【名城大学】ボランティア協議会が東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市大島で今年も活動

35人が参加 大島小学校での清掃活動や観光案内看板の修復に汗を流す

菅原・気仙沼市長(中央)から表敬を受けた一行

ボランティア協議会は8月15日から19日までの5日間、2011年の東日本大震災の被災時から継続している宮城県気仙沼市大島でのボランティア活動「はまらいんや!大島」を今年も実施しました。今回で16回目の活動で、参加した学生35人が大島小学校での清掃活動や観光案内の看板の修復作業などに汗を流しました。

菅原・気仙沼市長が表敬 長年の活動への謝意と今後の活動に期待の言葉

15日夕に出発した学生たちは16日に大島に到着後、大島小学校に向かい、体育館とプールサイドの清掃を行いました。台風7号の影響もあり、時折雨が降る中での作業となりましたが、プールサイドの雑草は大半を取り除くことができました。また、2018年の活動で制作して島内に設置した観光案内の看板が黒ずんでいたことから、ペンキを塗り直して遠くからでも識別できるようにしました。夜には震災時に大島中学校の校長だった小野寺有一さんから発災当時の大島の状況を語ってもらいました。

プールサイドの雑草を取り除く学生たち
清掃作業後の学生たち

17日は朝から1日かけて島内を散策し、6班に分かれて行動。周辺地域を一望できる亀山の頂上に徒歩や今年4月に新設された巡回バスで登りました。夜には班別行動の報告会を行い、島内の観光振興策などについて意見を交わしました。

大島滞在最終日の18日には冬に使う薪ストーブ用の薪割りなどを行ったほか、学生たちが宿泊していた旅館に気仙沼市の菅原茂市長が訪れ、長期間にわたる活動への謝意と今後の活動への期待の言葉を述べていただきました。

午後に岩手県陸前高田市に移動した学生たちは、「東日本大震災伝承館」と「奇跡の一本松」を見学。今回参加した学生たちは2011年の震災当時は5歳から8歳だったこともあり、展示や映像を見て津波の恐ろしさを感じるとともに、復興への困難な道のりを乗り越えた人たちに思いを寄せていました。

岩手県陸前高田市も訪問 東日本大震災伝承館と奇跡の一本松を見学

2020年に経済学部を卒業し、陸前高田市に移住してNPO法人「桜ライン311」で活動している太田海さんも参加し、同市の復興の過程と自身の活動を紹介。太田さんは「三陸地方は約50年に1回の割合で大津波が襲っています。自分たちの活動で少しでも多くの人を救うことができればと思います」と語り、学生たちに「自分が愛する家族を守るために何ができるかを常に考えてほしい」と訴えました。

現地での3日間の活動を振り返り、ボランティア協議会社会連携部門代表で農学部生物環境科学科3年の前川和人さんは「台風が接近していたので実施できるか不安でしたが、活動できてよかったです。震災から13年が経過して支援の内容が大きく変化してきています。意見交換して出たメンバーの意見を参考にして、今後も継続して支援をしていきたいです」と語っていました。

震災当時の様子を語る小野寺さん
補修前の黒ずんだ観光案内の看板
亀山の頂上で
学生たちに呼び掛ける太田さん
補修した観光案内の看板
奇跡の一本松
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