日本オラクル、中堅企業向けアプリケーションのパートナープログラムを発表

 日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅 正明)は本日、中堅企業向けアプリケーションのパートナープログラム「Oracle Accelerate(オラクル・アクセラレート)」を発表します。本プログラムを基軸に、日本オラクルはパートナー各社との協業を強化し、オラクルの業務アプリケーション製品群「Oracle Applications」の中堅企業向けビジネス拡大を狙います。

 中堅企業におけるより一層の競争激化、取引の多様化、グローバル対応などの環境変化に伴い、業務アプリケーションへのニーズも変化しつつあります。従来、中堅企業では簡素で機能の限定されたパッケージ製品を低価格かつ短期間に導入する傾向にありましたが、大企業と同様に、複雑化する業務オペレーションの自動化やグローバル化に対応した製品を最小限の投資で求めるようになってきています。オラクルでは、大企業での導入実績をもとに培われた業務オペレーションや業界特有のノウハウを凝縮した「Oracle Applications」の製品力を、「Oracle Accelerate」を活用して中堅企業向けに低価格、短期間で提供可能にします。

 「Oracle Accelerate」は、パートナー各社のもつアプリケーション導入における業務知識、業界知識や技術力をもとに「Oracle Applications」を低価格かつ短期間で導入可能とするソリューションを開発し、市場に展開するためのパートナープログラムです。同プログラムに参画するパートナー各社は、「Oracle Applications」の短期導入ソリューションの開発を支援する仕組み「Oracle Business Accelerators(オラクル・ビジネス・アクセラレーター)」を活用して、新ソリューションを速やかに開発することが可能です。「Oracle Accelerate」のソリューションは、中堅企業の業務アプリケーションへのニーズに対応し、ソフトウェアライセンス、ハードウェア、サービスを一括で提供します。

「Oracle Accelerate」の骨子は下記のとおりです。

  1. パートナーによる「Oracle Accelerate」ソリューションの開発
     パートナーは「Oracle Business Accelerators」を活用して各業界別の標準的機能を追加し、さらに追加開発が必要となる機能を加えることにより、「Oracle Applications」の短期導入ソリューションを開発します。これにより顧客毎に発生する機能追加、変更作業を最小限に抑え、導入期間、導入コストを削減することが可能です。「Oracle Accelerate」のソリューションは、6ヶ月以内を目安とする導入期間と導入費用、サーバーと「Oracle Applications」のライセンス費用を一括で提供可能な価格を提示します。また、新ソリューションを速やかに市場に展開するために必要なカタログやソリューション内容を詳しく記載したWebサイトなども準備します。

  2. 参画パートナーへのオラクルの支援策
     日本オラクルは、「Oracle Accelerate」の参画パートナーに向けて「Oracle Applications」の短期導入ソリューションを開発する仕組み「Oracle Business Accelerators」を無償で提供します。さらに、オラクルが昨年より実施しているパートナーの「Oracle Applications」の技術者拡充プロジェクト「Project +1000」のプログラムの一部を提供します。主には、製品の導入技術習得コース、中堅企業向けERP製品の導入技術習得コースやプロジェクト・マネジャーのスキル習得コースになります。

 20社のパートナーが同プログラムへの参画を決定しており、オラクルの業務アプリケーション製品「Oracle E-Business Suite」と「JD Edwards EnterpriseOne」を中心に、2007年12月までに30種類の「Oracle Accelerate」のソリューションを提供します。なお、日本オラクルは、2007年11月20日に「中堅企業向けイノベーション・サミット」と題して、「Oracle Accelerate」プログラムの紹介を含む中堅企業に特化したセミナーを開催し、中堅企業への取り組みを促進していきます。

◆「中堅企業向けイノベーション・サミット」概要
日時:2007年11月20日(火)13:00−17:00(受付開始12:30)
会場:東京ミッドタウンホール&カンファレンス(東京都港区赤坂9丁目)
参加申し込みURL:http://www.oracle.co.jp/events/accelerate2007/

