20年ぶりに刑法犯増転! ウエラ名古屋が防犯意識の呼びかけを強化! 防犯カメラが捉えた、大胆かつ組織化する空き巣侵入盗の映像公開

防犯リフォーム事業を手掛ける株式会社ウエラ名古屋が、刑法犯の認知件数が20年ぶりに増加したという発表を警察庁が行ったことを受け、防犯意識の呼びかけを強化します。
当社が保有する空き巣侵入盗の一部始終を記録した、防犯カメラの映像を公開しています。その記録映像を見ると、大胆かつ組織化する空き巣侵入盗の手口を確認できます。

2002年をピークに減少を続け、2021年は戦後最小を更新していた刑法犯の認知件数が、2022年に20年ぶりに増加に転じました。その背景には、新型コロナウイルス対策の行動制限の緩和が影響したとみられ、侵入盗だけでなく、自動車盗や特殊詐欺などの認知件数も再び増加傾向にあります。特に侵入盗においては、窃盗グループの「狙い撃ち」による被害も散見され、名簿やSNS、過去に発生した高額窃盗現場などを調べた上で犯行に及んでいるとみられています。犯行自体もより大胆かつ荒々しくなっており、バールなどで玄関扉を無理やり破壊して侵入し、現金や貴金属、自動車などを盗む事例が数多く発生しています。強盗事件に関する報道もなされ、「防犯」が改めて注目される今、いつも以上に高い防犯意識を持ち、日頃から「防犯対策」「空き巣対策」をお心掛けください。

この映像が記録されたのは、2022年11月末、犯行現場は愛知県名古屋市某所。犯人グループはまず、インターホンを使って、住人の不在を確認。その後、住人を装って駐車スペースに停車、バールを使って玄関ドアをこじ開け侵入を試みます。玄関をこじ開けるのに2分。その後、家に侵入した犯人は2分20秒ほど家の中を物色します。その後、ブランドバッグを盗むと、ドライバーの待つプリウスに乗って逃走。最初のインターホンから7分間の出来事でした。

この映像を見て、最近の空き巣犯の傾向と対策を理解できると、ウエラ名古屋代表で防犯設備士の森下 生真(モリシタ イクマ)は言います。まず、インターホンで家人の不在を確かめています。映像からは2回インターホンを押していることが確認されます。実際に空き巣犯への調査で50%の侵入犯が、インターホンを使って留守を確認してから侵入すると回答しています。それで、こうした行動パターンに対抗するために、スマートフォン連動のインターホンを使用することを森下は勧めます。そうすることで、家に不在の場合でも外出先からスマートフォンで来訪者の様子を確認し、応答することができます。最近の強盗事件においては、宅配業者を装っての犯行であったことも報じられていますので、来訪者の様子をしっかりと確認し応答できる対策を講じることをお勧めします。

また、映像は、犯人がバールを使用して玄関をこじ開ける様子をはっきりと捉えています。以前は、掃き出し窓などのガラスを割って侵入する、いわゆる「ガラス破り」が侵入の60%を占めていましたが、近年は侵入手口、侵入経路に変化が見られると森下は言います。また、玄関からの侵入は、以前は「ピッキング」と呼ばれる高度な技術を駆使した犯行がメインでしたが、現在はバールを使用した力業になっていることも実状です。こうした変化の背景には、以前は単独犯によるできるだけ目立たない形での犯行だったのに対し、最近は、運転手・見張り・実行犯と、組織化された形で犯行に及ぶため、より大胆になっているのではないかと分析します。実際この映像でも、実行犯2人と運転手1人の3人で行動していたであろうことが推察されます。

加えて、映像を見ると、犯行の途中で空き巣犯が小さなバールから大きなバールに持ち替えて、ドアを何とかこじ開けようとしていることが分かります。犯人の焦っている様子がうかがえます。実際、犯人は侵入に時間をかけることを極端に嫌がります。この被害に遭われたお宅には3つの玄関錠が設置されていましたが、それでも侵入されてしまいました。それで、できるなら4ロック以上も検討してほしいと森下は提案します。そして、追加で設置する錠前はできるだけ高い位置に設置して、バールでこじ開けようとする時の力が入りにくくなるよう工夫することをお勧めします。

新型コロナウイルスの拡大も相まって、減少を続けてきた空き巣被害。しかし、その影響が緩和された今、「職業泥棒」と呼ばれる空き巣を稼業にしてきた「ならず者」たちにとっては、ついにやってきた“稼ぎ時”です。犯罪は、いつ誰の身に降りかかるか分かりません。有効な防犯対策と空き巣被害への注意喚起として、この映像をぜひご活用ください。

株式会社ウエラ名古屋
防犯設備士 森下 生真

株式会社ウエラ名古屋

代表  : 森下 生真
事業内容: 住宅防犯リフォーム
設立  : 1972年4月
URL   : https://wella-security.com/

空き巣犯がインターホンを押す
バールを手にする
バールでこじ開けようとする
対策として、玄関ドアに5つの鍵を設置した例も。
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