「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W」シーズン閉幕

「Rakuten Fashion Week TOKYO(以下 Rakuten FWT) 2023 A/W」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、以下 JFWO)は、主会場の渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズを中心に3月13日(月)~3月18日(土)に開催し、期間中58ブランドによるショーやインスタレーションが実施されました。
全58ブランド(55発表)のうち、42がフィジカル発表、16がデジタル発表、うち17の初参加ブランド、そして海外からは6地域からの参加がありました。

今シーズンも、冠スポンサーである楽天グループ株式会社(以下「楽天」)が日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R(バイアール)」を実施。Chika Kisada(チカ キサダ)、TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)が参加し、大きな反響がありました。

Chika Kisada(チカ キサダ) TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)

withコロナ時代となっていく今年、Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/Wシーズンでは、パンデミックで培った「デジタルとフィジカルの融合」と「グローバルな発信力の強化」というニューフォーマットをベースに、さらなる発展のため新たなステージに向けて舵を切りました。
その幕開けとしてオープニングセレモニーを開催。活気あふれるフィジカルな交流を感じていただきました。
また、3月13日(月)からは政府の発表により、マスクの着用について個人に委ねられ、より一層の開放感を後押ししました。

その他、3月11日(土)には、一般への発信を強化するために連携したTOKYO CREATIVE SALON(以下 TCS)と合同の前夜祭も開催し、会期前からも人の交流の復活や盛り上がりを感じるシーズンとなりました。

2023 A/Wシーズンのポイント

(1) 賑わいを取り戻したRakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W

3月13日(月) オープニングセレモニー

コロナ禍での開催による閉塞感から脱却し、開放感とともに一層の東京のファッション・ウィークの存在を世界にアピール。2023 A/Wシーズンの会期初日、トップを飾るIRENISAのショー後、オープニングセレモニーを開催しました。

公式酒「獺祭」による鏡開きの様子

公式酒「獺祭」による鏡開きの様子:左より JFWO事務局長 古茂田博、『SULVAM』デザイナー 藤田哲平、旭酒造株式会社代表取締役社長 桜井一宏、JFWO理事長 三宅正彦、女優・タレント 長濱ねる

コロナ禍の3シーズンSDGsレポーターとしてファッション・ウィークを盛り上げていただいた長濱ねるさんとともに、事務局長古茂田がホストとしてセレモニーを進行。IRENISAのデザイナーのコメントや、ショーに来場されたスペシャルゲスト、TFA審査員のニック・ウースターさん(左)、俳優の上杉柊平さん(中央)、女優・モデルの松井愛莉さん(右)がIRENISAのコレクションを着用して登壇。また、2015年第1回TFA受賞者の「SULVAM」デザイナー藤田哲平さんも応援にかけつけてくれました。

TFA審査員のニック・ウースターさん(左)、俳優の上杉柊平さん(中央)、女優・モデルの松井愛莉さん(右)

■3月11日(土) Re-Designing TOKYO Night Culture powered by Rakuten Fashion Week TOKYO × TOKYO CREATIVE SALONを開催
ファッションとデザインの祭典「TOKYO CREATIVE SALON」(※1)と、最新の日本のクリエーションを世界へ発信する「Rakuten Fashion Week TOKYO」が、共に東京のファッションシーンを盛り上げるため連携することに先駆け、共催の招待制のオープニングレセプションを、Miyashita Park内ORにて実施。更にエントランスフリーにて、ENTER Shibuyaと不眠遊戯ライオンの2つのクラブを連動させた回遊型パーティーも同時開催されました。

TOKYO CREATIVE SALON

(※1) TOKYO CREATIVE SALON:地域や民間企業が連携して、ファッション、アート、音楽、フード、カルチャーなど、都内の複数エリアのイベントを一同に集結させた、プロジェクト型のクリエイティブイベント https://tokyo-creativesalon.com/about/

■TOKYO CREATIVE SALON「TOKYO PEACE FASHION SHOW」との連携
今シーズン、Rakuten FWTと「東京クリエイティブサロン2023」(以下 TCS)が一部連携し、2023AW参加ブランドの一部が、オンスケジュールにてTCS内の企画「TOKYO PEACE FASHION SHOW」(都内の様々な場所でランウェイショーを開催)のブランドとしてショーを実施しました。
・HEAVEN TANUDIREDJA ANTWERP
・KEISUKEYOSHIDA
・MURRAL
・docomo×RequaL≡
・MEGMIURA WARDROBE
・YOHEI OHNO

(2) デザイナー支援

JFW NEXT BRAND AWARD 2023

2023 S/Sシーズンより発足したJFWOによるブランド支援プログラムのフィジカル部門「JFW NEXT BRAND AWARD 2023」グランプリ受賞ブランド「FETICO(フェティコ)」が、3月17日(金)11:00~公式会場渋谷ヒカリエでランウェイショーを開催しました。大胆で自由奔放、独自の雰囲気を持つ女性たちからインスピレーションを得たコレクションを発表しました。また、審査員特別賞に選出された「HAENGNAE(ヘンネ)」と「natsumiosawa(ナツミオオサワ)」は、2023 A/W COLLECTION EXHIBITIONを3月16日(木)~3月18日(土)の3日間、渋谷ヒカリエ 8 CUBEにて開催しました。

