フォンテラ、北海道プロジェクトの中間報告会を実施 酪農王国ニュージーランドの放牧酪農ノウハウを北海道で検証
ニュージーランド(NZ)の乳業最大手であるフォンテラ社の日本法人、フォンテラ ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:斎藤 康博)は、5月19日午後、札幌市の北農ビルにおいて北海道内で実施しているニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトの中間発表会を実施しました。
このプロジェクトは、日本の酪農の収益性と持続可能性に貢献する為に、NZの放牧酪農のノウハウを活かし、北海道における5戸の協力酪農家と提携して、北海道内での放牧酪農の可能性を調査するプロジェクトです。
中間発表会での報告概要
・キース・ベタリッジ氏(本プロジェクトのコンサルタント)
本プロジェクトの総括的な中間報告
・荒木 和秋氏(酪農学園大学大学院特任教授)
ニュージーランドとNZの生乳清算コストの格差要因分析と提言
・高原 弘雄氏(本プロジェクトの協力酪農家)
プロジェクト参加と利用可能な技術について(成功事例)
特に、成功事例では、北海道で放牧酪農ができない理由を見つけることではなく、どのようにすれば可能かを考えるという発想の転換を図り、放牧酪農の実践により収益改善を見ることができたという報告と共に、本プロジェクトを通して得た放牧酪農の仕事のあり方について、更に普及させていきたいという説明があり、多くの出席者の関心を惹きました。
今回は、前回の報告(2016年11月)から6箇月が経過し、協力酪農家の放牧酪農の実践から数値に基づいた検証結果を得ることができました。この調査結果の詳細については、添付の報告書または当社のホームページをご参照ください。
報告書
当社ホームページ
5月19日の中間発表会の様子
場所:札幌市・北農ビル19階
時間:午後1時から午後5時
ニュージーランド政府担当者の挨拶
キース・ベタリッジ氏の報告
荒木和秋氏の報告
協力酪農家からの事例報告
フォンテラ社について
・フォンテラ社(Fonterra Co-operative Group Limited)は、世界で5指に入る乳業メーカーであり、ニュージーランド最大の企業です。
・ニュージーランド国内では、加入する10,500戸の酪農家が株主となる酪農協同組合の形態をとっています。
・フォンテラ・グループ全体の社員数は、約22,000名、売上高は、日本円換算で約1.3兆円(2015年-2016年会計年度)です。
・140カ国の国々・地域に高品質の乳製品を輸出しており、ニュージーランドの輸出総収入額の約25%、国内総生産の約10%を占めています。
・フォンテラ社の生乳取扱量は世界最大で(2,200万トン)。これは、日本国内の生乳総生産量の約3倍の規模となります。
・日本法人であるフォンテラ ジャパン株式会社の輸入量は、年間13万トン。日本への輸入シェアは、チーズで約30%、乳タンパクで約40%を占めています。
フォンテラ ジャパン株式会社の概要
商号 : フォンテラ ジャパン株式会社 (Fonterra (Japan) Limited)
所在地 : 〒108-0075 東京都港区港南二丁目16番2号(太陽生命品川ビル25階)
設立 : 1982年4月
資本金 : 4億円
事業内容: 乳製品の輸入・販売