定年前の8割以上の人が「定年後の貯蓄額に不安がある」と回答。 一方で、再雇用された際の希望年収は実態と大きな乖離が!
~エアトリが「定年後の再雇用」に関するアンケートを実施~
総合旅行プラットフォーム「エアトリ」(https://www.airtrip.jp/)を運営する株式会社エアトリ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 英毅、以下エアトリ)は、20代~70代の既婚男女1,076名を対象に「定年後の再雇用」に関する調査を実施しました。
調査結果概要
調査1:【定年を迎えた人】定年を迎えてから再度働いていますか?(働きましたか?)
「働いている(働いた)」が6割超え。
―「働いている(働いた)」と回答したのが64.6%と多数派になりました。
調査2:【定年後に再就職した人】定年後にどこで働いていますか?(働きましたか?)
「同じ会社」が最多。
―「同じ会社」が41.2%で最多となりました。一方、「違う会社」の人も36.0%となっています。
調査3:【定年後に再就職した人】定年後に再就職した理由は何ですか?
1位は「会社や知り合いから勧誘があった」。31.1%は貯蓄額に不安。
―1位から3位は「会社や知り合いから勧誘があった」「社会との接点を持ちたかった」「働くことが好き」と前向きな理由が続いたが、4位には「貯蓄額に不安があった」が入りました。
調査4:【定年後に再就職した人】何歳まで働く予定ですか?(働きましたか?)
最も多いのは「65歳以上70歳未満」。約4割は「70歳以上」と回答。
―1位は「65歳以上70歳未満」で33.7%、2位は「65歳未満」の27.4%となりました。一方で、「70歳以上」と回答した人も39.0%に上りました。
調査5:【定年後に再就職した人】定年前の最終年収と定年(再就職)後の年収を教えてください。
定年前は「900万円以上」が最も多かったが、定年後は「300万円以上400万円未満」が1位に。
―定年前は34.3%の人が「900万円以上」と回答したが、定年後は3.7%にまで落ち込み、定年後は「300万円以上400万円未満」が22.2%で最も多くなりました。
調査6:【定年前の人】老後の貯蓄額に不安はありますか?
8割以上が「不安」!
―「とても不安」が39.7%、「やや不安」が43.4%と大多数が不安を抱いている結果になりました。
調査7:【定年前の人】定年退職後、年収がいくらだったら働きたいですか?
約半数が「400万円以上」を求めるが、調査5で「400万円以上」は38.8%に留まる結果に。
―定年後再就職した人と比べると、現収は全体的に低いにも関わらず、希望年収は高くなりました。
調査8:定年後、どれくらいのペースで海外旅行をしていますか? (したいですか?)
定年前の人は「年1回or2回」で6割超えの一方で、定年後の人の35%以上が「年1回未満」。
―定年前の人の多くは「年1回あるいは2回」を希望しているのに対し、定年済みの人の16.2%は旅行に1回も行けていないことが分かりました。
調査結果
調査1:【定年を迎えた人】定年を迎えてから再度働いていますか?(働きましたか?)
定年を迎えた人の64.6%が「働いている(働いた)」と回答しました。定年後も働くのがスタンダードとなっているようです。
調査2:【定年後に再就職した人】定年後にどこで働いていますか?(働きましたか?)
最も多かったのが「定年前と同じ会社」(41.2%)で、少し下がって「違う会社」(36.0%)となりました。自分で起業したり、フリーランスとして働いている(働いた)人も15.0%おり、定年後も築いてきたスキルを活用しているシニアがたくさんいることが分かりました。
調査3:【定年後に再就職した人】定年後に再就職した理由は何ですか?
1位は「会社や知り合いから勧誘があった」(40.1%)、続いて「社会との接点を持ちたかった」(39.8%)、「働くことが好き」(32.3%)と前向きな回答となりました。一方で、「貯蓄額に不安がある」は31.3%、「他にやりたいことがなかった」も13.0%となっており、公的年金への不安や退職後の燃えつき症候群など、昨今の社会問題が反映された結果となっています。
調査4:【定年後に再就職した人】何歳まで働く予定ですか?(働きましたか?)
最も多かったのが「65歳以上70歳未満」の33.7%、次いで「65歳未満」の27.4%となりました。現在、「定年は60歳、再雇用は65歳になるまで」とする会社が一般的ですが、約4人に3人が65歳を迎えても働きたいと考えていることが分かりました。更に「70歳以上」と回答した割合は39.0%にも上りました。
調査5:【定年後に再就職した人】定年前の最終年収と定年(再就職)後の年収を教えてください。
定年前は1位が「900万円以上」(34.3%)、2位が「800万円以上900万円未満」(19.6%)でしたが、定年後は1位が「300万円以上400万円未満」(22.2%)、2位が「200万円以上300万円未満」(17.0%)となりました。定年後に「900万円以上」稼いでいる人は3.7%となっており、一方で「100万円未満」は6.9%となっています。やはり多くの人が再雇用で大きく給与を下げているようです。
調査6:【定年前の人】老後の貯蓄額に不安はありますか?
「とても不安」と回答した人が39.7%、「やや不安」が43.4%となり、実に83.1%の人が何らかの不安を抱いていることが分かりました。
調査7:【定年前の人】定年退職後、年収がいくらだったら働きたいですか?
同率で「200万円以上300万円未満」と「300万円以上400万円未満」(18.0%)が1位となりました。定年後再就職した人と比べると、現収は全体的に低いにも関わらず、希望年収は高くなりました。特に、「400万円以上」と回答した人は47.0%と半数近くを占めた一方で、定年後再就職した人の中で「400万円以上」稼いでいる人は38.8%となっており、大きな差が出ています。
調査8:定年後、どれくらいのペースで海外旅行をしていますか? (したいですか?)
定年前の人は「年1回」と答えたのが35.0%、「年2回」は27.2%となっており、6割以上を占めました。一方で、定年後も「年1回あるいは2回」が最も多かったものの、「年1回未満」も35.4%、うち16.2%の人は1回も海外旅行に行っていないことが分かりました。
定年後の貯蓄額に不安を抱いている人が大多数でしたが(調査6参照)、実態は予想よりも更に厳しいものとなっているようです。
●「定年後の再雇用」に関する意見
・長年培ったスキルや人脈を活かして、楽しく働けるような雇用先は少ない。いきなり年金のために収入減と言われても、やることは同じなのにバカにするなといいたい。(60代・女性)
・収入が安定していて、しっかり年金が支給されるのであれば良いが、現状では不安が勝ってしまいます。(50代・男性)
・定年後の再雇用は職種が限られているし、周りに迷惑を掛けずに仕事をする自信が今の段階で無い。体力的にも、頭の回転も悪くなるだろうし、耳も遠くなる、目も悪くなり、働く体力も無いかも、病気になるかもしれない。とっさの判断は出来なくなると思われるとネガティブに考えてしまう。(40代・男性)
・厳しいようだけど、個人の資質の問題だと思う。70過ぎても求められる人もいれば、50前でも辞めてくれないかなという人もいる。定年の定義自体が意味を成さない時代。能力主義、実力主義を実感している。(40代・女性)
・定年後に普通の生活ができるように年金があるのに、年金だけでは生活できないような状況はおかしい。定年後の再雇用云々の前に、年金を溶かした奴らを処罰するなりした上で、政策をしっかりして欲しい。(50代・男性)
・若者の機会損失、収入抑制に繋がらないようにして欲しい。(30代・女性)
調査概要
調査タイトル :「定年後の再雇用」に関するアンケート
調査対象 :20代~70代の男女1,076名
調査期間 :2019年6月27日~6月30日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