世界最小(※1) 動作時消費電流990nA max.(※2)を実現した 1セルバッテリー保護IC「S-82M1A/S-82N1A/S-82N1Bシリーズ」発売

~ ワイヤレスイヤホンなど待ち受け可能時間は当社従来品の約3倍、安全性強化にも貢献 ~

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 エイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:東京都港区、以下:「ABLIC」)は本日より、世界最小(※1)の動作時消費電流 990nA max.(※2)を実現した1セルバッテリー保護IC「S-82M1A/S-82N1A/S-82N1Bシリーズ」の販売を開始しました。
 1セルリチウムイオンバッテリーはスマートフォンやウェアラブル機器などのIT機器をはじめとする様々なアプリケーションに用いられています。特に、ワイヤレスイヤホンなど小型の電池を使用する機器では、製品未使用時に出来るだけ電池の消費を抑えて待ち受け可能時間を長くすることや、電池が深放電(※3)に至るのを防ぐことが重要となってきます。
 本日発売した新製品「S-82M1A/S-82N1A/S-82N1Bシリーズ」は、1セルのリチウムイオンバッテリーの保護ICで、(1)過充電検出電圧精度が±15mVと高精度でありながら、動作時消費電流は世界最小となる990nA max.を実現していること(全シリーズ共通)、(2)外付けの電流検出抵抗を用いることにより、温度変化による影響の少ない高精度な過電流保護を実現できること(S-82M1Aシリーズ)、(3)充放電制御機能により、外部信号を用いて電池パックを充放電禁止にできること(S-82N1Aシリーズ)、(4)パワーセービング機能により、パワーセービング機能動作時は、電池からの放電を禁止すると同時に、保護ICの消費電流を最大50nAに低減し、電池の消費する電流を限りなく0に抑えること(S-82N1Bシリーズ)、などが特長となっています。
これらの特長により、待ち受け可能時間は当社従来製品の約3倍を実現します。また、深放電回避にも寄与することから、製品の安全性強化にも大きく貢献する製品です。
 エイブリックは、今後もリチウムイオンバッテリー保護ICにおいて、さらなる高精度化・高機能化を目指すとともに、多くの分野のアプリケーションに対応できる製品展開を図っていきます。

(※1)2021年7月時点 当社調べによる
(※2)当社従来製品と比較して1/3以下
(※3)深放電とは、放電が進行しすぎることで電池の劣化が進み、最悪の場合、発火や発熱のリスクが高まるなど、安全性に影響を及ぼすような状態

保護回路例

主な特長

  1. 世界最小の超低消費電流990nA max.、業界トップクラスの高精度 過充電検出電圧精度は±15mVを実現!
    充放電制御機能やパワーセービング機能など、高機能化を図りながらも世界最小の低消費電流990nA max.を実現、さらに、過充電検出電圧精度は±15mVと、業界トップクラスの検出精度を実現しました。消費電流を極限まで抑え、過充電検出電圧を高精度化することにより、待ち受け可能時間が格段に伸び、深放電を回避できる可能性が高まるためリチウムイオン電池パックの安全性向上にも貢献します。
  1. 外付けの電流検出抵抗により、高精度な過電流保護を実現(S-82M1Aシリーズ)
    外付けの電流検出抵抗を用いることにより、温度変化による影響の少ない高精度な過電流保護を実現します。
  1. 外部信号入力端子による充放電制御が可能(S-82N1Aシリーズ)
    CTL端子に外部から信号を入力することで充放電制御機能が働き、S-82N1Aシリーズは充放電禁止状態になります。
  1. パワーセービング機能により、消費電流を抑えることが可能(S-82N1Bシリーズ)
    パワーセービング信号入力端子 (PS端子) を備えており、外部信号にてパワーセービング機能を動作させることで、電池からの放電を禁止すると同時に、保護ICの消費電流を最大50nAに低減し、電池の消費する電流を限りなく0に抑えることが可能です。

主な仕様

 ・過充電検出電圧:3.50 ~ 4.60V ±15mV
 ・過放電検出電圧:2.00 ~ 3.00V ±50mV
 ・放電過電流検出電圧:0.003 ~ 0.100V ±3mV
 ・負荷短絡検出電圧:0.010 ~ 0.200V ±7mV
 ・充電過電流検出電圧:-0.100 ~ -0.003V ±3mV
 ・0V電池への充電(可能、禁止)
 ・動作時消費電流:990nA max.
 ・パワーダウン時消費電流:50nA max.
 ・パワーセービング時消費電流:50nA max.(S-82N1Bシリーズ)
 ・最大定格:28V
 ・動作温度:-40~85℃
 ・パッケージ:SNT-6A (1.57×1.8×t0.5mm max.)

用途例

リチウムイオン二次電池パック、リチウムポリマー二次電池パック

搭載製品例

ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、補聴器など

搭載製品例

製品詳細

Webサイト

2020年4月30日付でミネベアミツミ株式会社の100%子会社となりました。

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