ETASがCES 2023でPANTARISを発表　日本国内では2023年4月20日(木)に初公表　コネクテッドカーシステム開発のためのクラウドベースの総合プラットフォーム

統合ポータルサイトで開発者、サプライヤー、ユーザーを繋ぐ

2023-04-20 12:30

車載用のベーシックソフトウェア、ミドルウェア、および開発ツールを供給するETASは、自動車がソフトウェアデファインドビークル(SDV)へ移行し、ハードウェアよりも、ソフトウェアによって特徴付けやカスタマイズが行われるようになることを、2023年4月20日(木)に国内で初公表いたします。ソフトウェア化は、コネクティビティや自動化、カスタマイズの分野に新たな機能をもたらすだけではなく、デジタルエコシステム内での車両統合を可能にします。エンドユーザーが車両を入手したあとでも、OTA(無線)アップデートにより、ディーラーへ立ち寄ることもなく、クラウドから直に新たな機能を入手することができます。車両とクラウド間の定期的なデータ転送により、製品の改良と新機能の統合が可能になり、乗用車や商用車の分野で車両管理をさらに最適化することができます。

・車両インターフェース、クラウドインターフェースおよび機能の標準化により、複雑なアプリケーション開発を簡易化し、強化
・ライフサイクルにわたり車載ソフトウェアとサービスの定期アップデートが可能
・車両とバックエンド間のセキュアなデータ転送

PANTARISは、Boschの旧製品であるCalponiaとMobility Cloudのプラットフォームを融合させたものです。その融合により、ETASから顧客重視でクラウドベースの統合プラットフォームが提供されることになりました。車両とクラウドソリューションの強力なパートナーであるETASのノウハウと共に、シングルソースから提供されるPANTARISは、車載ソフトウェアの開発・更新と車両サービスの提供・利用のための統合プラットフォームです。
PANTARISで、ETASは標準化された安全なデータ送信およびデータ処理が可能な開発者ポータルと、メーカーに依存しないマーケットプレイス(電子市場)をひとつのクラウドベースのプラットフォームに統合します。それにより、容易に車両サービスを実現し、アプリケーションプロバイダーをユーザー(車両開発者や車両のオペレータ)につなげます。ETASは、直接アクセス可能なOTAサービスやデータサービスとして、車両サービスの開発と運用に関する幅広いポートフォリオを提供します。車両とクラウド間の双方向でのデータ送信に加えて、ユーザーはデータ解析やデータ統合、車載ソフトウェアや機能の継続的な強化のためのツールにも直接アクセスすることができ、車両のライフサイクル全体にわたって改良を加えることができるようになります。

PANTARISの強み

・市場と市場機会への迅速なアクセス
・開発や統合の手番を減らしコスト削減
・車両向けソフトウェアおよびサービスの定期アップデートと機能の強化
・すべてのソフトウェアとサービスに最適な最先端のセキュリティ規格
・ますます複雑さを極める車両向けソフトウェアとサービスの開発を管理

PANTARISのエコシステムは、車両とクラウドバックエンド間の安全なエンドツーエンドのコミュニケーションを提供します。クラウドサービスと車載システム/ソフトウェアエレメント間の接続により、統合アプリケーションの迅速かつ容易な開発・運用を実現します。加えて、PANTARISは、既存のソフトウェアやクラウド環境にシームレスに統合できるようモジュール設計されており、既存のソリューションを必要に応じて拡張・アップデートできます。この設計により、PANTARISは、開発者、プロバイダー、ユーザーを統合ポータルサイトでつなぐオープンなエコシステムとなっています。
PANTARISについて、より詳細な情報はこちらをご覧ください。
https://www.etas.com/ja/applications/pantaris-overview.php

ETASについて

1994年に設立されたETAS GmbHは、ボッシュ・グループの完全子会社であり、欧州、北米、南米、アジアに海外営業拠点を展開しています。ETASのポートフォリオには、ソフトウェアデファインドビークルを実現するための車載用ベーシックソフトウェア、ミドルウェア、開発ツール、クラウドベースのサービス、サイバーセキュリティソリューションおよびエンドツーエンドのエンジニアリング／コンサルティングサービスが含まれます。弊社の製品ソリューションとサービスによって、自動車メーカーやサプライヤーの特色のある車載ソフトウェアの開発、運用、確保の効率向上を支援します。
さらに詳しい情報は http://www.etas.com/ を参照してください。