聞けばきっと田舎に帰りたくなる 地元高校生が作詞、地元出身アーティスト「NOBU」が歌う 宮崎県小林市のPRミュージックビデオが完成!

伝えたいのは「無人駅」「民放の数は2局」「田舎」… 「なにもない」ことのすばらしさ

2017-12-15 13:15

 宮崎県小林市(市長:肥後正弘)では、地元出身アーティストNOBUさんと一緒に、小林秀峰高校商業科・経営情報科の3年生24人を対象に、小林市のPRソングを作るワークショップ型プロジェクト「日々のうたごえプロジェクト」を実施しました。このプロジェクトから生まれたPRソング「田舎女子高生」のミュージックビデオを小林市のPR動画として制作し、YouTubeの小林市公式チャンネルで本日公開します。

日々のうたごえプロジェクトロゴ

ミュージックビデオについて

 17年6月から5ヶ月にわたり行われたワークショップで高校生が地元のPRソングの作詞に挑戦する初の試みが行われました。講師は地元出身アーティストのNOBUさんです。そしてワークショップを経て出来上がった6つのPRソングの中から、ミュージックビデオにする1曲を選ぶための、投票LIVEを開催。制作から投票までの様子を収めた、ドキュメンタリータッチのミュージックビデオを制作しました。高校生たちが生まれ育ち、好きだからこそ伝えたい小林市の良さを、その制作過程を通じて訴求します。

公開日時 : 2017年12月15日(金)
URL    : https://www.youtube.com/watch?v=o_nelx3ghYg&feature=youtu.be
使用楽曲名: 「田舎女子高生」
作詞   : 園田凪、永野美智子、廣崎良佳、藤田涼香
作曲   : NOBU

うたにしたい、故郷があることの幸せ。

宮崎県小林市。地元の高校生に、その地元への想いを歌詞にしてもらいました。
彼らの詩で踊るのは「無人駅」「民放の数は2局」「田舎」…そして「なにもない」。
しかし、子どもたちは知っていました。「なにもない」ことの愛しさを。
20年も生きていない若い瞳が見つめた故郷は、わたしたち大人が忘れつつある故郷でした。
ゆっくりと、歌詞を眺めてみてください。そして、ぜひ歌に耳を傾けてみてください。
小林市のやさしい風を頬に感じるはずです。

 地元出身アーティストNOBUさんと一緒に、小林秀峰高校商業科・経営情報科の3年生24人が5ヶ月、計15回以上に及ぶ作詞ワークショップに挑戦しました。
 24人は、6チームに分かれて「高校生のあなたが想う小林市を歌にする」をテーマに歌詞作りに取り組み、生徒が書いた歌詞にNOBUさんが曲を付け、DEMO楽曲6曲が完成しました。
 DEMO楽曲は、11/25(土)に小林秀峰高校内で開催された全校生徒630人だけが参加できるシークレットLIVE「コバ歌バトル」にて披露されました。NOBUさんの歌声と、「まだ小林の良さが分からない」「卒業後に小林を離れる寂しさ」「母への感謝の気持ち」といった高校生の真っ直ぐな気持ちの歌詞に、会場では涙する生徒も。
 このLIVE終了後に、全校生徒で行われた公開投票で決定した優勝作品がミュージックビデオになりました。なお、ワークショップで作った楽曲6曲は、てなんど小林プロジェクトホームページ「日々のうたごえプロジェクト」特設コンテンツ( http://www.tenandoproject.com/utagoe/ )で公開しています。

作詞ワークショップ講師(小林出身アーティスト NOBU)

「とにかく、小林市の女子高生のリアルを追及しました。
「田舎の良いところ」より「田舎への不満」の方が生き生きと意見が出てきたんです。その先には必ず、良い側面が輝いて見えるはずだと思いました。曲を最後まで聴くと「良いとこなんてまだわかんねぇ 当たり前過ぎてまじ気づかねぇ」というセリフがあります。ここが重要です。
どうか最後まで聴いて頂き、このメッセージの意味を感じて頂けますと幸いです。
そしてこのような企画に参加させていただき、本当にありがとうございました。
高校生の「今」を教えて頂いて、自分自身も、新しく気付くことが沢山ありました。
小林を離れたからこそ気付くこと、小林にいるからこそ気付くこと。
この高校生とのプロジェクトには、それが詰まっております。
皆さんも、それぞれの立場だからこそ感じられることがあると思いますので、是非聞いてください。」

