石川県の伝統食「丸柚餅子」づくりは12月1日から開始  お茶うけや酒肴、料理の素材としてアレンジができるのも魅力

株式会社柚餅子総本家中浦屋(本社:石川県輪島市河井町、代表取締役社長:中浦 政克)では、伝統食であり代表銘菓である丸柚餅子の一次加工が12月1日より始まり、12月中旬には最盛期を迎えます。また、製造工程には半年かかるため、商品として販売されるのは翌年の5月以降になります。

柳宗悦が日本一と称えた輪島の柚餅子
柳宗悦が日本一と称えた輪島の柚餅子

丸柚餅子(まるゆべし)とは

丸柚餅子は石川県輪島市に伝わる伝統食で、柚子釜に醤油と砂糖などで味付けした餅を詰め、蒸して自然乾燥し、半年の時間をかけて作られます。一つひとつ手間と時間をかけて作られるため、石川県内では高級で貴重な伝統食として、お茶うけや酒肴、料理の素材として親しまれています。

本年の製造について

平成30年は、約15,000個の製造を予定しており、原料となる柚子は高知県から買い付けました。産地では自然災害の影響も少なく例年並みの作柄となり、丸柚餅子に最適な傷の少ない形の整った柚子を仕入れることができました。そして、12月1日より12月25日まで従業員総出で手作業が続けられます。

丸柚餅子の作り方(英語キャプション付)
https://www.youtube.com/watch?v=lKw9QReMAB8

丸柚餅子の販売について

丸柚餅子は株式会社柚餅子総本家中浦屋の直営店5店舗をはじめ県内主要施設などで販売しており、オンラインショップでも販売しています。

商品概要

商品名:丸柚餅子
価格 :(特大)1個 3,240円(税込)
    (大) 1個 2,700円(税込)
    (中) 1個 2,376円(税込)
    (小) 1個 2,052円(税込)

※(大)(中)(小)は2個入り、3個入り、6個入りをご用意しております。
 詳しくは下記URLをご確認ください。
 URL: http://yubeshi.jp

丸柚餅子について

加賀藩前田家が伝承

百万石を誇る加賀藩前田家に仕えた料理頭、舟木伝内とその息子安信が書いた料理書には丸柚餅子の製法が書かれています。260年をこえる昔、加賀藩前田家で記された丸柚餅子の製法と歴史ですが、その原型である塩からい柚餅子の歴史は、530年前にさかのぼり室町時代に始まったようです。以来、前田家のお殿様が召し上がった丸柚餅子は、包丁侍と呼ばれた料理人らの手によって洗練された様子が伺えます。悠久の歴史を経て現代に伝えられた丸柚餅子、責任と誇りをもって柚餅子総本家中浦屋が製造させていただいております。

輪島塗の行商で広がる

柚餅子総本家中浦屋がある輪島市の基幹産業は輪島塗です。古くから輪島塗の商い方法は全国各地のお得意様を訪ねる行商でした。お客様のもとで注文をいただく折、納品にお伺いする折、折に触れ重宝されたのが丸柚餅子でした。受け取ったお客様はたいそう喜ばれました。長期の保存ができることも手伝い、行商人らは安心してお土産として持ち歩いたのです。長期の行商で硬くなった丸柚餅子は、訪問先の厨房で蒸し直したり炙ったりと、行商人も腕をふるったようです。

お茶うけ・料理に

丸柚餅子は、そのまま薄切りにしてお茶うけとして召し上がっていただくほか、日本料理では茶碗蒸しやお吸い物の椀だねとしてお使いいただいております。柚子の香りと苦みに甘さがとけあう味わいを活かし、天ぷら、おひたし、和えもの、酢のもの等にもアレンジしていただいております。丸柚餅子は、場面を選ばずお使いいただける、日本古来の技を引き継いだ代表的な食品です。

酒肴・アペタイザー・洋食に

酒肴として、辛口の日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ブランデー、赤白ワイン等とも相性が良く、薄切りにしてそのまま召し上がっていただくほか、チーズ、オリーブオイル、塩胡椒、生ハム、サラミ等とアレンジしてアペタイザーとして召し上がっていただくと、思いもよらぬ味わいが口いっぱいに広がります。サラダ、ピザのトッピング、ミルクアイス・ヨーグルト等に添えてデザートとして、工夫しだいで洋食の素材としてもお愉しみいただけます。

お好きなかたさで愉しむ

丸柚餅子は長期間の保存が可能な保存食です。製造には最低でも半年を要し、販売されている丸柚餅子は2年もの3年ものです。販売時に蒸し直して軟らかい商品をお届けしますが、日が経つにつれ徐々に硬くなってまいります。硬いものは蒸す、炙る等の熱を加えることによって軟らかくなります。軟らかいものは即座に冷凍することによって軟らかさを保つことができます。軟らかいもの硬いもの、それぞれに味わい深くお好みの硬さを見つけていただきたく存じます。

「ハレ」の日にいただく

輪島市を始め石川県民の間では、丸柚餅子は貴重な伝統食であることから、正月やお祝いなどの特別な日にいただきます。また、大切な方々への贈答品としても重宝されています。この「ハレ」の日の伝統食を多くの方々に知っていただき、さらに、新しい丸柚餅子の食べ方や魅力を知ってもらうために日々努力を重ねています。

会社概要

商号   : 株式会社柚餅子総本家中浦屋
代表者  : 代表取締役社長 中浦 政克(なかうら まさかつ)
所在地  : 〒928-0001 石川県輪島市河井町4部97番地
創業/設立: 1910年9月(108年)/1988年10月(30年)
事業内容 : 菓子製造販売
資本金  : 1,000万円
URL    : http://nakauraya.jp

粒選りの柚子を厳選
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手作業で柚子を加工
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竹べらで中身をくり抜く
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透けるほど薄く
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柚子釜
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餅をつめる
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柚子と餅が馴染むように蒸す
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 蓋をして半年乾燥
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蒸しを繰り返す
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半年かけて飴色の丸柚餅子に
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民芸運動の創始者 柳宗悦
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丸柚餅子特大
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柚餅子の茶碗蒸し
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柚餅子のお吸い物
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柚餅子とカマンベールチーズ
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柚餅子のサラダ
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