Twitterで話題のクリエイターが初の絵本に挑戦。ヨシダリュウタ『ふきだしのフッキー』を発売
言いたいことが口に出せない男の子と「フッキー」の物語
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年2月6日、『ふきだしのフッキー』(ヨシダリュウタ作・絵/税込1,430円)を発売します。本書は、話をすることができない「モノ」の声を代弁してくれる「ふきだしのフッキー」と、自分が言いたいことがなかなか口に出せない男の子の物語です。広告会社でイラストレーターとして活躍しながら、Twitterでユニークなイラストを発表し、「クスッと笑えて癒される」と話題の著者が、初めて絵本に挑戦します。
クリエイターの「発想」から生まれたユニークな絵本
イラストレーターのヨシタケシンスケ氏をはじめ、近年、クリエイターが手がける絵本が大ヒットしています。絵本作家とはまた異なる自由な発想が生み出すキャラクターや独特のテイスト、世界観が、子どもはもちろん大人の心をもつかんで、ベストセラーとなっています。
本書の作者・ヨシダリュウタ氏も広告会社で働く傍ら、イラスト・漫画等の制作を行う現役のクリエイターです。SNSで発表していたイラストが「クスッと笑えて癒される」と話題になり、2018年には初の著書『もしもアンテナ』(KADOKAWA)を出版しています。
本作は、ヨシダリュウタ氏にとって初の絵本への挑戦ですが、クリエイターならではのユニークな発想が全編にちりばめられています。モノの気持ちを代弁できる不思議なキャラクター「ふきだしのフッキー」は、子どもたちの空想力をかきたて、言いたいことがなかなか口に出せない男の子の心情は、子どもたちの共感をよびます。実際、本作の制作過程においては、よみきかせやモニタリングを実施したところ、「あるよね、こういう気持ち」「フッキーがほしい」と子どもはもちろん保護者にも大ウケとなりました。
ふきだしを主人公にする発想と印象的な姿かたちのキャラクター。作者にとっては初の絵本挑戦ながらも、いきなり「ヨシダワールド」全開の作品に仕上がっています。
モノは話ができないけれど……あらすじ
ゆうくんが、いたずらをしてしまったはなちゃんに「ごめん」が言えなくて悩んでいると……。
そこへ、ふきだしのフッキーがやってきました。
モノの気持ちを代弁してくれるフッキー。さっそく、色々なモノの声を聞かせてくれました。
「いたい、いたい、ふまないでー! 」 ゆうくんが踏んづけて履いている靴の声。
「うえーん、むしされたよう…」 信号無視された信号機の声。
「おいていかないでー」 お皿に残されたブロッコリーの声。
「おてがみ、ちょーだい! 」 郵便ポストの声……。
いろいろな声を聞かせてくれたフッキーは、「モノは話ができないけれど、ゆうくんは自分の気持ちを話せる。だから、仲直りをしたいなら『ごめん』って言えばいいんだよ」と教えてくれました。
はなちゃんを前にして、なかなか言い出せないゆうくんですが、フッキーが口の前にきてくれて……。
ふきだしのフッキー
著者:ヨシダリュウタ
大阪府生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。SNSで発表するイラストが「クスッと笑えて癒される」と話題になり、2018年に初の著書である『もしもアンテナ』(KADOKAWA)を出版。現在は広告会社で働く傍ら、イラスト・漫画等の制作を行う。
TwitterID @five1996
書誌情報
タイトル:ふきだしのフッキー
作・絵:ヨシダリュウタ
判型:単行本/32ページ
定価:1,430円
発売日: 2021年2月6日
ISBN: 978-4-569-78971-2
発行:株式会社PHP研究所