日本オラクル、「Oracle Tuxedo」製品群の機能強化を発表

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下 日本オラクル)は本日、プライベート・クラウドや従来のデータセンター環境における、C、C++、COBOL、Javaで開発されたアプリケーション向け分散トランザクション処理基盤「Oracle Tuxedo 12c」および、IBMメインフレーム専用のアプリケーションをオープン環境*に移行する「Oracle Tuxedo ART 12c」の機能強化を発表します。

  • 対応オペレーティング・システムはUNIXおよびLinux

今回の機能強化により「Oracle Tuxedo 12c」は、アプリケーションにさらなる信頼性、可用性、パフォーマンス、拡張性を提供します。また、「Oracle Tuxedo ART 12c」は、IBMメインフレーム専用アプリケーションの移行を迅速化し、リホストしたアプリケーションの管理とサポートを大幅に強化すると同時にコストおよびリスクを低減できるようになります。

「Oracle Tuxedo 12c」の機能強化によりドメイン間通信の遅延が解消され、「Oracle Exalogic Elastic Cloud(以下、Oracle Exalogic)」と「Oracle Tuxedo 12c」を組み合わせた環境で稼働するアプリケーションの処理速度が最大4倍向上します。また、「Oracle WebLogic Server 12c」、「Oracle Real Application Clusters」の間の分散トランザクションの最適化により、スループットが最大100パーセント向上します。これらのほか、「Oracle Tuxedo 12c」上で稼働するアプリケーションの管理と監視を簡略化、Javaによる新規または統合サービスを開発する作業の迅速化などの機能を強化しています。

  • オラクル調べ

「Oracle Tuxedo 12c」は、「Oracle Fusion Middleware 12c」、「Oracle Database 12c」、「Oracle Enterprise Manager 12c」と連携し、クラウド環境でアプリケーションを高速に実行する「Oracle Exalogic」および「Oracle SuperCluster」に最適化されています。

「Oracle Tuxedo ART 12c」の導入により大規模メインフレーム・アプリケーションの移行が迅速化され、アプリケーションが従来のLinuxまたはUNIXサーバー、オラクルのエンジニアド・システム、クラウド環境上でより効率的に実行できるようになります。今回の機能強化により、「Oracle Exalogic」へさらに最適化することで、従来のx86サーバーとの比較で最大7倍のパフォーマンス向上*を実現します。

  • オラクル調べ

日本オラクルはパートナー企業とともに、IBMメインフレームのユーザー向けにオープン環境へ移行する際の提案、製品、技術支援およびコンサルテーションを推進する目的で、無償のコンサルティング・サービス「Architecture Insight for Modernization* (アーキテクチャ・インサイト・フォー・モダナイゼーション)」および有償のコンサルティング・サービス「Project Formulation Service for Modernization** (プロジェクト・フォーミュレーション・サービス・フォー・モダナイゼーション」を提供します。また、COBOL、C以外のプログラミング言語のアプリケーションの移行や、日本メーカー製メインフレームからのオープン環境への移行に関しては、言語変換、帳票、運用ツールなどを提供するパートナー企業と協業し、「Oracle Tuxedo」または「Oracle Tuxedo ART」を基盤としたオープン化の提案を行い、ソリューションや技術サポートを提供します。

  • メインフレーム・システム上の資産の棚卸しを行い、現状の分析と将来的なロードマップの策定を行う無償サービス
    ** 次世代共通基盤への移行方針の具体化とプロジェクト計画の立案や技術的な課題と解決方針を明らかにするため実機検証を行う有償サービス

「Oracle Tuxedo 12c」最新版の主な機能
・監視と管理の簡略化:管理ツール「Oracle Business Transaction Management」との統合により、「Oracle Tuxedo」のモニタリングおよびレポート機能「Oracle TSAM Plus 12.1.3」は、ビジネス・トランザクションのエンドツーエンド監視を実現し、問題の診断に要する時間を短縮します。「Oracle TSAM Plus 12.1.3」によりプライベート・クラウド環境への「Oracle Tuxedo」上で稼働するアプリケーションの導入が簡略化され、使いやすいスクリプト作成ツールによって操作、管理、監視作業が自動化されます。
・新規サービス提供の迅速化:「Oracle Tuxedo」の拡張機能で、Webサービスとアプリケーションを双方向接続する「Oracle SALT 12.1.3」により、新たにREST Webサービス*がサポートされました。また、Javaアプリケーション開発のための機能が拡張され、新規ビジネス・サービスの市場投入までの時間が短縮されます。

