2012年から2020年の間の送配電監視制御用SCADAデバイスの出荷数量は総計で300万台以上に
株式会社グローバル インフォメーションは、Pike Researchが発行した報告書「Smart Grid SCADA Systems (スマートグリッドのSCADAシステム)」の販売を開始しました。
SCADA (監視制御およびデータ収集)デバイスは新たに出現したスマートグリッドにとって極めて重要な要素となっています。SCADAデバイスは幅広いデータの収集や共有、また協調した制御動作を行うなど、電力供給システムの効率性と信頼性を高める働きをします。Pike Research社から刊行された新しい市場調査レポートによれば、送電系および変電所オートメーションのためのSCADA機器世界市場は今後2010年代全般にわたって着実に成長を続け、2012年から2020年までの間の世界全体の総出荷数量は300万台を超えるものと予測されています。配電用変電所と給電系への機器装備プロジェクトがこの市場成長をリードするものと予測されており、また送電系の改善プロジェクトも成長に大きく寄与すると見られます。
変電所オートメーションに関して異なった設計理念がいろいろあると、世界各地で技術モデルや導入モデルがさまざまに違ったものになってしまうことになります。全世界でIEC 61850標準規格に対する賛同の動きが高まっていますが、上記市場調査レポートによると配電用変電所のオートメーションに関しては同標準規格が適切であるか否かについて疑問が残っており、配電系のオートメーションに特に注力している諸国ではこの新標準規格を近々には採用しないだろうと見られています。技術的障害が発生したときの制御に関して、集中制御とすべきか分散制御とすべきかという今なお続いている議論は、早期における動向から観測すると、集中制御方式の方に傾きつつあるように見えます。しかし今後数年以上にわたってハイブリッド方式が主流であることは変わらないと予想されています。
当市場調査レポートは送配電変電所SCADA機器市場について、事業計画の数、送電用と配電用のそれぞれへの用途分析、ならびに機器の種別に基づいた精査を行っており、各種デバイス別、および通信プロトコル別に世界全体ならびに主要地域市場別の市場予測を提供しています。また、変電所用サーバー機器、データ収集機器、ゲートウェイ装置、遠隔端末ユニット、IED (高機能電子制御デバイス)、分散型I/O装置、ならびに柱上/地上設置スイッチ制御器の各機器すべてを取り上げ、2020年までの出荷台数および売上高予測を示しています。さらにSCADAプロトコルに関する市場動向と、変電所や給電レベルのオートメーションにこれらプロトコルを使用する各種SCADA機器の動向についても詳細な議論を展開しています。また主要企業の企業プロファイルも提供しています。
市場調査レポート: スマートグリッドのSCADAシステム
Smart Grid SCADA Systems
http://www.gii.co.jp/report/pike250698-smart-grid-scada-systems.html
出版日: 2012年09月17日
発行: Pike Research
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