イリス、ロイツェ社のレーザー読取技術を応用した 自動倉庫や構内搬送車両の位置決めセンサ提案を強化
産業機器輸入商社の株式会社イリス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フランク・オーバンドルフ)はドイツLeuze Electronic社(ロイツェ社)のレーザー式バーコード読み取り技術を応用した自動倉庫向け位置決めセンサを提案します。
今日、短納期で製品を提供するサービスは幅広い業界で求められ、多様な製品を効率よく在庫する必要性に迫られています。その結果、大型の自動倉庫の需要が高まっています。
自動倉庫ではスタッカークレーンと呼ばれる車両が棚に沿う形で縦横に移動し、目的位置で停止して棚に対象物を出し入れする仕組みが取られていますが、倉庫の巨大化に従い車両位置を制御する方法について様々なオプションがみられるようになりました。
最も一般的な位置制御の方法として、レーザー距離センサを用いて車両と地上側の距離を測定することで車両位置を特定する方法がありますが、距離センサはその構造上、計測距離に応じて誤差が広がり、アライメント調整が必要となります。
このような問題に対して今回イリスが解決策としてご提案するのは、ロイツェ社のセンサ、BPS 300iシリーズ製品です。
BPS 300iシリーズはクレーンが基軸にするレール上に施されたバーコードラベルを読みながら走行し、常時リアルタイムでシステム側に現在位置を出力します。
どの位置を走行していても、センサ-ラベル間の読取距離は一定を保つため、位置情報に誤差が生じず、アライメントや設置も短時間で行えます。
次に、通信用インターフェースとして高速通信に準拠したEtherCATや汎用性の高いシリアルタイプ、またはモーターをダイレクトに制御可能なSSIを選択できるため、幅広い設計プランに対応できます。
更に、動作の安定性には高い信頼性があります。
BPS 300iシリーズのコードの読み取りにはロイツェ社が得意とするレーザー原理を採用しています。
コードの汚れ等による誤情報の送信がありません。また、読込範囲が非常に広く、振動に対して安定して情報を取得し続けるため、速度を重視した大規模物流から、デリケートな製品や仕掛品の搬送まで幅広く採用されています。
スタッカークレーンの他に、天井走行モノレールや地上走行RGVでも活用が可能です。
これらのレールにはカーブがあり、レイヤー変更でレールを切り替えるなど柔軟なシステム変更が求められますが、BPS 300iシリーズはこの様なニーズにも難なく対応します。
装置開発・設計には複雑化・高度化する性能面の課題と小型化や省スペースといった、相反する課題が存在しますが、BPS 300iシリーズは単なる位置情報取得センサではなく、求められる様々な情報をパラレルで提供します。
例えば、予防保全のための情報です。レールは一般的に清掃しにくい位置に設置されることが多いため、汚れ具合を読込品質として送信します。これにより、装置メンテナンスの時期をエラーが生じる前に設定することができます。
他にも現在位置と移動時間から走行速度情報を算出し、それらの情報と組み合わせて使用できる設定可能なI/O出力を備えているため、1台で様々なセンサの代用が可能です。
レールやガイドに沿って走行する車両であれば水平・垂直移動に関わらず応用できるため、BPS 300iシリーズは構内移動体に関する課題の強力な解決策となります。
ロイツェ社製品概要
名称 : BPS 300iシリーズ
対応アプリケーション: 構内搬送車両の位置決め
対応インターフェース: EtherCAT, PROFINET, RS232, RS422, RS485, SSIなど
販売価格 : お問い合わせください
製品案内 : https://www.atpress.ne.jp/releases/262021/att_262021_1.pdf
会社概要
商号 : 株式会社イリス
代表者 : フランク・オーバンドルフ
所在地 : 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-12-18 イリスビル
創業 : 1859年(安政6年)
事業内容: 産業機器・技術輸出入・販売
URL : http://www.irisu.jp
本製品に関するお客様からのお問い合わせ先
株式会社イリス MPIテクノロジー部
E-mail: japan-mpit@illies.de
TEL : 03-3443-4143