断熱・防音用エアロゲル、2017年に2億8380万米ドルまで成長へ
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Aerogels (エアロゲルの世界市場)」の販売を開始しました。
断熱・防音分野は2012年のエアロゲルの総売り上げの82.3％を占め、2012年から2017年までの複合年間成長率（CAGR）20.2％と、もっとも成長が期待されています。この分野のエアロゲルの売り上げは、主に工業用断熱材での利用によります。
エアロゲルを使用した製品の世界市場は、2010年の8510万米ドルから2011年に1億1050万米ドルに拡大し、2012年は1億3750万ドルと見込まれています。2008年～2009年に世界的な不況の影響で減少した後、エアロゲル製品の売り上げは回復し、2010年から2012年は27.1％のCAGRで成長しました。
2017年までの期間を通じ、断熱・防音材の大規模な商業化を妨げる最大の要因となるのが高い単価です。一方で短期的には世界経済の停滞が、エアロゲルの用途があるいくつかの分野に引き続き影響を与える見込みです。しかし、全体的には、エアロゲル製品の売り上げは、高パフォーマンスな断熱材への需要の高まりや、エコ建築市場の拡大、エコ・省エネ関連規制の強化、医療、パーソナルケア、エネルギー、その他の新しい用途におけるエアロゲルの活用などにより、今後5年間にわたって堅調な成長を続けると予想されています。
結果として、エアロゲル製品の全体市場は2012年から2017年の間に19.3％のCAGRで成長し、2017年までには3億3220万米ドルの収益に到達する見込みです。
同レポートでは以下の点などについて記しています。
・エアロゲルの種類、用途、製造技術のレビュー
・現在の技術的問題点と動向
・エアロゲルに関連する、特許の絡む主な世界的研究開発活動
・最新の技術開発
市場調査レポート: エアロゲルの世界市場
Aerogels
http://www.gii.co.jp/report/bc84303-aerogels.html
出版日: 2013年01月31日
発行: BCC Research
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