SSD(ソリッドステートドライブ)が依然としてタブレット市場セグメントを独占
株式会社グローバル インフォメーションは、フォワード・インサイツが発行した報告書「SSD Insights Q3/11 - Going Long on SSDs (SSDの動向(2011年第3四半期):SSDは強気の見通し)」の販売を開始しました。
タブレットデバイス用SSD(ソリッドステートドライブ)の出荷数は今後数年間増加をし続けます。HDD(ハードディスクドライブ)に比べるとほんのわずかにすぎませんが、「市場シェアの一部を獲得することが期待されています。これは、ハードドライブ市場全体の成長を維持するために必要不可欠なことです。」と、IHS iSuppliのストレージシステム部門のアナリストであるFang Zhangは話します。
IHSは、ノートブック向けSSDの出荷は2010年の470万台から2015年には1680万台へと増加すると予測しています。しかし、これはノートブック用ストレージ市場において、ほんの数パーセントにすぎません。また、主にフラッシュメリーを記憶媒体とするメディアタブレット市場の成長が、ノートブックの販売、ひいてはそこに実装されるHDDの販売にマイナスの影響を与えると推定されています。
SDDによる市場侵食をくい止めるために、HDDメーカーはSDDより安価で記録密度の高いHDDを提供しようとしています。その一例として、SeagateのMomentus Thinがあげられます。
米国在住のアナリストFang Zhangは、ZDNet AsiaのEメールによるインタビューにおいて、日立と東芝は7mmの薄型HDDを発表しました。この製品は、ノートブックやネットブックおよび外付けストレージ機器をターゲットにしていると述べています。
容量が320から500 ギガバイトの薄型HDDの単価は40から50米ドルで、64ギガバイトで88米ドルのSDDの典型的な価格と比べ、ずっと安くなっているとZhangは述べています。
しかしながら、短期的にみてタブレットにおけるハードドライブの市場機会はあまりないでしょう。IHSの予測によれば、2012年のタブレット市場において、HDD内臓モデルが占める割合は2%あるいはそれ以下に過ぎません。
フォワード・インサイツの社長であるGregory Wongは、「HDDはタブレット市場では苦戦するでしょう。タブレットにNANDフラッシュメモリーを使用するという業界標準をiPadが創り出したからです。」と述べています。
薄型HDDは、7mmでもまだモジュール式SDDの約2倍の厚さではありますが、ボール・グリッド・アレイ・フォームによって、必要なスペースはより小さくなるでしょう。さらに、省エネ、パフォーマンスの良さ、起動の速さなどがフラッシュメモリーの利点となっています。
SSDの動向(2011年第3四半期):SSDは強気の見通し
SSD Insights Q3/11 - Going Long on SSDs
http://www.gii.co.jp/report/foin214239-ssd-insights-11-going-long-on-ssds.html
出版日 2011年09月
発行: フォワード・インサイツ
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