所蔵する７件の雪村作品を同時に公開する展覧会 「大和文華館の水墨画 ― 雪村作品一挙公開！― 」 を開催します

近鉄グループの文化事業である大和文華館では、５月２５日（金）から７月１日（日）まで、「大和文華館の水墨画  ― 雪村作品一挙公開！―」を開催いたします。
大和文華館の水墨画コレクションは、可翁、愚谿に代表される初期水墨画の画家に始まり、周文、文清、雪舟、雪村、狩野元信、尾形光琳、伊藤若冲、浦上玉堂など、水墨画壇を彩る画家たちの作品が所蔵されます。彼らは画中にその名前を残すことで、自分の作品であることを示し、画技を競いました。
本展覧会では、近年「奇想の画家」として再評価の進む雪村の作品を、所蔵する7件全て同時に公開するとともに、館蔵水墨画の名品を展示し、日本絵画史において重要な水墨画の流れをたどります。個々の作品から窺える画家の個性、その競演をお楽しみ下さい。

「呂洞賓図」雪村筆

「自画像」雪村筆

「呂洞賓図」雪村筆（大和文華館蔵）　　　　　「自画像」雪村筆（大和文華館蔵）

＜１＞　展覧会について
 
１．名称　　　「大和文華館の水墨画ー雪村作品一挙公開！ー」
２．会期　　　２０１８年5月2５日（金）～7月１日（日）
３．開館時間　午前１０時～午後５時（入館は午後４時まで）
４．入館料　　一般  ６２０円　高校・大学生 ４１０円　小学・中学生 無料
５．主催　　　大和文華館
６．出陳品数　３８件
　　（一例）◎重要文化財　◯重要美術品

・羅漢図（眉間寺旧蔵）鎌倉時代
・白衣観音図　愚谿右慧筆　南北朝時代
◎竹雀図　可翁筆　南北朝時代

◎維摩居士像　文清筆　室町時代
・松梅佳処図　室町時代
◯奔湍図　伝狩野元信筆　室町時代
◎山水図屏風　伝周文筆　室町時代
◎呂洞賓図　雪村周継筆　室町時代
◎自画像　雪村周継筆　室町時代
◎花鳥図屏風　雪村周継筆　室町時代

・雪舟写山水図　尾形光琳筆　江戸時代
・鶏図　伊藤若冲筆　江戸時代
・鱈図　円山応挙筆　江戸時代
・殿様蛙行列図屏風　渡辺南岳筆　江戸時代
・澗泉松声図　浦上玉堂筆　江戸
 
＜２＞　展覧会会期中のイベントについて
１．特別講演「雪村の画業とその魅力」
（１）日時・場所　　６月１７日（日）１４：００から講堂にて
（２）講師　　　　　千葉市美術館　館長 河合正朝氏
２．日曜美術講座「日本水墨画の誕生」
（１）日時・場所　　６月２４日（日）１４：００から講堂にて
（２）講師　　　　　大和文華館  学芸員 古川攝一
３．講座  美術の窓「墨摺版画の魅力」
（１）日時・場所　　６月３日（日）１４：００から講堂にて
（２）講師　　　　　大和文華館 館長  浅野秀剛
４．列品解説
（１）日時・場所　　毎週土曜日１４：００から展示場にて
（２）解説　　　　　大和文華館 学芸部
 
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。