ウィンボンドのTrustME(R) W77Qセキュアフラッシュが コモンクライテリアEAL2および ISO 26262 ASIL-C Readyの認証を取得
CC EAL2およびISO 26262 ASIL-C Ready認証を取得した W77Qセキュアフラッシュメモリ。IoT機器メーカーや車載メーカーは 本セキュアフラッシュメモリを活用して、セキュリティと機能安全規格に 同時に準拠したシステムを設計することができます。
台湾台中市発 - 2021年8月11日 - 半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーである、ウィンボンド・エレクトロニクスは本日、TrustME(R) W77Qセキュアフラッシュメモリが、コモンクライテリア EAL2およびISO 26262 ASIL-C Ready認証をSGS BrightsightおよびSGS-TUV Saar GmbHからそれぞれ取得したことを発表しました。業界で認められた権威あるセキュリティおよび機能安全認証により、TrustME(R) W77Qセキュアフラッシュメモリは、車載アプリケーションにおけるサイバーセキュリティと安全性に対する新たな要件を同時に満たすことができます。また、TrustME(R) W77Qセキュアフラッシュメモリは、2020年ASPENCORE World Electronics Achievement Awards(WEAA)で「年間最優秀製品賞」を受賞しており、そのIoTコンシューマ機器や産業機器向けの包括的なエンドツーエンドのセキュリティ機能によって、さまざまな市場セグメントにおいて人気を博しています。
W77Qセキュアフラッシュは、現在16Mビット、32Mビットの容量にて提供されており、64Mビット品と128Mビット品が2021年第4四半期に販売開始される予定です。W77Qの動作周波数は、ダブルトランスファーレートモードで66MHz、シングルトランスファーレートモードで133MHzとなっています。標準のシングル/デュアル/クワッド/QPIシリアルペリフェラルインターフェイス(SPI)と、業界標準パッケーピン配列を採用しており、非セキュアなSPI NORフラッシュメモリの完全互換品として簡単に置換えが可能です。W77Qセキュアフラッシュは、20年以上の長期データリテンションが可能で、-40℃~105℃の温度動作範囲で10万回のプログラム/イレースサイクルを実行できます。
セキュリティ機能
ホストデバイスと補完的関係にあるW77Qセキュアフラッシュメモリは、プラットフォームのRoot-of-Trustとファームウェアのレジリエンシーを確保するために、セキュアブートコードストレージと認証、セキュアファームウェア更新、リモートアテステーション(構成証明)といったセキュリティ仕様を提供します。これらの斬新なセキュリティ仕様は、保護・検知・回復の観点から以下の各セキュリティ機能によって実現されます。
● データの機密性
● データとコマンドの認証
● コードの完全性保護
● リプレイ攻撃からの保護
● 暗号学的に守られた書込み保護
● アンチロールバックを含むセキュアなファームウェア更新
● DICE-Likeなデバイスアテステーション(構成証明)の提供
● 認証ウォッチドッグタイマーとハードウェアリセット出力ピン(オプション)
● OTAサーバーとW77Q間のエンドツーエンドセキュアチャネルを介したセキュアファームウェアOver-the-Air更新(ホストプロセッサーやSoCへの侵入攻撃を想定した場合)
「W77Qファミリーは発売以来、IoT市場セグメントで大きな成功を収めています。今回、ISO 26262 ASIL-C Ready認証を取得したことで、W77Qセキュアフラッシュの実用性は車載分野にも拡大し、自動車設計において重要性が高まっているハードウェアおよびソフトウェアのセキュリティに対応できるようになります。W77Qファミリーは、その役割を完璧に果たすように設計されています」と、ウィンボンドは述べています。
「SGS Brightsight は、ウィンボンドがこの多用途で活用できるセキュアメモリ製品で認証を取得したことを祝福します。コモンクライテリアおよびISO 26262の認証を取得したことにより、この製品はさまざまな市場で展開できるようになるでしょう。当社は、今後もウィンボンド社との協力関係を続けていきたいと思います」とSGS Brightsight 社COO Asiaの Kai-Fan Chang は述べています。
ウィンボンド・エレクトロニクスについて
ウィンボンド・エレクトロニクスは半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーです。製品の設計、研究開発、製造、および販売サービスのエキスパートとして、お客様のニーズに基づいたメモリソリューションを提供しています。ウィンボンド・エレクトロニクスの製品ポートフォリオは、スペシャリティDRAM、モバイルDRAM、コードストレージフラッシュメモリ、およびTrustME(R)セキュアフラッシュメモリで、通信、家電、車載、産業用、そしてコンピュータ周辺機器市場におけるTier1メーカーで広く採用されています。台湾中部サイエンスパーク(CTSP)を拠点とし、米国、日本、イスラエル、中国、香港、ドイツに子会社を有しています。
稼働中の台湾・台中の12インチファブ、および建設中の高雄の12インチファブをベースに、高品質メモリ製品を提供するため、更なる自社技術開発を進めています。
TrustME(R)はWinbond Electronics Corporationの商標です。この資料に記載されている他のすべての製品名は、識別のみを目的としており、各社の承認された商標または登録商標です。