波長分散補償モジュールの世界市場予測
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社ElectroniCastが発行した報告書「Chromatic Dispersion Compensation Filter Modules: Global Market Forecast (世界の波長分散補償器フィルターモジュール市場予測・分析)」の販売を開始しました。
同レポートによれば、2013年にはこれまでで初めて、フィルターベースのDCMがファイバーベースの分散補償モジュールよりも高い市場シェアを勝ち取る見込みです。
光ファイバー通信業界を取り扱っているElectroniCast社コンサルタント部門が本日、フィルターベース波長分散補償モジュール(DCM)の世界全体の購入量と技術動向に関する 新しい市場予測ならびに市場分析調査レポートの発刊を公表しました。波長分散(CD)は石英系光ファイバー固有の特性から生じるもので、効率の高い光ファイバー通信を行うためには補償しておかねばなりません。
アメリカ地域が、新しい高速データ通信やWDMベースの光通信リンクのシェアがかなり高いことから2012年にはフィルターベースDCMの使用量でトップに立っています。しかし、フィルターベースDCMの使用量についてはアジア太平洋地域(APAC)の方が今後はるかに急速に増大するものと予測されており、ゆくゆくは相対的な市場シェアにてトップの地位を奪うと見られています。欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)についても、年間の消費金額の成長度はアメリカ地域よりも高いと予測されています。
同レポートは、ElectroniCast 社による2012年から2017年に至る市場概観、ならびに光通信ネットワークにおけるフィルターベース波長分散補償モジュールの消費量(消費総額、消費数量および平均価格)予測を行っています。さらに、電子分散補償チップ(EDC)ソリューションや分散補償ファイバー(DCF)モジュールソリューションについても世界の消費額の予測データを示しています。
パッケージ化フィルターデバイス(モジュール)は通常、FBG (ファイバーブラッググレーティング)か、またはエタロンベースの素子を用いて構成します。当調査レポートでは次のような分野の製品について市場予測ならびに市場分析を行っています。
•固定型波長分散補償フィルターモジュール
•可変型波長分散補償フィルターモジュール
ElectroniCast 社によると、固定型と可変型DCMでは平均価格が大きく異なります。可変型DCMはチャネル容量と、必要な伝送レートにおける補償能力が増大して行く傾向にあり、従って可変型DCMの平均販売価格は周期的に上昇するものと予測されています。
光ネットワークで分散補償を行うには一般的に3つのデバイス技術が使われており、ElectroniCast 社調査レポートでもこれら技術に対する検討が成されています。
•分散補償ファイバー (DCF)
•ファイバーブラッググレーティング(FBG)やエタロンベース素子等を用いた波長分散補償フィルターモジュール
•チップ技術: 電子分散補償チップ (EDC) およびフォトニクス
市場調査レポート:世界の波長分散補償器フィルターモジュール市場予測・分析
Chromatic Dispersion Compensation Filter Modules: Global Market Forecast
http://www.gii.co.jp/report/el86526-filter-module.html
出版日: 2013年06月17日
発行: ElectroniCast
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