聖路加国際病院が人材育成を重視した新基幹人事システムを構築
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 新宅正明)、株式会社コミュニケーション・プランニング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 田嶋 範夫)は、財団法人聖路加国際病院(東京都中央区、理事長 日野原重明)の人事情報を統合的に管理する新基幹人事システムの構築に、「Oracle E-Business Suite」の医療機関向け人事テンプレート「Conkits(コンキッツ) 医療版」が採用されると発表しました。
聖路加国際病院は、これまで現人事システムで行ってきた人事情報の蓄積や給与の管理に加えて、人的資源の最適化を促進し、経営層が病院経営に必要な判断を行えるような戦略的な人事システムを求めていました。そこで、現在、資産として蓄積している人材情報を一元管理し、人材の適材適所への配置や人材育成を充実させるとともに、人事管理コストの低減を実現する新人事基幹システムを構築することを決定しました。このシステムは、「Oracle E-Business Suite」の人事給与管理システム「Oracle Human Resources Management System」をベースに、コミュニケーション・プランニングが開発した、医療機関向け人事テンプレート「Conkits 医療版」を採用しているため、システムは従来の半分の3ヶ月という短期間で構築できます。
新人事システムでは、採用から退職にいたるまでの人事情報を履歴情報とともに管理できるため、出入りの多い医療業界特有の煩雑な人事業務が容易になります。また、これまで紙で行っていた職員の目標管理をWebで行うので、個人の目標と考課結果をシステム上で管理できます。さらに、今まで人事課のみに与えられていたアクセス権を、業務を熟知している各部署の管理職に付与することで、部署ごとのキャリアプラン/マネジメントのサポートをさらに強化でき、人事課の事務処理業務の効率化を推進できるため、人事担当者は、より戦略的な業務に時間を費やすことができるようになります。
また、このシステムは、公的機関を始め各種機関が行う調査や監査に対応した様々なデータを容易に出力できる他、出力した人事情報を図解したり分析したりする機能や、Excelにデータの抽出を行う機能もあるので、経営者層への説明資料が容易に作成できます。
聖路加国際病院では、今後、院内に設立した教育・研究センターで開催している各種セミナーや勉強会での技術習得や認定取得などのデータも同システムに取り込んでいく予定です。
◆「Conkits」について
コンキッツは、「人事業務のベストプラクティスに基づいてカスタマイズされたOracle E-Business Suite HRMS モジュール」、「一般的に必要となるアドオンプログラム」、「導入コンサルティング」を一体として、人事業務の省力化を実現するソリューションです。これにより、従来の手法と比較して、ERP導入のコストと期間を大幅に削減することが可能です。
◆「Oracle Human Resources Management System」について
「Oracle Human Resources Management System」は、企業の統合人材データベースを構築し、人材の調達・配置・評価・処遇・育成など一貫した人材マネジメントを実現します。また、ユーザーの役割と権限に応じて人事情報を現場で活用できる仕組みを提供し、ライン部門での人材マネジメントをサポートします。
◆「Oracle E-Business Suite」について
「Oracle E-Business Suite」は、経理や人事といった企業の根幹を担う基幹系のシステムや、在庫管理、生産管理、顧客管理、購買管理などの企業活動自体をサポートするシステムを構築するための機能が統合されたソフトウェアです。日本オラクルは、世界で13,000社以上、国内でも500社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたアプリケーション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化しています。
●財団法人 聖路加国際病院について (http://www.luke.or.jp )
聖路加国際病院は、1902年に米国聖公会宣教医師として来日したドクター・トイスラーにより 創設されました。創立以来、キリスト教精神の下に患者様中心の医療と看護を実践しており、現在では、診療業務、看護並びにその他の診療補助業務、事務部門との有機的統合をはかり、病院として組織医療の実をあげることに最大の努力をしています。病床数520床、職員数1,304名、1日平均外来患者数約2,700名(数値はいずれも2005年4月1日現在)
●株式会社コミュニケーション・プランニングについて (http://www.cpnet.co.jp)
株式会社コミュニケーション・プランニングは、1978年11月に設立された独立系情報サービス企業です。事業の主軸のひとつであるHRコンサルティング事業では、人事システム分野でのソフトウェア製品の販売、コンサルティング、開発・保守サービスまで一貫したトータルソリューションを提供しています。
●日本オラクル株式会社について (http://www.oracle.co.jp)
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェ ア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数1,481 名(2005年5月末現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
株式会社コミュニケーション・プランニング
営業本部 担当:高見
TEL:03-5466-8811 E-mail:takami@cpnet.co.jp
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズ 広報担当:野見山
TEL:03-6238-8395 E-mail:yuko.nomiyama@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。
<参考資料>
「国際モダンホスピタルショウ2005」出展のご案内
日本オラクルは、2005年7月13日、14日、15日の3日間、東京ビックサイトにて開催される社団法人日本病院会および社団法人日本経営協会主催の「国際モダンホスピタルショウ2005」に出展します。「日本オラクルブース」では、ソリューションに関するプレゼンテーションを行うとともにデモコーナーを設置、医療機関を取り巻く課題の解決に向けた「セキュリティ対策」、「病院経営管理システム」、「医療情報統合DBシステム」、「医薬品トレーサビリティ」に関するソリューションを紹介します。また、聖路加国際病院で採用された「Oracle E-Business Suite」の医療機関向け人事アプリケーションパッケージ「Conkits 医療版」のプレゼンおよびデモも行う予定です。
≪国際モダンホスピタルショウ2005≫
期 間:2005年7月13日(水)〜 15日(金)
会 場:東京ビッグサイト 西展示棟 アトリウム(東京都江東区有明3-21-1)
主 催:社団法人日本病院会、社団法人日本経営協会
詳 細:http://www.noma.or.jp/hs/2005/outline/index.html
入場料:無料
≪「日本オラクルブース」にて紹介予定のソリューション≫
◇ セキュリティ対策 (データベース、アプリケーションサーバー)
セキュリティ国際標準ISO/IEC 15408 EAL4を取得のOracle Databaseのセキュリティ機能
◇ 病院経営管理システム(原価計算、人事給与、BSC)
・原価計算システム:「部門別」から「患者別・疾病別」までの段階的な導入をサポートする病院原価計算パッケージ
・人事給与:病院内の人事にかかわるあらゆる情報を適切に管理・活用するパッケージ「Conkits」。
・バランスト・スコアカード(BSC):戦略的な病院経営目標を達成するための、BSC理論に基づいた経営可視化パッケージ
◇ 医療情報統合DBシステム(相互運用/標準化(HTB)、BI)
テーラーメイド医療の実現を目指す、医療情報統合データベース・ソリューション
◇ 医薬品トレーサビリティ(RFID、SCM、MFG)
原材料メーカーから製薬会社、医薬品卸会社、医療機関、患者様へとつながる医薬品・医療材料の経路情報管理手法