5Gネットワークを利用したSD-WAN実証実験により、 IoTやDX向け利用シーンでの有用性を確認

~5Gネットワークの特性を最大限に生かしたネットワークの高度化~

株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下 NTTPC)は、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)が提供するドコモ5Gオープンパートナープログラムに参画し、IoTやデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進するための5Gネットワーク+SD-WAN実証実験を実施しました。

  1. 背景
    SD-WANは、Web上のコントロールパネルを利用して、有線、無線などアクセス回線種別を問わずにセキュアなネットワークを構築、運用することが可能な技術です。NTTPCは、NTTグループが開発したSD-WAN技術をベースにMaster'sONE CloudWANサービスを2017年より提供してきました。
    近年、IoTによるデータ活用や、働き方改革に向けたDX推進など、ネットワークの利用目的や期待される効果に変化が訪れています。
    NTTPCは、さらなるネットワーク利用の高度化・複雑化を見据え、5GネットワークとSD-WAN技術との組み合わせによる相乗効果の確認を目的として、本実証実験を実施しました。
  1. 5Gネットワーク+CloudWANサービスのメリット
    5Gネットワーク技術とSD-WAN技術を組み合わせることにより、従来型ネットワークの課題であった固定回線敷設時のリードタイム長期化や無線回線利用時の帯域不足を解決することが可能です。またコントロールパネルやAPIを利用した一元管理機能により、IoTをはじめとするよりフレキシブルなネットワーク利用が可能になると期待されます。
5Gネットワーク+CloudWANサービスのメリット
  1. 本実証実験の内容と結果
    ドコモの「5Gプレサービス」※1環境とNTTPCバックボーンネットワークをダイレクト接続することにより、高速・低遅延という5Gネットワークの特性を生かすと共に、セキュリティを考慮しかつ柔軟に設定変更可能な閉域ネットワーク環境を構築しました。
    こうしたネットワーク環境において各種SaaSやWeb会議の動作検証を行い、有効に利用できることが確認できました。またこれにより今後工場IoT等の分野でも5GネットワークとSD-WANを組み合わせたシンプルで柔軟なネットワークの構築が期待できることが明らかになりました。
実証実験のイメージ
  1. 「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」について
    「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」※2は、ドコモがパートナーとなる企業・団体に対し、5Gの技術や仕様に関する情報の提供や、パートナー間の意見交換を行う5Gパートナーワークショップの場を提供するものです。パートナーとなる企業・団体は本プログラムへの参加を通じ、商用サービス開始に先立ちいち早く5Gを用いたサービス構築や検証が可能となります。高速・大容量、低遅延、多数端末接続といった5Gの特長を活かし、自社のサービスの品質向上や新たなサービスの創出に活用されています。
  1. 今後の展開について
    NTTPCはお客様ビジネスの拡大に5Gネットワークを有効活用することを目指し、本実証実験に取り組んで参りました。 これからもSD-WANやAIパートナーシッププログラム「Innovation LAB」※3等の先進的な取り組みを組み合わせることで、5Gおよびローカル5G事業者はもとより、各分野のパートナー企業と連携し、5Gネットワークの特性を最大限生かした、エッジでのデータ処理や大容量映像配信などの新たなソリューションの創出・拡大を目指していきます。

※1 「5Gプレサービス」:
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/09/18_00.html
※2 「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」:
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/01/09_00.html
※3 「Innovation LAB」:
NTTPCが積み重ねてきたGPUプラットフォーム設計/構築の実績をもとに、幅広い企業のAIビジネスをパートナーとして支援する目的で立ち上げたラボ
https://www.nttpc.co.jp/gpu/innovationlab/

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