日本人の4人に1人は 糖質制限ダイエットで命の危険あり!?

2020-04-07 12:00

自分の遺伝子に合わないダイエットは健康を害する

いまダイエットといえば、ごはんやパン、麺類などを控える「糖質制限」が広く普及しています。「夕食はごはん抜き」「外食でも低糖質メニューを選ぶ」という人も多いことでしょう。
ここ数年で、すっかり健康法やダイエット法の主役になった感があります。しかし、この糖質制限、大きな落とし穴があるのです。実は、「糖質制限をやってはいけない人」がいるのです。効果が思うように出ないばかりか、やればやるほど健康を害してしまう恐れすらあります。

では、どんな人が糖質制限をやってはいけないのか。それが、わかるのが「糖質制限遺伝子」です。
「糖質制限遺伝子とは、体の中に摂り込んだ糖質をエネルギーに変える働きを指示する遺伝子です。私たちの体は、車がガソリンなどの燃料がないと動かないように、エネルギー源となる栄養素を摂り込まなければ生きていくことはできません。糖質は体にとって主要なエネルギー源のひとつです。遺伝子のタイプによって、燃費がいい人もいれば、悪い人もいます。もしも、あなたが燃費の悪い遺伝子ならば糖質を適度に補給しないと、あっという間にガス欠を起こしてしまいます」と語るのは、『めんどうな遺伝子検査をしなくても 自分の遺伝子がわかる本』(アスコム)の著者で遺伝子カウンセラーの植前和之さんです。

チェックリストで自分の遺伝子タイプがわかる

植前さんによると、糖質制限遺伝子はおもに以下の3タイプに分かれます。

A 糖質制限NG遺伝子…糖質はバンバン使いなさい
B 糖質制限OK遺伝子…糖質は少しずつ使いなさい
C 糖質制限超OK遺伝子…糖質は節約して使いなさい

タイプによって1日に消費する糖質量が違ってきます。どのくらいの違いがあるかというと、超OK遺伝子を標準(0キロカロリー)とすると、OK遺伝子はプラス
40キロカロリー、NG遺伝子はプラス300キロカロリー。300キロカロリーというと、
なんとごはん約2杯分の違いになります。
ちなみに、植前さんが過去3000人以上の遺伝子カウンセリングを行った実績から、日本人のおよそ4人に1人はNG遺伝子の持ち主と考えられています。

以下、チェックリストがあるので、あなたの糖質制限遺伝子のタイプがわかるので、ぜひやってみてください。

糖質制限NGタイプに合ったダイエットとは

糖質制限OK遺伝子、超OK遺伝子の人は、糖質制限ダイエットの効果が出やすくおススメです。しかし、燃費の悪いNG遺伝子の人は、体調を崩す要因にもなります。

その理由は、糖質を消費しやすいタイプの人が、糖質を制限するといわばガソリンが空っぽの状態になり、一時的に血糖値が基準値を下回ることで、低血糖の症状があらわれるからです。低血糖になると、異常な空腹感やだるさ、冷や汗や動悸、体の震えを感じるようになります。血糖値が下がりすぎると、けいれんを起こしたり意識をなくしたりするなど、命の危険に関わる事態になります。

糖質制限NG遺伝子の人が痩せたいなら、筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせがおススメです。有酸素運動のエネルギーとなるのは糖質と脂肪。運動の最初の段階で使われるのは糖質ですが、時間がたつにつれ血中の糖質が少なくなり、脂肪が使われるようになります。実は、有酸素運動の前に筋トレを行うと、早く脂肪を燃焼することができます。というのは、無酸素運動である筋トレのエネルギー源は糖質だからです。つまり、筋トレで糖質を使えば、通常より早く脂肪燃焼がはじまり、その後、脂肪を燃やす有酸素運動を行えばより効果があります。
ただし、長時間糖質を摂らない状態で筋トレを行うと低血糖に陥るので注意が必要です。
糖質を大量に消費するNG遺伝子の人は、他の2タイプと比べると有利。あっという間に糖質を消費するので、他のタイプより早く脂肪燃焼モードに突入できるのです。

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