中国は今後10年間に1兆2,000億米ドルを設備発電容量の拡大に投資
株式会社グローバル インフォメーションは、John Loffman Limitedが発行した報告書「The China Power Generation Market Report 2012-2021 (中国の発電市場レポート:2012-2021年)」の販売を開始しました。
ここ10年の間(2002年から2011年)に、中国は比類のない成長を経験しましたが、中国の発電市場は、2021年まで多くの重要な課題に直面すると予想されます。
石炭などの環境汚染の原因となるエネルギー源にあまり依存しない、安全で多様なエネルギーミックスの開発といった、意欲的なグリーンエネルギープログラムに中国が着手したためです。
今後10年間に、中国は1兆2,000億米ドルを投資し、自国の発電容量の拡大、多様化に取り組むと予想されます。
この1兆2,000億米ドルのうち、8,440億米ドルは、いわゆるグリーンエネルギープロジェクト(すなわち原子力、水力、風力、太陽光、バイオマスそして波力と潮力エネルギー)に費やされ、490ギガワットの発電容量の設置が行われる見込みです。
当報告書では、市場機会の潜在的大きさと、対処すべき多くの課題について注目しています。
過去10年間の市場再編および規制が、安定的な投資環境を提供し、発電容量への膨大な投資を支えてきました。
さらに、固定価格買取制度(フィード・イン・タリフ)や助成金、その他の奨励制度によって、再生可能エネルギー発電への投資は、毎年大幅に上昇しています。
しかしながら、課題は依然として残り、難しいバランスを取らなければなりません。
例えば、石炭発電所に対するオン・グリッド・タリフ関連の政策によって、電力会社は燃料コストの上昇分を消費者にすべて転嫁することはできません。これが、将来の市場発展を妨げる可能性があります。
最近では、石炭価格の高騰のため、多くの電力会社が石炭発電所の運営で多額の損失を計上しているか、あるいは損失を軽減するために発電所の稼働率を低下させています。
2011年の最初の4ヶ月間に、中国の上位6社の電力会社は、火力発電所事業において6社合計で16億2,000万米ドルの損失を計上しました。
この状況を続けることは不可能です。既にいくつかの地域では電力不足が進んでいます。
市場調査レポート: 中国の発電市場レポート:2012-2021年
The China Power Generation Market Report 2012-2021
http://www.gii.co.jp/report/jlo224230-china-power-generation-market-report-2012-2021.html
出版日 2011年11月
発行: John Loffman Limited
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