明治時代に反戦平和を貫いた内山愚童の生涯を綴った評伝 『<大逆事件>と禅僧内山愚童の抵抗』を発刊

~ 共謀罪立法化、憲法改正で日本はどうなってしまうのか? ~

株式会社佼成出版社(東京都杉並区)は、2018年3月15日に『<大逆事件>と禅僧内山愚童の抵抗』(眞田芳憲・著)を発刊いたしました。

『<大逆事件>と禅僧内山愚童の抵抗』表紙

「共謀罪」(テロ等準備罪)が立法化され、憲法改正議論が高まる現在の日本において、反戦平和を貫き、刑死した内山愚童の生涯を知ることは、日本社会の「これから」を考える上で重要であると言えます。日本近代史における最大の思想弾圧「大逆事件」(1910年/明治43年)で検挙され、刑死した禅僧・内山愚童(うちやまぐどう/1874~1911年)。本作はこれまで歴史のベールに隠されていたその生涯を、丹念な研究・調査によって明らかにした評伝です。

本書の特色

1 社会主義者・無政府主義者としてこれまで語られがちであった曹洞宗の僧侶・内山愚童の思想と行動を、本書は仏教者としての側面から検証。貴重な史料を多数引用しながら、その実像に迫ります。

2 現在の日本社会は、大逆事件の時代相に近づきつつある。そう指摘する本書は、今日の政治状況を考える上で、読者に多くの示唆を与えてくれます。

3 2018年は「明治維新150年」という節目の年に当たります。日本が近代化へとひた走った明治時代の光と影。その「負の側面」を、本書は浮き彫りにしています。

本書の概要

書名   : <大逆事件>と禅僧内山愚童の抵抗
発売日  : 3月15日 ※全国主要書店にて販売中
定価   : 本体 2,000円+税(税込 2,160円)
体裁   : 四六判(188mm×128mm)ハードカバー/240ページ
ISBNコード: 978-4-333-02776-7
URL    : https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b352845.html

著者紹介

眞田芳憲(さなだよしあき)
1937年、新潟県生まれ。中央大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士課程修了。専攻はローマ法、比較法学、イスラーム法、法倫理学。中央大学教授、法文化学会理事長、世界宗教者平和会議日本委員会平和研究所所長等の要職を歴任。2015年、瑞宝中綬章を受章。2017年、逝去。

会社概要

商号 : 株式会社佼成出版社
代表者: 代表取締役社長 水野博文
所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1
URL  : https://www.kosei-shuppan.co.jp/

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