HashiCorp社の「Terraform Enterprise」を GMOメディアがクラウド上での環境構築『自動化』に採用
HashiCorp Japanは、GMOメディア株式会社が新規サービスのパブリッククラウドへのプロビジョニングにHashiCorp Terraform Enterpriseを導入することを決定し、同じワークフローを複数のパブリッククラウドにプロビジョニングすることが可能になったことを発表いたします。
GMOメディアは、メディア事業、その他メディア支援を事業の一環とするGMO Internet Groupのグループ企業です。
GMOメディアでは従来、これらのサービスをオンプレミスでホストしており、新しいサービスを新規顧客に提供する際には、多くの反復作業と誤りが生じやすい手作業での設定が必要でした。また、上位レイヤーの自動構築作業にAnsibleとChefを使用していましたが、クラウドへの移行にあたり、パブリッククラウド上でのインフラストラクチャの自動プロビジョニングの必要性が生じました。GMOメディアは新規サービスのパブリッククラウドへのプロビジョニングにHashiCorp Terraform Enterpriseを導入することに決定し、同じワークフローを複数のパブリッククラウドにプロビジョニングすることも可能になりました。
Infrastructure-as-codeによって、導入後の最初のサービスインで、GMOメディアは完全に自動化された環境構築と、20近くにものぼる新規サービスの立ち上げに成功しました。人為的エラーが完全に取り除かれ、ボタン一つで全ての新規顧客への新規サービスの提供が実現したのです。その結果、顧客満足度の向上と利用継続度の改善が実現され、競争力が飛躍的に向上しました。
GMOメディアではまた、Terraform Enterprise Module Registryを使用してセルフサービスデプロイメント、いわゆるDevOps ワークフローの構築を実現し、ソフトウェア開発者がインフラ立ち上げのためのコマンドを自分のアプリケーションコード中に直接コーディングできるようになりました。従来、開発者が多くの時間を費やしていたプロセスを省略することができるようになったために、アプリケーション導入までの期間が大幅に短縮されました。これに加え、Terraform Enterprise VCSインテグレーションによって、より大きなグループでもプロビジョニング用テンプレートのリリースのための共同作業が迅速に行えるようになりました。
GMOメディア株式会社 サービス開発部 シニアエンジニア 河野 隆志氏は、次のようにコメントをしています：
当社では、Terraform Enterpriseの導入で、パブリッククラウド上のインフラのプロビジョニングのコード化が実現しました。そしてこれらクラウドへのプロビジョニングを完全自動化したことで、新しいサービスを素早く立ち上げることができるようになりました。今までのマニュアルでの構築作業が自動化されて、人為的エラーも解消できました。また、Terraform Enterprise Module Registryを使って当社の開発者がパワフルなテンプレートをコードに組み込むことができ、導入までの開発期間が大幅に短縮しました。日本語で対応してくれるローカルのテクニカルサポートがいたおかげで、導入もスムーズに行うことができて助かりました。
HashiCorp社CEOのDavid McJannet氏は、次のようにコメントをしています：
日本に於ける代表的なインターネット企業であるGMOメディアが、複数のパブリッククラウドへのインフラのプロビジョニング自動化と、DevOps ワークフローの実現に当社のTerraform Enterpriseを選んでくださったことをとても誇りに感じています。これからもGMOメディアと引き続き密に連携をとり合い、成功へのお手伝いをさせていただきたいと願っています。
