【若手陶工が築く清水焼の未来】 KOTOPOTTERで陶房「nagusa」のうつわを新たに取り扱い開始
後継者不足が深刻化する京焼・清水焼。若手陶工の新たな挑戦
■ 京焼・清水焼専門のオンラインショップ 「KOTOPOTTER」 は、新たに 陶房「nagusa」 の作品の取り扱いを開始しました。
京都に新たに誕生した陶房「nagusa」。後継者不足が深刻化する京焼・清水焼の世界において、若手陶工の新たな挑戦 は大きな期待を集めています。

岡山出身の陶芸家・的場美幸さん が手がけるnagusaのうつわは、ベトナムにルーツを持つ 「安南手」 からインスピレーションを得た、独創的なデザインが特徴。
伝統的な陶芸技法を基盤にしながら、現代の暮らしに馴染む作品を生み出しています。
的場美幸さんと陶房「nagusa」について
京都の静かな住宅街に陶房「nagusa」 が誕生しました。工房名の由来である 「名無し草」 には、日常に溶け込むようなうつわを作りたいという想いが込められています。

的場さんは岡山で絵を学び、京都で陶芸を修めた後、京都市内の窯元での修行を経て、自身の工房を構えました。
nagusaのうつわには、ベトナムの安南手に見られる 呉須や鉄絵の素朴な表現 が取り入れられ、独特の味わいが生まれています。また、伝統の模倣にとどまらず、的場さんならではの感性を加え、懐かしさと新しさが共存するデザイン に仕上げています。

京焼・清水焼の後継者不足の現状
経済産業省の「伝統的工芸品産業の振興に関する年次報告書」(2021年)によると、日本全体の伝統工芸職人の50%以上が60歳以上 という状況にあります。京焼・清水焼も例外ではなく、廃業する窯元が増え、新規参入者の不足が深刻な課題となっています。

後継者不足の要因には、収入の不安定さや技術習得の難しさがあります。京焼・清水焼は高度な技術を要し、一人前になるまで数年の修行期間を必要としますが、その間の収入が安定しにくいことが、新人の定着率低下につながっています。
また、独立に際しては、窯やロクロ台の設置、業務用の電気・ガスインフラの整備 など、多くの初期投資が必要となり、若手陶工の参入を阻む大きな壁となっています。
若手陶工の挑戦とKOTOPOTTERの取り組み

こうした状況の中で、20代の若さで独立し、清水焼陶工として自身の工房を構えた的場美幸さん。その作品が、2024年に開設した新しい京焼・清水焼専門オンラインショップ「KOTOPOTTER」 に加わることとなりました。

京焼・清水焼の市場は、伝統的な販路が中心ですが、ECを活用した販路拡大の可能性も高まっています。コロナ禍を経てインバウンド需要が回復する中、KOTOPOTTERはオンライン販売を通じて、京焼・清水焼の認知拡大と産業活性化に貢献していきます。
KOTOPOTTERでの陶房「nagusa」作品の取り扱いについて
KOTOPOTTERでは、陶房「nagusa」のうつわをオンラインショップにて販売いたします。的場さんが得意とする安南手の技法を生かしたうつわを厳選し、愛らしいトリのデザインで、シンプルながらも味わい深い焼き物の魅力をお楽しみいただけます。
商品一例

マグカップ 安南手トリ 白/黄 ¥3,850(税込)

飯碗 安南手トリ 白/黄 ¥3.850(税込)

リムプレート 安南手トリ 黄 ¥6,600(税込)
<販売開始日> 2025年3月4日
<販売ページ> KOTOPOTTER nagusa特集ページ
https://www.kotopotter.jp/collections/nagusa