慢性腎疾患症例、2022年までに8100万件に到達見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「EpiCast Report: Chronic Kidney Disease - Epidemiology Forecast to 2022 (EpiCast Report:慢性腎疾患の疫学的予測)」の販売を開始しました。
米国および欧州5か国における慢性腎疾患(CKD)の症例数は、2012年の6950万件から、2022年までに8100万件に拡大する見込みです。CKD事例の増加は、予想されていた患者数の増加ではなく、各市場における人口構成の変化に起因しています。しかし、GlobalDataでは、米国および欧州5か国におけるCKDの症例数は予想を超えると見ており、それはこれらの市場において高血圧や糖尿病、肥満などの症状が増加しているのが原因です。
2022年までに、米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国におけるCKDの症例数は、合計で1.62%増加する見込みです。予測期間内に患者数が最も多くなると見られるのは米国とドイツで、それぞれ4600万人、1200万人がこの疾病の影響を受けると予測されています。
同レポートでは、CKDは女性と65歳以上の人々に多いとしています。さらに、アフリカ系および南アジア系の人々の間で発症が多く、その原因はアフリカ系では高血圧の人の割合が高く、南アジア系では糖尿病患者数が非常に多いことにあります。
GlobalDataの上級疫学者、Suman Chowdary博士は、「CKDには、糖尿病や高血圧、循環器疾患(CVD)など、それぞれがそれぞれを誘発する複合的な因果関係や合併症があります。CKDは初期段階では症状が出ないため、過小診断や治療されずにおかれることがしばしばあります。CKDが進行して腎機能が停止すると、患者は延命のために腎臓透析や腎臓移植をおこなう腎機能代替療法(RRT)を勧められます。現在、CKDには治療法がありません。しかし、CKDが引き起こす腎臓機能障害の進行を遅くする様々な治療方法は成功しています」と述べています。
「世界的な人口の高齢化や、糖尿病や高血圧、肥満などのCKDの危険要素の上昇を鑑みると、CKD患者は今後の医療に非常に大きな負担を課することが予想されます」とChowdary博士は結論付けています。
市場調査レポート: EpiCast Report:慢性腎疾患の疫学的予測
EpiCast Report: Chronic Kidney Disease - Epidemiology Forecast to 2022
http://www.gii.co.jp/report/gd281804-epicast-report-chronic-kidney-disease-epidemiology.html
出版日: 2013年08月31日
発行:GlobalData
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