コンパックと日本オラクルが日本市場におけるRACビジネスを大幅強化「コンパックRACソリューション・センター」を開設
コンパックコンピュータ株式会社(本社:東京都品川区、社長:高柳 肇)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:新宅 正明)は、オラクルのクラスタ・データベースシステム「Oracle9i Real Application Clusters(以下、Oracle9i RAC)」を核としたビジネスを推進するため「コンパックRACソリューション・センター(CRSC)」を本日開設します。
同センターではOracle9i RACソリューションに関するデモ環境や検証/ベンチマーク環境を両社のエンジニアだけでなく、お客様や両社のパートナー企業様にも提供します。Oracle9i RACに関するデモ環境/施設の利用をパートナー企業様にも拡大して開設するのは世界初です。コンパックと日本オラクルは今後、同センターを拠点に共同で日本市場におけるOracle9i RACによるミッション・クリティカルな基幹業務システムの普及と拡販を目指します。
<コンパックRACソリューション・センター概要>
同センターは千代田区紀尾井町の日本オラクル本社内に開設したもので、コンパックおよび日本オラクル両社のOracle9i RAC専任エンジニア約10名で運用を開始します。
センターにはコンパックの64ビット超高速UNIXサーバ「AlphaServer(アルファサーバ)」および業界標準高性能IAサーバ「ProLiant(プロライアント)」によるハードウェアのデモ環境を整備しました。
センターの主な機能としては以下の通りです。
1)お客様およびパートナー企業様からのOracle9i RAC案件に対して、両社のエンジニアでサポートチームを編成し実際のシステム構築、導入支援を実施
2)パートナー企業様のエンジニアへの教育支援や検証/ベンチマークに関する技術情報の提供
3)クラスタシステムの導入・構築・運用に関するコンサルティング(有償)
4)RACに関する情報提供のための共同Webサイトの運営
両社はすでにデータベース環境をサポートする技術センターとして「コンパック・オラクル・ソリューション・センター(COSC)」を1996年10月に開設していますが、今回のCRSCはOracle9i RACに特化するとともにUNIXおよびIAの両サーバをサポートし、お客様の多様なニーズにフレキシブルに対応することができます。
<クラスタリング技術による信頼性の向上>
Oracle9i RACはオラクルの最新データベース・システムであるOracle9iを基盤とするパラレル・データベース・クラスタ・ソリューションで、従来のOracle8iまでを基盤とする「Oracle Parallel Server(OPS)クラスタ」の拡張版として、スケーラビリティと可用性の両立を中心にさまざまな機能を拡張・強化しています。OPSで提供してきたひとつのノードがダウンしても、システムはそのまま稼働し続けるという可用性に加え、Oracle9i RACではアプリケーションに手を加えることなく、ノードの追加によってリニアに性能を向上する拡張性を実現しています。コンパックはこれまでのOPS製品での実績を基盤に日本市場における販売活動を更に強化していきます。
またOracle9i RAC の開発に関しては、米国コンパック・コンピュータ・コーポレーションと米国オラクル・コーポレーションが2001年2月に(1)コンパックのTruCluster Server(トゥルークラスタ・サーバ)技術をオラクルのOracle9i Real Application Clusters(RAC)のベースとして採用し、パフォーマンスと高い可用性、信頼性、拡張性を両立したクラスタ・ソリューションを提供していくこと(2)またOracle9i RACの開発プラットフォームおよびリファレンス・プラットフォームのOSとしてコンパックのUNIXである「Compaq Tru64 UNIX」を採用するという発表注1を行い、共同でクラスタ・ソリューションの普及を目指してきました。
注1:2001年2月の発表内容詳細は文末のご参考をご参照下さい。
<RACを核とした次世代基幹業務システムを共同提案>
今後は従来のメインフレームに代わり、UNIXやIAサーバによってミッション・クリティカルな基幹業務システムを実現できるクラスタシステムが主流になると見られています。両社はこうした次世代基幹業務システム分野でもハードウェア・クラスタおよびソフトウェア・クラスタ技術を核に、市場におけるリーダーシップを確立していく考えです。
特に、64ビット超高速UNIXサーバ「AlphaServer」においては、他社に先駆けてOracle、Compaqの両社エンジニアの検証によって「Oracle9i RAC Certified Configuration」の認証を取得し、パッケージ製品を発表しています。国内においても、Oracle9i Database、Oracle9i RACを搭載したクラスタ・データベース・ソリューションパッケージ「AlphaServer RAC Paq」を昨年9月に発表するなどオラクル社との戦略的な提携をベースとしたパッケージ製品のリリースをいち早く行っています。さらに、Tru64 UNIX、Oracle9i RACによって大規模データベースを統合管理することで、金融、通信、e-businessなど24時間365日の連続稼働が求められる、ミッション・クリティカルなシステムが構築できます。
一方、業界標準高性能IAサーバ「ProLiant」においても、2001年9月にIAサーバとしては業界で初めてオラクル社のOracle9i RAC製品の認定制度「Oracle9i RAC Certification Testing for Intel based Platforms(略称:Oracle9iRAC Certification)」に複数のモデルが認定されるなど業界でトップの製品ラインアップを提供しています。去る4月9日にはStorageWorks Modular SAN Array 1000を含む構成の認定に基づき「パラレルデータベースクラスタPDC/O2000 for Oracle9i Real Application Clusters Windows 2000キット」を発表するなど製品ラインの強化を進めています。またビジネス面では、両社に伊藤忠テクノサイエンス株式会社、インテル株式会社、株式会社野村総合研究所を加えた戦略を発表するなど、製品ラインの優位性を背景にIAサーバとOracle9i RACのソリューションビジネスを強力に推進しています。このようにコンパックの製品力、技術力は、UNIXおよびIAサーバの両分野にわたって市場から高く評価されています。
今回の「コンパックRACソリューション・センター」の開設はOracle9i RACを中核とするこうした両社の協業関係をさらに発展させるものです。
ご参考:
米国コンパック・コンピュータ・コーポレーションと米国オラクル・コーポレーションは2001年2月に両社製品に関するグローバルな提携発表を行っています。日本における協業はこうしたアライアンスを基礎としています。
2001年2月に発表された米国コンパックコンピュータとオラクル・コーポレーション提携の主旨
(1)米国オラクルが米国コンパック・コンピュータ・コーポレーションをクラスタ・ソリューションの最先端の技術を持ったパートナーとして選択
(2)Compaq Tru64 UNIXをOracle9i Real Application Clusters(RAC)の開発プラットフォームおよびリファレンス・プラットフォームのOS(オペレーティング・システム)として採用
(3)市場で最も評価の高いコンパックのTruCluster Server(トゥルークラスタ・サーバ)技術をオラクルの次世代クラスタ・データベース技術Oracle9i Real Application Clusters(RAC)のベースとして採用し、パフォーマンスと高い可用性、信頼性、拡張性を両立したクラスタ・ソリューションを提供する
(4)両社が共同でクラスタ・ソリューションの普及を目指す
(5)Oracle9i Real Application Clusters(RAC)の普及のために専用の基金を設ける
<登録商標>
社名、製品名はそれぞれ各社の登録商標または商標です。
報道機関からのお問い合わせ先
コンパックコンピュータ株式会社
広報部 三沢 なをみ
日本オラクル株式会社
社長室 広報 玉川 岳郎/石川 純子
ホームページ:http://www.oracle.co.jp
一般からのお問い合わせ先
コンパックコンピュータ株式会社
オラクル推進部 TEL:03-5495-8008
ホームページ:http://www.compaq.co.jp/