NOBU

1988年生まれ、宮崎県小林市出身のシンガーソングライター。
5歳からピアノを習い始め、1997年に兄弟とバンドを結成。まだ9歳だった彼はドラムを担当。その後バンド活動を続ける一方で 14歳から作詞、作曲をはじめ18歳の時にバンドは解散し、ソロのシンガーソングライターとしての活動を開始。2012年アルバム「POWER TO THE PEOPLE!!!」でメジャーデビュー。2014年メジャーレーベルとの契約解除、熊本の震災など、数多くの動機が重なり「いま、太陽に向かって咲く花」の制作に入る。この曲が再起のメジャーリリースシングルとなり、広く歌い伝える。

作詞ワークショップ

 高校生たちの、5ヶ月間の道のりです。世の中の歌の歌詞を研究したり、演習やNOBUさんによる実演など、様々なカリキュラムを経て完成に至りました。

<STEP1> 世の中の歌詞を観察しよう
 まずは、NOBUさんによる歌詞のつくり方講座。そして、世の中の歌詞をみんなと一緒に見ていきます。
 なぜこんな言い回しになっているのか? この言葉にはどんな意図があるのか? などなど。知らないことばかりです。
 さらに、「かっぱ巻き」なる即興ソングの誕生も…!

<STEP2> 身近なものをテーマに歌詞を書いてみよう -テーマ「理科室」-
 つくり方を学ぶだけではわからないことも多い。そこで、とにかく実際に歌詞を書いてみることにしました。テーマは「理科室」。教室を観察してみると、いろいろなキーワードが見つかりました。

<STEP3> テーマやモチーフを考えよう
 いよいよ「小林市」について歌詞を書き始めます。何を伝えるか、どういった表現やモチーフを使うか、どんなストーリーにしたいのか、などを話し合っていきます。

<STEP4> フレーズを組み合わせていこう
 考えたモチーフやストーリーに沿って、みんなでフレーズを集めていきます。
 あえて「小林市」に関連するワードを禁じることで、思いもよらなかった言葉に出会い、一度書いてみたけどうまくいかず、また一からやりなおすなど、産みの喜びと苦しみを味わいます。

<STEP5> 実際に曲をつけてもらおう
 途中までスラスラ書けていた歌詞も、なかなか進まなくなってきた頃、NOBUさんに即興で曲をつけてもらいました。
 すると、高校生たちは、一気にイメージが湧いてきた様子。仕上げに向けてのモチベーションが上がってきました!

<STEP6> 代表曲を全校生徒投票によるガチバトルで決定しよう
 いよいよDEMO楽曲6曲がNOBUさんにより披露される「コバ歌バトル」の時がやってきました。
6曲中1曲のみが代表曲に選ばれ、小林市の公式PRソングとしてミュージックビデオが制作されます。どの楽曲も甲乙つけがたい高校生の真っすぐな思いがつづられた楽曲ばかり。
 LIVEでは、感動して涙する生徒も。いよいよ全校生徒による投票。「田舎女子高生」が代表曲として選ばれる結果となりました。

<STEP7> 12/15(金)ミュージックビデオ公開

関係人口の活用と、市民参加型ワークショップによるPR

 小林市は、2015年よりキャリア教育の一環として小林秀峰高校と協力し、市出身者を講師に招き高校生や市民を巻き込んだ「市民参加型ワークショップ」を行っています。出身者を関係人口と捉え、そのリソースを市に還元し、子どもたちに職業の多様性や情報発信の手法について学習してもらうことをテーマとしています。また、子どもたちの独自の視点を借りることで、市の魅力を多様に描き出すこともその目的のひとつです。昨年、一昨年とPR動画を制作し、今回の「日々のうたごえプロジェクト」は、3年目の取り組みになります。

小林市風景
小林秀峰高校プロジェクトメンバー
小林市風景1
小林秀峰高校校庭
小林市風景2
コバ歌バトル1
コバ歌バトル2
コバ歌バトル3
コバ歌バトル4
コバ歌バトル5
コバ歌バトル6
日々のうたごえプロジェクトカセットテープ
ワークショップ1
ワークショップ2
ワークショップ資料1
ワークショップ3
ワークショップ資料2
ワークショップ4
ワークショップ5
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