●「Oracle Applications」について
「Oracle Applications」は、オラクルの保有するアプリケーション製品群の総称であり、「Oracle E-Business Suite」、「PeopleSoft Enterprise」、「JD Edwards EnterpriseOne」、「JD Edwards World」、「Siebel Business Applications」といったアプリケーション製品を中心に構成されています。ビジネスへの洞察力、適用可能で深い業界プロセス、システム導入による最高の所有体験をコンセプトに開発された「Oracle Applications」は、財務管理や人材管理といった企業の基幹系システムから、在庫管理、生産管理、顧客管理、購買管理、コンタクトセンター、分析ツールなど、企業活動支援のための多くの機能が包括的に統合されており、さまざまな企業活動の効率的な業務支援を可能にします。

●「Project +1000」について
オラクルの業務アプリケーション製品群「Oracle Applications」の導入支援技術者をパートナーと協力して1年で1,000名増大する技術者育成プロジェクトです。パートナーの技術者向けにシステム導入現場で役立つ「Oracle Applications」の製品知識や技術力を習得する研修コースやプロジェクト・マネジャーのスキルを習得するコースを開発して提供しています。

●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数1,712 名(2007年5月末現在)。

■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 石川
TEL: 03-6238-8179 Fax: 03-5213-6990 E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

【参考資料】

●「Oracle Accelerate」ソリューション概要(一部)
−東洋ビジネスエンジニアリング株式会社:
 「b-PD」:「Oracle E-Business Suite」を基盤にした 卸売業・専門商社向け受発注・会計・債権/債務管理ソリューション。物流倉庫の入出庫・検品・委託在庫等の機能強化、および「リベート」「仮単価での仕入」に対応

−株式会社中本・アンド・アソシエイツ:
 「機械製造業 Essential & 電気機器 Essential」:グローバル製造業の会計だけでなく、為替予約やデリバティブなどの金融管理、試験研究、あるいは戦略的原価管理などにも対応可能な「Oracle E-Business Suite」を基盤にした会計ソリューション

−日揮情報システム株式会社:
 「J-STAGE」:建設、エンジニアリング、設備工事などの個別受注型事業全般に向けた「Oracle E-Business Suite」を基盤にした会計、プロジェクト管理ソリューション

−株式会社Y.C.O.
 「BASE-One」:独立行政法人向け、国公立大学法人向けの「JD Edwards EnterpriseOne」を基盤にした財務・会計ソリューション

●「Oracle Business Accelerators」について
「Oracle Business Accelerators」の利用によって、顧客は導入リスクを低減、初期稼働までの期間を短縮し、十分な研修時間を確保して導入の成果を挙げることが可能となります。また、導入コンサルタントは導入前の業務要件整理と導入後のサービスに十分時間をかけることができます。また、新しいビジネス・モデルに対応する最新アプリケーションの導入と検証も、円滑に進めることができます。

  1. 国別/業種別/業務別の標準業務フローおよびセットアップ・データを提供
    オラクル・コーポレーションで開発した1,000種類を超える事前検証済みの標準業務フローをベースに、各国の法規制、業種固有の業務、商慣習などを加味した国別/業種別/業務別の標準業務フローを提供します。顧客が必要とする標準業務フローを選択することで、それに紐付いた事前設定をします。

  2. 質問票形式による設定自動化ツールの提供
    各企業固有の要件に関して、質問票への回答形式で設定を自動化します。質問票は、顧客が選択した標準業務フローから自動的に生成され、顧客はその質問票に答えるだけで、稼働環境を自動的に設定します。これにより、ユーザー要件を反映した稼働環境の構築に関わる工数を大幅に削減するだけでなく、顧客は自社の要件を反映した稼働環境を利用して早期に導入イメージを確認することが可能となり、導入プロジェクトにおける大きなリスクである「手戻り」を低減することができます。また、ユーザー要件を含めた設定を自動化することで、エンジニアのスキルレベルに依存しないプロジェクト品質を確保することが可能になります。

  3. 導入方法論および導入に関連したテストやユーザー教育、導入ガイドなどの付随文書の提供
    「Oracle Accelerators」は、アプリケーション導入における必要不可欠な利用ガイダンス、導入プロジェクト・ガイド、標準業務フロー文書および説明ビデオ、テストシナリオ/テストデータなどを提供することで、導入ソリューションへの理解の促進や導入プロジェクトの品質を向上させ、導入リスクを低減することができます。

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

ニュースのシェア:
日本オラクル株式会社
会社の詳しい情報を見る
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.