手指・肘関節の痙縮に空気圧を使ったストレッチング(伸長訓練)用具アームリリースhomeを発売

～社会的距離の確保が必要な時代に　自宅でできるセルフリハビリ用具～

2020-07-14 09:45

弾性プラスチックシートを溶着加工する株式会社ハイビックス(本社：岐阜県瑞穂市、代表取締役社長：高井順子)は、自宅で痙縮した手指・肘関節をストレッチングできる「アームリリースhome」を、自社ECサイトにて販売いたします。

■商品名「アームリリースhome」 https://hivix.shop-pro.jp
厚生労働省発表の「平成26年患者調査の概況」によると、脳血管疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は111万5,000人と非常に多くの方が発症されています。脳卒中の症状には運動麻痺(片麻痺)・感覚障害・高次脳機能障害など多くの症状がありますが、日常生活が送れるように、機能回復のためのリハビリがとても大事になってきます。
当社では空気を用いた製品を数多く手掛けていることから、空気圧を利用したリハビリ用具の開発を理学療法士の方々と行ってきました。病院や施設などでのリハビリ終了後、機能低下した麻痺肢の悪化を防ぐためには、継続的な運動が必要になるためです。

片麻痺は脳へのダメージから、脊髄反射が抑えられなくなることで痙縮が出現します。筋肉が意思とは関係なく収縮しているため、手足がいつも硬く固まっている状態になります。
関節は動かさないと徐々に固まって(拘縮)しまうため、継続的なリハビリによって関節可動域を確保することが重要です。
アームリリースhomeは、空気圧を使って固まった筋肉を静的ストレッチ(伸長)させるものです。電気を使用するような機械装置を必要とせず、ご家族の方やご自身で装着して、ご自宅でリハビリを継続して行うことができます。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、社会的距離を保たなければならない時代です。施設や病院でのリハビリが思うように行えない状況の方へ、当社の製品が一助となることを願っております。

特徴

痙縮が起こると筋肉が意思とは関係なく収縮しているので硬く固まっている状態になります。
肘を伸ばそうと肘を伸ばす筋肉に力を入れますが、反対側の肘を曲げる筋肉が痙縮で硬くなっていて緩まないので肘が伸びません。これが痙縮の状態です。
そのため、ストレッチング(伸張訓練)によって痙縮の起こっている筋肉を伸ばす運動を行います。
痙縮が起こり筋肉が硬くなっている関節は、ある方向に曲がっています。手指は握りこみ、手首も内側に曲がり、肘は曲がって伸びないと思います。それらの関節を逆方向にゆっくりと動かし、伸長させた状態を維持していると、硬くなっていた筋肉が緩んできます。
アームリリースhomeでは、この伸長した状態を持続させる静的ストレッチを行います。空気が入った円筒状のエアバッグに、透明窓部分を体の内側にした状態で手を差し入れ、伸ばしたい関節を空気圧で圧迫することでストレッチ状態を持続させます。空気圧は伸長状態を持続させるだけでなく、筋肉を圧迫することで固まった筋繊維を刺激します。
筋肉は早く動かすと逆に固まる伸張反射という性質を持っています。ゆっくり伸ばした関節をアームリリースhomeで保持することで、急激な曲げ伸ばしによる伸張反射を抑えることが可能です。
素材には、電気マッサージ器にも使用される、樹脂量を高くした高重合PVCフィルムを使用。繰り返し膨張収縮に対して優れた柔軟性を有し、表面の滑りがよく耐久力のある素材を使用しています。