小さな虫が「うんち」の処理で100憶円の経費削減！？ 『たくましくて美しい 糞虫図鑑』が7月16日に発売
株式会社創元社(所在地：大阪府大阪市、代表取締役社長：矢部 敬一)は、『たくましくて美しい 糞虫図鑑』を2021年7月16日(金)に発売いたします。
糞虫はカブトムシやクワガタのように、子どもに人気の“メジャーな”昆虫とは言えません。「糞」とは切っても切れない関係から、マイナスなイメージを持たれることも多いことでしょう。
しかし、彼らはたくましくて美しい、世界一素晴らしい虫なのです。
本書は、「ならまち糞虫館」館長 中村 圭一さんによる、読む人を糞虫の世界へと誘う、糞虫ガイドです。
●奈良公園で年間100億円相当のサービスを提供する糞虫
皆さんは、「糞虫の聖地」と呼ばれる奈良公園で、神の使いである鹿が落としていく1日1トン(！)もの糞を、小さな糞虫たちがせっせと片付けているのをご存じでしょうか？これを人の手でやろうとすると、約660ヘクタール(東京ドーム165個相当)を時給800円、1000人で掃除するとして、年間約23億円。粉砕、焼却して土に還す設備投資も考えると、糞虫たちは、年間約100億円ぐらいのサービスを無償提供してくれているのかもしれません。
●多種多様、千差万別な糞虫世界
糞虫とは、糞を食べるコガネムシのなかまのことです。ファーブル昆虫記でおなじみのスカラベ(フンコロガシ)も糞虫の一種です。
糞虫は世界各地でその場所やそこに生息する生物(と糞)に応じた進化を遂げてきたので、人間の想像をはるかに超えるようなさまざまな色や形をしています。東南アジアやアフリカには大きくてツノのあるカブトムシのような糞虫がいますし、中南米にはピカピカの金属光沢に身を包んだ糞虫がいます。よく観察するとそれぞれに異なる魅力があることがわかります。
本書では、日本と世界の糞虫、約70種類を紹介しています。
●フン虫王子、脱サラして糞虫博物館を始める
そんな素晴らしい糞虫に魅せられたのが、本書の著者、中村 圭一さんです。
中村さんは1964年大阪府生まれ奈良県育ち。小さい頃から生き物好きでした。大学卒業後は金融機関に勤務し、事業再生や震災復興に関わりますが、この時期に世界の糞虫と出会いその華やかでカッコイイ糞虫ワールドに魅せられます。
2016年に早期退職し実家のある奈良にUターン。経営コンサルタントとして中小企業の経営支援活動を始める一方、奈良市役所にて「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催。2018年に長年の夢である「ならまち糞虫館」をオープンさせました。
●著者からのメッセージ
キーワードは【生物多様性】です。糞虫は、他の生き物が利用した残りカス(＝糞)を再利用する、とってもエコな生き物。毒針やハサミなど危険な武器を持たない平和主義者。
糞虫に関心を持って観察していると、彼らは我々人間にSDGs(持続可能な開発目標)のいくつかの目標に通じるヒントを与えてくれているように思うことがあります。
この本は、とにかく糞虫の魅力を一人でも多くの人に伝えて、関心を持ってもらえることを願って書きました。関心を持つ人が増えることで、糞虫や地球の生き物にとって良い環境が守られると信じているから。人間も地球の生き物に含まれていることは言うまでもありません。
※本書は環境配慮型書籍です。
FSC認証、グリーンプリンティング、植物性インキ使用
●書籍情報
書籍名：たくましくて美しい 糞虫図鑑
著者 ：中村 圭一
判型 ：A5判変型・並製
頁数 ：144頁
定価 ：1,870円(税込)
発売日：2021年7月16日(金)
発行所：株式会社創元社
●創元社
1892年創業。大阪は御堂筋の近く、本町と淀屋橋の間にある出版社。東京支店は神保町。C・G・ユングや河合隼雄などの心理学書、自己啓発書の原点と言われるD・カーネギー『人を動かす』、マニアック図鑑の先駆けである『世界で一番美しい元素図鑑』、世界一ユニークな単語集『翻訳できない世界のことば』など、人文書から自然科学系まで幅広いジャンルで出版活動を行う。
https://www.sogensha.co.jp
●会社概要
商号 ： 株式会社創元社
創立 ： 1925年(大正14年)
代表者 ： 代表取締役社長 矢部 敬一
資本金 ： 1,800万円
事業内容： 出版事業、セミナー事業、学会事務局運営、書籍販売
所在地 ： ＜本社＞
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4丁目3-6
＜東京支店＞
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2田辺ビル
URL ： https://www.sogensha.co.jp/
