます。
■Oracle データベースの管理を簡素化します。CFS では、Oracle ホームおよびOracleデータベース・ファイルのいずれについても、クラスタ全域のファイルおよびディレクトリの均一ビューが提供されます。
■ノードに物理的な障害が発生した場合でも、アーカイブ・ログへ均一にアクセスできます。
■クラスタ内のノード間で、メタデータの一貫性が保証されます。

「Oracle9i Real Application Clusters」について
世界で圧倒的なシェアを誇るオラクルのデータベース管理ソフトの前バージョン「Oracle8i」から採用された「キャッシュフュージョン」アーキテクチャに基づく新しいデータベース・クラスタリング機能です。従来のデータベース・クラスタリング機能では、サーバ数の増加に従ってサーバあたりの性能に劣化が生じていましたが、この新機能によりサーバ数の増加に対して正比例した性能を確保することができます。

*ローデバイス（Raw Device）：ファイル構造やディスク構造のないディスクまたはディスク・パーティション

■本件に関する報道関係お問い合わせ先
日本オラクル株式会社　マーケティング本部
コーポレートコミュニケーションズグループ　広報担当　玉川
Tel：03-5213-6144 / Fax：03-5213-6589
e-mail：Takeo.Tamagawa@oracle.com
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