栄養補助食品成分の世界市場-2023年～2030年
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：樋口 荘祐、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「栄養補助食品成分の世界市場-2023年～2030年」（DataM Intelligence）の販売を8月2日より開始しました。
市場概要
世界の栄養補助食品成分市場は、2022年に1,745億米ドルに達し、2030年には3,275億米ドルに達するという有利な成長が予測されています。世界の栄養補助食品成分市場は、予測期間中（2023～2030年）にCAGR 8.4％を示すと予測されています。
栄養補助食品は、健康増進、老化の抑制、慢性疾患の予防、寿命の延長、身体の構造と機能のサポートなど、複数のメリットをもたらします。また、精神衛生上の懸念や病気の予防・治療にも用いられます。栄養補助食品として広く利用できるため、日常生活に簡単に取り入れることができます。栄養補助食品は、食事だけでは十分な栄養素を摂取できない人々に、シンプルな解決策を提供します。
市場力学
慢性疾患の増加
糖尿病、高血圧、がんなどの慢性疾患の有病率の上昇は、市場の成長率を押し上げると思われます。慢性疾患、特に肥満と糖尿病は、高齢者の主な悩みの種です。例えば、世界中で糖尿病の有病率が上昇していることが市場拡大の原動力となっています。国際糖尿病連合によると、2021年までに約5,370億人が糖尿病に罹患し、これは世界の10人に1人を占める。
2030年には6,430億人、2045年には7,830億人に達すると予想されています。さらに、糖尿病患者の4人に3人は低・中所得国に住んでいます。糖尿病は2021年には5秒に1人の命を奪い、全世界で約67億人の死亡者数を占める。2021年の糖尿病ヘルスケア支出は9,660億米ドルを超えると予想され、過去15年間で316％増加したことになります。このように、疾病の増加は市場成長の原動力となります。
強化食品の増加
強化食品の増加は、予測期間中に市場が成長するのに役立つ主要な要因の1つです。例えば、オーストラリアの政府機関であるCSIRO（Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation）によると、強化食品および機能性食品の需要は2030年までに約97億米ドルに達し、年間成長率はおよそ3%になると予測されています。世界の人口が増え続け、消費者の嗜好が変化していることから、強化・機能性食品市場の需要は堅調に推移すると予想されます。
この業界の特徴は、高齢者の消化器系や循環器系の健康のための食事から、新生児や幼児の成長のための食品まで、多様な製品構成にあることです。栄養強化・機能性食品の国内市場は2030年までに55億米ドルに達し、42億米ドルの輸出機会があると推定されます。
栄養補助食品成分の高コスト
栄養補助食品成分は、動物栄養、医薬品、機能性食品・飲料、パーソナルケア用品など、さまざまな用途に使用されています。一方、医薬品、飼料製品、飲食品、パーソナルケアアイテムに栄養補助食品成分を配合すると、最終製品の価格が上昇します。ほとんどの顧客は高価な食品の購入を避け、自然食品を好むため、最終製品の価格上昇は業界の拡大を妨げます。
COVID-19影響分析
COVID-19の大流行は、世界の栄養補助食品成分ビジネスにマイナスの影響を与えています。この流行は原料のサプライチェーンを混乱させ、欠品と価格変動をもたらしました。生産施設の閉鎖や輸送の制限も市場の成長を大きく低下させる要因となっています。パンデミックに起因する景気後退は消費者の消費力を低下させ、高価格の栄養補助食品成分への需要を低下させました。
ロシア・ウクライナ紛争の影響分析
ロシア・ウクライナ紛争は、この地域の主要な市場プレーヤーの数が少ないことから、世界の栄養補助食品成分市場に与える影響は中程度と推定されます。しかし、栄養補助食品の輸出入の影響は、予測期間中、世界の栄養補助食品成分市場の成長にほとんど影響を与えないと予想されます。
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