  • 分散システムにおいて複数のソフトウェアを集合し、Webサービスに適用する設計原則

「Oracle Tuxedo ART 12c」最新版の主な機能
・移行の合理化と迅速化:カバレッジの一層の自動化、事前作成構成テンプレート、データ移行ツールの拡張、利便性の高い構成ウィザードにより、お客様とパートナーの移行プロセスを合理化します。移行および導入のためのツールの強化により、リホスティング・プロセスが迅速化・簡略化され、移行リスクが減少し、MIPSの削減またはメインフレームの廃止を前倒しすることができます。
・統合の迅速化とアプリケーション拡張の簡略化:C言語のCICS*、IMS**、バッチ・アプリケーションがサポートされます。ART CICSリージョン間の通信機能であるAPPC/LU6.1で接続し、分散トランザクション処理が利用できます。また、CICS Web サービスをサポートし、CICSアプリケーションからWebサービスの呼び出しが可能です。IMS実行環境が強化され、リホストされたIMSアプリケーション向けにMQ-IMSブリッジ***、ネイティブATMIゲートウェイ***が提供され統合が容易になりました。また、EXCIを使用してCICSへのアクセスが容易になりました。

  • Customer Information Control System:トランザクション処理を管理するソフトウェア
    ** Information Management Systems:IBMメインフレーム専用のデータ管理システムで、トランザクション処理システムであるIMS TMと、階層型データベース管理システムであるIMS DBから構成
    *** IBM WebSphere MQアプリケーションとIMSアプリケーション間でメッセージをやり取りする仕組み。
    **** TuxedoアプリケーションとIMSアプリケーション間でメッセージをやり取りする仕組み。
    ***** External CICS Interface: 非CICSアプリケーションからCICSアプリケーションに容易にアクセスするためのインターフェース
    ・実装と管理の簡略化:ISPF*統合とバッチ操作の新しい拡張機能、JCL**のネイティブ・サポート、COBOLコンパイラおよび統合開発環境との統合の診断およびデバッグの強化により、メインフレームの開発者と運用管理者は新たな環境に移行できます。今回の機能強化では「Oracle TSAM Plus」により、リアルタイム監視と詳細追跡、パフォーマンスと可用性の管理の拡張、バッチサービス・レベルの監視、異常終了の通知と対応、システム使用状況レポート、ジョブ・ログのアーカイブと検索、バッチ操作用のWebインターフェースが強化されました。そのすべてを「Oracle Enterprise Manager 12c」向けの「Oracle TSAM Plusプラグイン」を通じて単一画面から実行できます。
  • IBMメインフレームのOSで使われるツールセット
    **メインフレームコンピュータで使われるジョブ制御用のスクリプト言語
    ・セキュリティの強化:バッチ操作用のロールベースのセキュリティにより、LDAPおよびアクセス・ポリシーを制御する「Oracle Entitlement Server」とのバッチ・ランタイムの組み込み統合を通じて、運用/非運用ジョブへのアクセスを保護するための柔軟性に優れ、管理しやすいメカニズムが実現します。

●「Oracle Tuxedo」試用版ダウンロード:
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/tuxedo/downloads
●「Oracle Tuxedo」関連情報
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/tuxedo/overview
●「Oracle Tuxedo 12c」価格
・6,521,700 円/プロセッサ(税抜き)
●「Oracle Tuxedo ART 12c」価格
・978,300円/プロセッサ から(税抜き)
*価格は予告無く変更される場合があります。
プロセッサ:ハードウェアの仕様(CPU数)に応じて価格設定をするライセンスです。

●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフ
トウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳
細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。

■本件に関するお問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
TEL: 03-6834-4837 FAX: 03-6834-6129 E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/

  • OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。
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