【名城大学】都市情報学部の2年生が名古屋市内の観光地でフィールド調査
43人が参加 名古屋城や揚輝荘、久屋大通公園で午前と午後の2回実施
本学都市情報学部の大野栄治教授らが担当する2年次配当科目「フィールド調査の方法」の一環で、受講する学生たちが10月21日、歴史・文化遺産の「揚輝荘」(松坂屋初代社長・伊藤次郎左衛門祐民氏別荘)など名古屋市内の観光地3か所でフィールド調査を行いました。この日はちょうど名古屋まつりが開催されており、多くの人が行き交う街中で、観光を活かしたまちづくりに向けた観光客の意識を調べるアンケート調査となりました。
得られたデータを分析 名古屋市に「歴史資産を活用した魅力づくり」を提案へ
「フィールド調査の方法」では、初めに質的・量的な社会調査の理論を学び、次に実際の観光地に出向いてアンケート調査を行い、得られたデータの分析、プレゼンテーションを通して、社会のさまざまな課題解決に活用するフィールド調査の手技の修得を目指す授業です。最終的に、本学と包括協定を締結している名古屋市に向けて「歴史資産を活用した名古屋の魅力づくり」を提案していきます。
受講する学生43人は、揚輝荘のほかに名古屋城の正門と東門、久屋大通公園の3カ所に分かれ、午前と午後の2回、名古屋市内の観光資源やその認知度、施設の活用方法、今後の訪問予定などについて、聞き取りでアンケート調査を実施しました。
大野教授「何度も訪れたくなるような観光施策を提案してほしい」
亀井涼佑さんは「最初はなかなか声をかけられず、アンケート調査に答えていただくことは想像していた以上に難しいと実感しました。雨が降った際に班員がアンケート調査に答えてくれた方に傘を差しだし続けてくれるなど、協力しあう場面もありました。これから集計データを活用して提案に進んでいきますが、データの分析やパワーポイントの作成、発表と一人ではできないことや苦手なことも出てくるので、さらに全員で協力しあい、より良い提案ができるよう頑張りたいです」と話しました。
また、岡田まどかさんは「想像していたよりアンケート調査に協力してくださる方が多く、とてもありがたいと感じました。声を掛けるタイミングや質問の仕方、回答に悩まれた際の誘導など、スムーズにアンケート調査に答えてもらうためには小さなテクニックがたくさん必要とわかり、とても良い経験となりました。これから名古屋市への提案までグループでたくさん話し合い、私たちらしい提案ができたらと思います」と意気込みを語りました。
12月2日の講義では名古屋市の担当者をキャンパスに招き、観光政策を提案します。大野教授は「多くの方々がわざわざ時間を割いて快く学生の質問に回答していただけたことに深く感謝するとともに、これらの貴重な回答データの統計分析を踏まえ、学生には当地に何度も訪れたくなるような観光施策を提案してほしい」と期待を込めて激励しました。