米国の軟包材需要は2015年に180億米ドルを超える見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、ザ・フリードニア・グループが発行した報告書「Converted Flexible Packaging to 2013 (2013年までの米国の軟包材産業)」の販売を開始しました。
軟包材需要は年率3.8%で成長し、2015年には182億米ドルに達すると予想されています。成長のペースは、2005年-2010年期間と同様になる見込みです。原料価格の上昇に歯止めがかかり、多くの食料品および非食料品市場において、ポーチがよく利用されるようになったためです。軟質包装における原料の削減は、今後益々競争優位性となるでしょう。主要な小売業者や包装品企業が、環境への配慮や経費削減という観点から、軟質包装を評価するようになっています。
ポーチの需要は、平均以上の年率4.6%で成長し、2015年には80億米ドルに達するでしょう。スタンドアップポーチへの継続的な転換や、フラットポーチの着実な利益によって、成長がけん引される見通しです。製品の軽量化と原料の削減といった環境への配慮、および配送コストの抑制が背景となっています。さらに、硬質包装機器が経年劣化のために、今後10年間に軟質包装機器へ取り替えられると予想されます。
バッグはポーチや硬質包装と競争し、さらに既に多くの用途において使用が成熟しているため、その収益は抑制される見通しです。しかし、米国経済の回復により、2005年-2010年の期間よりは成長が上向きとなるでしょう。プラスチックバッグは、費用や性能の優位性により様々な食品に利用され、その需要は紙製バッグを上回る見込みです。しかし、包装品企業は、「サステナビリティ」に対する取り組みを示すために、紙への関心を益々高めるでしょう。紙は、再生利用、リサイクルが可能で、堆肥にできるという性質を持っています。
食料品部門における軟包材の需要は年率4%で成長し、2015年には129億米ドルになる見通しです。利便性を追求した食品、あるいはその他の加工食品を好む顧客層、それに対する需要の拡大が、この分野での成長をけん引するでしょう。賞味期限延長のために高価な包装が用いられる場合もあります。最も急速な収益が見込まれるのは、飲料、肉やスナック食品用です。非食品分野での需要は、年率3.2%で成長すると予想されます。医薬品や医療製品市場における平均以上の収益がこの分野での成長を支えるでしょう。
市場調査レポート: 2013年までの米国の軟包材産業
Converted Flexible Packaging to 2013
http://www.gii.co.jp/report/fd216968-converted-flexible-packaging-2013.html
出版日 2011年10月
発行: The Freedonia Group
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