院内感染症診断の市場成長率、2011年は20%増

株式会社グローバル インフォメーションは、Kalorama Informationが発行した報告書「Hospital Acquired Infections: Testing Markets (院内感染:検査市場)」の販売を開始しました。

コスト増の要因としての院内感染症(HAI)に対する注目が高まり、また実際に感染が増加していることから、病院や介護施設が感染患者と隔離が必要な患者を特定するために使用する診断薬は、その需要が増加しています。Kalorama Information社の最新の報告書によると、院内感染の有無を確認する必要性が増したことで、体外診断薬(IVD)の売り上げは2011年、10%増の12億ドルに達しました。

同レポートによると、治療の妨げになる院内感染症で最も一般的なものは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、結核、尿路感染などです。通院者数は年間約4,000万で、その5%がHAIと診断されます。うち毎年約10万人が、院内感染が原因で死亡しています。さらにその20%は、MRSA感染による死亡となっています。患者が危険な状態にあり、感染の被害が最も拡大しやすいICUでは、地域感染型の肺炎が大きな問題になっています。

「医療機関においては現在、院内感染が日常的になっています。ある感染症の発症が減っても新しいものが現われたり、また別の感染症が増加したりするのです」とKalorama Informationの発行人であるブルース・カールソン氏は説明します。「こうした感染の特定には、スピードが不可欠です。特定の感染症を対象とし、結果を迅速に提供する検査が多数あります」。

最もシンプルな検査は、MRSA を検出するための鼻腔スワブと、感染拡大を抑制するための入院時スクリーニングです。結核の場合、診断には結核菌の特定が必要であり、診断方法には造影、マントー試験などがあります。また報告書は、薬剤耐性検査や薬剤感受性検査、DNA塩基配列決定法、固相ハイブリダイゼーション、マイクロアレイ、ファージベースの試験をはじめ、より複雑な検査分野について詳述しています。

同レポートは、具体的な適用分野を定めるものとしてのHAI診断分野の現状を説明するものです。この分野の発展を明らかにし、市場規模と疫学データ、主力企業のプロフィールを提供しています。また、新たな検査システムや検査薬の開発などを含め、分子検査や従来型の検査など、セグメント別の市場データも紹介します。さらに、拡大する薬物耐性に関する分析も行いました。

市場調査レポート: 院内感染:検査市場
Hospital Acquired Infections: Testing Markets
http://www.gii.co.jp/report/kl79624-nosoco-infections.html
出版日: 2012年08月14日
発行:Kalorama Information

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