世界の原子力発電所建設計画
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「Global Nuclear Power Deployment - New-build Market, Policy Analysis, International Cooperation, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2025 (世界の原子力展開:新規建設市場、政策分析、国際的協力、競合情勢および主要国分析)」の販売を開始しました。
世界中の多くの諸国で野心的な原子力発電所建設計画が策定されています。中国やインドといった国々が先頭を切って新規の原子力発電所建設プロジェクトに着手しています。原子力エネルギーの使用を世界的に推進している主な要因としては、急増する電力需要や化石燃料価格の上昇、温室効果ガス排出削減の必要性、また原子力エネルギーの使用がもたらす電力の低コスト化などがあります。
電力需要の急増と二酸化炭素排出量の上昇に見舞われているアジア太平洋地域では近いうちに世界で最も多い数の原子炉が設置されることになるはずです。アジア太平洋地域はほぼ103基の原子炉が設置される計画となっており、これに次ぐのは欧州の88基で、以下北米が24基、中東・アフリカ地域が8基、中南米が3基となっています。中国とインドはこの地域の中で膨大な電力需要を抱える主要2カ国ですが、2025年までに電力網に接続される予定の原子力発電所数の60%以上をこの2国が担うようになります。
2013年から2025年の間に電力網に接続される予定の原子炉の内、その大多数は加圧水型原子炉(PWR)となる模様です。2013年から2025年の間に電力網に接続される予定の原子炉の内の74%が加圧水型原子炉となる見込みで、以下6%が加圧重水炉(PHWR)、4%が沸騰水型原子炉、同じく4%が高速増殖炉(FBR)、また残り4%はその他のタイプの原子炉になるものと見られています。加圧水型原子炉の中では、ロシア型加圧水型原子炉(VVER)や中国型加圧水型原子炉(CPR)、ならびにアメリカ型加圧水型原子炉(AP1000)が最も広く使用されています。
原子力発電所建設計画を持っているトルコやタイ、アラブ首長国連邦(UAE)、ベトナムおよびその他諸国の中では、トルコが2025年までに最大の原子力発電電力を有する国となる見込みです。トルコもベトナムも2025年までにそれぞれ6基の原子炉を設置する計画ですが、トルコで計画中の原子炉の方が大きな発電量を持つものとなっています。その他の国の中ではアラブ首長国連邦とタイとが、2025年までに最も大きな電力を電力網につなぎ込む予定となっています。
市場調査レポート: 世界の原子力展開:新規建設市場、政策分析、国際的協力、競合情勢および主要国分析
Global Nuclear Power Deployment - New-build Market, Policy Analysis, International Cooperation, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2025
http://www.gii.co.jp/report/gd281810-global-nuclear-power-deployment-new-build-market.html
出版日: 2013年09月05日
発行: GlobalData
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/EN07_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F


