クレイ型リチウムイオン蓄電池が 2024年電気化学会技術賞(棚橋賞)を受賞

 京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下 京セラ)は、当社が開発・製造・販売する蓄電システム「Enerezza(R)」(エネレッツァ)に内蔵される「クレイ型リチウムイオン蓄電池」が、公益社団法人電気化学会の2024年技術賞(棚橋賞)※1を受賞し、3月15日(金)に名古屋大学にて表彰式が行われましたのでお知らせします。本技術を共同で開発した24M Technologies, Inc. (PRESIDENT &  CEO:太田 直樹)との共同受賞となります。この賞は電気化学および工業物理化学を基礎とする技術開発を行い、顕著な業績をあげた個人に授与されるもので、当分野で権威のある賞です。

2024年電気化学会技術賞(棚橋賞)の賞状を持つ受賞者
2024年電気化学会技術賞(棚橋賞)の賞状を持つ受賞者

2024年電気化学会技術賞(棚橋賞)の賞状を持つ受賞者

受賞名
2024年電気化学会 技術賞 (棚橋賞)
受賞者
京セラ株式会社 研究開発本部 
エネルギーシステム研究開発部 蓄電デバイス開発部  
竹下 良博、福島 孝明、加藤 航、三島 洋光    

24M Technologies, Inc.     
太田 直樹
受賞技術
クレイ型リチウムイオン電池の実用化
 従来型の可燃性電解液を含有する液系電池では、電池が変形してしまうと液漏れや燃焼の可能性がありました。一方、京セラのクレイ型リチウムイオン蓄電池は、独自技術により電解液をはじめから混ぜ込んだ粘土状の電極とすることで、安全性を高めた蓄電池です。
 今回の受賞では、安全性が高く長寿命であるクレイ型リチウムイオン蓄電池を24M Technologies, Incと協力して開発し、京セラが世界で初めて実用化した点や、電池製造工程における大幅なエネルギー削減などが評価されました。

クレイ型リチウムイオン電池ユニットセル、セルを内蔵した蓄電池ユニット
クレイ型リチウムイオン電池ユニットセル、セルを内蔵した蓄電池ユニット

左から、クレイ型リチウムイオン電池ユニットセル、セルを内蔵した蓄電池ユニット

※1  電気化学会技術賞(棚橋賞)
昭和25年(1950年)10月、棚橋寅五郎元会長からの寄贈による日本化学工業株式会社株式5,000株を基に棚橋基金を設け、電気化学および電気化学工業の進歩に特に優れた功績に対し、棚橋論文賞ならびに棚橋技術賞を設置し、これを表彰した。後に何度か改称され、当初の「棚橋技術賞」は2014年より「電気化学会技術賞(棚橋賞)」として表彰されることとなった。
公益社団法人電気化学会ホームページ
https://www.electrochem.jp/
 
※「Enerezza」「エネレッツァ」は京セラ株式会社の登録商標です。


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