JPS企業向け連載コラム 【夏の暑さと湿気のトラブル その2】

〜営業のパソコンが動かない〜

こんにちは。日本PCサービスの藤本幸浩です。IT機器のトラブル相談を受けてから、現場にかけつけ問題解決をするフィールドサポート事業部にいます。今回は夏場に多いトラブルについて事例や解決方法をご紹介します。

8月:夏の暑さのトラブル 熱中症と水の事故。パソコンもご注意!

夏になると増えるパソコンのトラブル。前回はオフィスや工場など、「屋内」のパソコントラブルについて解説しましたが、今回は外回りのお仕事をされる方々の「屋外」の事故についてです。
トラブルその1:車内に置いたパソコンが、動かなくなった
トラブルその2:飲料水がこぼれ、パソコンが動かなくなった

パソコンが動作するのに適している温度は5~35℃、湿度は20~80%と言われています。私どものお客様の中には、外回りの営業や商品配達のため、車の中でパソコンを使われる方もいらっしゃいます。夏場の車内温度は、50℃を超える場合もあります。冷房の効いたオフィスから移動して、急激な温度差が生じると、内部結露の発生・基盤の変形・部品の故障が起きる可能性があります。
 
あるお客様のケースです。外出先で使用するためパソコンを持ち出し、商談をしたところまでは問題ありませんでした。会社に戻り、屋根のない駐車場に車を停め、そのまま昼食に出かけましたが、パソコンを持っていくのを忘れていました。日中放置し、しばらくしてから気がつき、車に取りに戻りましたが、電源を入れてもパソコンは起動しません。出張サポートとして駆けつけて検証したところ、マザーボード(メイン基盤)が壊れているという診断となりました。部品交換を行い、正常に電源が入り使用できるよう修理を行いました。  

別のお客様のケースです。カフェでノートパソコンを使用していたところ、誤って飲み物をこぼしてしまいました。そのときは使用できましたが、次に電源を入れようとしても入りません。当社のフィールドサポートが駆けつけたところ、「大事なデータが入っており、修理に時間をかけていられない。」との状況でしたので、内蔵ハードディスクから必要なデータを復旧してバックアップを実施しました。その後、商談には別パソコンを使用して、無事に契約することができたそうです。

夏場はのどが渇きやすく、飲み物をそばに置いて仕事をする頻度も多くなるため、このようなトラブルも増加します。少量の水分でも、パソコンにかかる箇所によっては致命的なことがあります。筐体(きょうたい)一枚の裏側は、剥き出しの基盤です。どこの部分にどの部品があるかは、機種によってまちまちです。裏側が少しぬれただけなのに、とおっしゃるお客様もいらっしゃいますが、通風孔を通じて漏水によるショートの可能性もあり、わずかでも故障の原因になります。

▼解決策
まず、車内にはパソコンを放置しないようにしましょう。小さなお子さんが車内で熱中症になる事故がありますが、精密機器であるパソコンも熱には要注意です。どうしても置いておく必要がある場合は、電源を落として直射日光が当たらないところに置きましょう。室内や車内から持ち出すときは、必ずシャットダウンし、パソコン内部が作動して熱が生じることがないようにしましょう。  
またパソコンには、水分をこぼさないように気を付けましょう。どうしてもぬれて電源が入らなくなった場合も、かなりの確率でデータの取りだしは可能ですのでご相談ください。企業でお仕事をされているお客様は、データこそが必要です。パソコン自体の修理が出来ない、または費用や日数がかかる場合でも、データ復旧であればその場で解決できることが多くあります。

暑い夏はまだ続きます。車内の放置は避け、飲料水はできるだけパソコンから離しましょう。そして予防として、データのバックアップを普段からとるようにしましょう。

法人様向けコラム

https://www.4900.co.jp/business/example/column-201708.php

車内に置かれたパソコン
車内に置かれたパソコン
担当:藤本
担当:藤本

AIが記事を作成しています