B型支援の低収入問題を、ウェルフェアトレードで改善  プロ直伝、障害者がつくる本格ドリップコーヒーサブスク販売開始!

B型支援事業を運営する一般社団法人アウン(本社:滋賀県大津市、代表理事:竹内 海作)は、低迷する利用者の工賃アップを目指し自社ブランドを立ち上げました。コーヒーのプロ直伝の本格ドリップコーヒー「ShinCa22」を2023年10月17日にサブスク販売を開始し、口コミで広がり一ヶ月で17件の注文が入っています。

プロ直伝本格ドリップコーヒー「ShinCa22」

議論が進まないB型支援利用者の低すぎる月収

令和3年度の全国平均16,507円。これは障害者が通うB型支援事業所(以下、B型)利用者の月収金額です。15年前と比較すると4,285円上がってはいるものの、自立した生活には程遠い状況です。B型とは障害の程度が重いため、サポートを必要とする人や、精神障害などで長時間の就労が難しいなどの理由から、雇用契約が結べない方が通う福祉施設のことです。主に国から支払われる給付金で運営されているため、利用者には職業訓練に対する工賃として支払われ、深い議論もないまま労働に対する対価ではなく、給付扱いとされてきました。

コロナ禍の開設、苦境を打破するウェルフェアトレード第一弾

滋賀県大津市にあるB型のカイコウ・Mは、利用者と職員が一年間直接プロに指導を受け、焙煎以外の一連の工程を行う本格ドリップコーヒー「ShinCa22」を2023年10月17日より販売開始しました。当所はコロナ禍の2022年2月に開設したこともあり、外部からの受注が少なく、利用者15名の月収は全国平均を大きく下回っていました。そこで、外的状況に左右されにくい自社ブランドが出来ないか検討した結果、福祉と公正な取引の意味を持つ、ウェルフェアトレードの商品を製造販売することにしました。良い商品を作り一般的な価格で販売することで、利用者へ還元できます。更にサブスク販売することで安定した売り上げに繋がり、一年後には約3,000円の工賃アップが見込めます。注文は事業所窓口と電話で受け付けています。口コミで広がり、販売開始から一ヶ月で17件の注文が入りました。

プロの直接指導を受け、作業ではなく仕事に

コーヒー作りを職業訓練としての作業ではなく、利用者が作り手としてお客様と繋がれる仕事にするためには何が必要かを考えました。安心安全を第一に生産者の顔が見える有機栽培の豆を仕入れ、利用者の長所を活かした丁寧な手仕事により美味しいコーヒーを作ること。そのために一年間プロに直接指導を受け、技術を身につけました。豆はその時に良質な豆を厳選し、焙煎具合も変えながら春夏はスッキリ、秋冬はコク深めに仕上げます。

まずは雑味のない味になるように虫食いやカビ豆などを一粒ずつ取り除き、焙煎は外注します。焙煎後も焼き過ぎて苦味がでる豆がないかを一粒ずつ確認します。豆を挽いた後は香りと鮮度が落ちないよう、すぐにパック詰め。10gずつ計量してドリップバックに詰めたらシーラーで閉じ、酸化防止のアルミパックに入れてシーラーで閉じたら表示シールを貼り、20袋ずつ箱に詰めて発送します。製造は事業所内にて6~8人で行います。一日2~3時間ずつ4~5日間で全工程が終了し、約500袋が完成します。最初は生豆の選別基準がよく分からず困惑し、一時間も集中力が続かない利用者もいましたが、根気よく覚えてくれ、開始後約一年で商品化できるまでになりました。

虫食いや使えない豆がないか、生豆を一粒ずつ丁寧に選別

多くの方に届けたい、利用者の真価と進化

働く利用者の声「一年間頑張って仕事を覚えたので、もっと稼げたら嬉しいです。」「コーヒーの仕事はおしゃれで楽しいです。美味しいコーヒーを作ってたくさん飲んでもらいたいです。」

代表の声「ShinCa22の意味は革命のレボリューションと真価です。進化して自分なりの本当の価値を見つけてほしいです。まずは地元の方々に仕事終わりにShinCa22を飲んで一日の疲れを癒してもらいたい。そして丁寧な仕事によりこんな美味しいものが作れる事を知って、利用者さんの可能性を感じてもらいたいです。多くの方に応援していただけると、その分利用者さんにも還元できるのでやり甲斐にも繋がります。」

今後も第二弾、第三弾と継続的に自社ブランド商品の開発を進めていきます。

カイコウ・M施設内作業スペース

《ShinCa22 商品概要》
定価  :年間契約45,000円(税込)
入り数 :1箱20袋入り/月
発送  :月1回
送料  :地域により異なりますが800円前後。近くの場合はお届けします。
原産国 :インドネシア、東ティモール、ベトナム他の契約農園
注文受付:077-548-8803
受付時間:平日9:00~17:00

会社概要

会社名 : 一般社団法人アウン
代表者 : 代表理事 竹内 海作
本社  : 〒520-0026 滋賀県大津市桜野町1-1-6-2F
連絡先 : 077-548-8803
事業内容: 障害者就労支援事業所
URL   : https://www.kaikou-f.com/group/

焙煎後にも焼きすぎて苦味が出る豆がないか丁寧に選別中
代表理事の竹内 海作
施設外観
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