FETICO(フェティコ)

デジタル部門「JFW DIGITAL GRAND PRIX」とデジタル発表ブランド

今シーズン、本企画に参加意思のあるデジタル発表の14ブランドに対して、デジタル部門「JFW DIGITAL GRAND PRIX」を継続。グランプリは、審査員による作品・表現方法(芸術性)などに対する定性的評価、およびRakuten Fashion Week TOKYOオフィシャルYouTubeアカウント視聴回数(実施後一定期間における)によって選定し、4月中旬頃発表予定です。今企画を通してデジタル参加ブランドへの支援と、さらに注目が集まることを目的としています。

■「FASHION PRIZE OF TOKYO 2023」および「TOKYO FASHION AWARD 2023」凱旋コレクション発表
・FASHION PRIZE OF TOKYO 2023受賞デザイナー小泉智貴による「TOMO KOIZUMI/トモ コイズミ」3月17日(金) 14:30~公式会場表参道ヒルズB3F スペースオーにて、凱旋イベントとなるインスタレーションを開催しました。
会場では、パリ、ミラノで発表を行ったTOMO KOIZUMIのコレクションピースが展示され、ミラノでのランウェイショーの映像を流しながら、今回あらたに用いた素材やディティールなどについてデザイナー自らが解説を行いました。正面には、過去のポップアップで使用した装飾をあしらったユニークな発想のコレクションピースのお披露目がありました。

TOMO KOIZUMI(トモ コイズミ)

・「TOKYO FASHION AWARD 2023」全8ブランドによるコレクション発表が、公式会場渋谷ヒカリエにて行われました。

(3) デジタル配信の強化

ライブ配信・YouTubeでの公開

今2023 A/Wシーズンも引き続き、公式WEBサイト( https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/ )で全参加ブランド発表の内容を告知、希望ブランドについてはフィジカル発表の様子をライブ配信しました。アーカイブ映像はすべて以下のYouTubeで公開しております。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLeduZQtZfBzqSMzg6dEMwZkln3BLG7PPQ

シーズンキービジュアル「東京を纏う」を展開

2023 A/Wシーズンは「東京を纏う」をコンセプトに、注目のモデル・源大を起用したキービジュアルを公開。世界が再びダイナミックに動き出す今、Rakuten FWTは狭義のファッションにとどまらず、東京の文化を代表する存在として“今の東京”をアピールしたいと考え、東京の風景を洋服のパターンに見立て、モデル・源大さんに重ね合わせました。その他「Fashion Week TOKYO」という名称自体を東京にある風景(東京タワー、中銀カプセルタワー、再開発を象徴する工事現場のカラーコーンなど。)一文字一文字をすべて東京の風景でデザインしたオリジナルタイポグラフィも展開しました。

Rakuten FWT 2023 A/W JAPANESE VERSION(C)JFWO
Rakuten FWT 2023 A/W タイポグラフィ(C)JFWO

(4)「ファッションができるSDGs」企画

SDGsイベント「ZERO-TEX(R)が奏でるサステナブルストーリー」を開催

JFWが22 S/Sシーズンより様々な施策を通して実施している「ファッションを通して出来るSDGs」について、23 A/Wシーズンは「ZERO-TEX(R)が奏でるサステナブルストーリー ~100年先も楽しめるファッション業界の構築~」を、3月16日(木)~3月18日(土)までの3日間、公式会場渋谷ヒカリエ8F 8/COURTにて開催しました。会場にはZERO-TEXのサステナブルストーリーに関するムービーやオブジェ、また「個性を尊重し、長く着用できる服」と題して、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)で学ぶ未来のデザイナー3名(池上智慧子(Chieko Ikegami)・池谷友里(Yuri Ikegaya)・古月梨紗(Risa Fugetsu)に、日本が誇る素材“ZERO-TEX(R)”の可能性を託し制作したコレクションが展示されました。また初日には、Rakuten FWT 2023 AWオフィシャルイベント「ファッション・ビジネスにおけるサステナビリティと教育」トークセッションを開催。スペシャルゲストにニューヨーク在住のデザイナー・サスティナビリティリサーチャーであるSho Konishiさんをお迎えし、NY、パリで学んだ“ファッション学”からの気づきや、チャレンジしたコンペティションでの体験談、これからのファッション業界においてのサスティナブルの在り方などを、FITで学ぶ学生3名×西川明秀さん(ZERO-TEX(R)開発者Yamagin inc. CEO)とともに語り合いました。

Sho Konishiさん・FITで学ぶ学生3名・西川明秀さん(Yamagin inc. CEO)

2023 A/Wシーズンはフィジカルでのショーも7割まで増え、参加ブランドのファンや関係者も待ち望んでいた様な、久しぶりに活気を感じることが出来るファッション・ウィークとなりました。今シーズンを皮切りに、パンデミックで培ったニューフォーマットをベースに、新たなステージに向けてさらに発展させていきます。実力ある新人の登竜門として、あと一歩で世界へと羽ばたく才能、世界に十分通用する実力、さまざまな力を国内外にしっかりと届けていきたいと思っています。
次回、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」の開催は2023年8月28日(月)~9月2日(土)となります。引き続き、Rakuten Fashion Week TOKYOにご注目・ご協力のほどお願い申し上げます。

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