銀ペースト市場は、今後7年間に若干縮小する見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、ナノマーケッツが発行した報告書「Silver Inks and Pastes Markets - 2012 (銀インク・銀ペースト市場:2012年)」の販売を開始しました。
銀インク・銀ペースト市場は、2012年に約76億米ドル規模へと成長しますが、2018年には約68億米ドルに規模が縮小すると、ナノマーケッツは当報告書で予測しています。
銀インク・銀ペースト市場が縮小する要因はさまざまです。
まず、銀価格の高騰が続き、同市場に悪影響をもたらしています。
銀インク・銀ペースト企業は価格の上昇分を顧客に転嫁するすべもなく、さらに、顧客は銀の使用を削減あるいは廃止する方法を懸命に模索しています。
今まで太陽光発電部門が、銀インク・銀ペーストの需要が最も高い市場となってきました。しかし、PVビジネスの全般的な減速や、従来の結晶シリコンPVに比べて、あまり銀を使用しない薄膜PVへの移行によって、銀インク・銀ペースト市場は縮小すると、ナノマーケッツは指摘しています。
早くも2013年には、PV部門で消費される銀インク・銀ペーストの市場規模は、下降しはじめる見通しです。
さらに、新たに浮上しているLCDおよびLEDディスプレイによって、プラズマディスプレイ(PDP)市場は、価格が鍵となる熾烈な競争状況に陥っています。
PDPがプリンテッドシルバーの主要な用途であるため、銀インク・銀ペーストのメーカーは、これまで強力であった市場において、新たな課題に直面しているのです。
薄膜スイッチ、プリント基板、コンデンサなどのメーカーは、大量の銀インク・銀ペーストを今後も使用する見込みです。しかし、銀インク・銀ペーストメーカーが、より収益性の高い市場や製品を求めるのは明らかで、特定のニッチ分野をターゲットとした付加価値の高いインクへ向かう傾向が強まっています。
市場調査レポート: 銀インク・銀ペースト市場:2012年
Silver Inks and Pastes Markets - 2012
http://www.gii.co.jp/report/nan223845-silver-inks-pastes-markets-2012.html
出版日 2011年12月
発行: NanoMarkets
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/EL09_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F