太陽光発電や風力発電で使用するリチウムイオンキャパシターの消費高が2013年には270万米ドルに達する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社ElectroniCastが発行した報告書「Lithium-Ion Capacitors in Wind Turbine and Solar Photovoltaic Power Generation: Global Market Forecast & Analysis 2012-2022 (風力タービン・太陽光発電におけるリチウムイオンキャパシター:世界市場の予測と分析)」の販売を開始しました。
リチウムイオンキャパシター(LIC)は、風力発電や太陽光発電システムにおいて電力エネルギー貯蔵サブシステムとして使用するのに適しています。夜間に太陽光で発電した電力を使いたい場合や、穏やかな日に風力で発電した電力を使用したい場合は、その電力を貯蔵しておく必要があります。
リチウムイオンキャパシターは、バッテリーよりも高い出力密度を有し、また、リチウムイオンバッテリー(LIB)よりも安全です。というのは、LIBは熱暴走を起こす恐れがあるからです。電気二重層コンデンサ(EDLC)と比較すると、リチウムイオンキャパシターの方がより高い出力電圧を得ることができます。双方ともパワー密度の点では同等ですが、エネルギー密度はリチウムイオンキャパシターの方が大きくなります。リチウムイオンキャパシターは微弱な電流でも充電ができるという特長を持ち、このようなことから再生可能エネルギー応用分野で大幅に需要が拡大するものと期待されています。
リチウムイオンキャパシターを風力発電や太陽光発電と組み合わせて独立した電源とすることにより、LEDベースの街路灯やLEDベースの道路標識ならびに信号機、オフグリッドの家庭用電力源、路側の緊急/救難電話器、ソーラー・パーキングメータ、監視カメラ、セキュリティ・センサーなど広範囲のデバイスに使用することが考えられており、その他にも数多くの可能性があります。
ElectroniCastのStephen Montgomery氏は、「風力発電や太陽光発電用途で使用するリチウムイオンキャパシターの市場は比較的新しく、企業の新規参入や企業買収、またジョイントベンチャー(JV)やブランドの構築などに対して今なおオープンな市場です。」「気候変動や地球温暖化に関する社会的関心が高まっていること、エネルギー価格が割高になってきていること、また一部地域には電力網が届いていないという実情があることから、再生可能エネルギーについての政府による法制化や奨励策、またエネルギー貯蔵の技術革新が進められています。」と述べています。
風力発電や太陽光発電システムで使用するリチウムイオンキャパシターの世界全体の消費高は2013年には270万米ドルに達すると予測されています。
同調査レポートの市場予測においては、リチウムイオンキャパシターの使用形態を、風力/太陽光ハイブリッド(連結型)発電システム、風力発電単独システム、ならびに太陽光発電単独システムといった、エンドユーザー向け製品カテゴリー別に分けて分析を行っています。
市場調査レポート: 風力タービン・太陽光発電におけるリチウムイオンキャパシター:世界市場の予測と分析
Lithium-Ion Capacitors in Wind Turbine and Solar Photovoltaic Power Generation: Global Market Forecast & Analysis 2012-2022
http://www.gii.co.jp/report/el282170-lithium-ion-capacitors-wind-turbine-solar.html
出版日: 2013年09月16日
発行: ElectroniCast
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:httphttp://www.gii.co.jp/topics/EN01_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
