スタートアップとの新規事業創出支援サービス 「DBJコネクト」事業化第1弾 大同メタル工業(株)の新規事業が初受注
株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、新規事業創出支援サービス「DBJコネクト」(注1)の個別プログラム「東海オープンアクセラレーター」(注2、以下「当プログラム」という。)に参加した大同メタル工業株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役会長兼最高経営責任者:判治 誠吾、以下「大同メタル工業」という。)の新規事業が、外部のお客様からの初受注に至り、2017年6月の「DBJコネクト」の提供開始以来、実証を経て事業化に至った第1号の案件(注3)となったことをお知らせいたします。
当プログラムを通じて、大同メタル工業とスタートアップの株式会社スペースリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:森田 博和、以下「スペースリー」という。)は、製造業向けサービス“どこでもかんたんVRクラウドソフト”(以下「当サービス」という。)を共同開発し、その操作性や有用性などの検証を経て(注4)改良を進めた結果、日東工業株式会社(本社:愛知県長久手市、取締役社長:黒野 透)から高い評価を得ることに成功し、同社への導入が初めて決定いたしました。なお、日東工業株式会社は、当プログラムに参加したDBJのお客様でもあり、本件は、その縁を契機として、早期から大同メタル工業との実証が進み、結果に繋がった事例となります。
大同メタル工業は、自社の新入社員研修において、その質と効率に課題を発見し、自社のグループ会社において当サービスの現場実証を行い、「研修習熟度43%アップ」・「研修業務の33%効率化」(大同メタル工業社内データより)という結果を得たことに加え、研修現場からも、「今後、新人の定着率向上にも効果的であろう可能性が示された」という声を得て、自社の課題を解決するサービスの事業化に挑戦しておりました。当サービスは、スペースリーのプロダクトを、製造業向けにカスタマイズし、大同メタル工業の総合すべり軸受メーカーとして80年を超える経験を活かしたユーザー目線での導入支援サービスを提供するものです。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後も全国の大手・中堅企業に対し、スタートアップとの協業による事業創出支援プログラムを提案し、産業の活性化や新しい市場の育成に貢献していきます。
(注1)大手・中堅企業に対して、スタートアップからインターネット上で協業案を公募し、両者の協業に必要な行程をDBJが約6ヶ月間伴走、協業の実現を検証するための「実証実験の開始」を目指すサービス。これまでに合計13社の大手・中堅企業のお客様を支援し、お客様の新しい取り組みを複数創出してきた。
WEBサイト: https://dbj-i.net/ja
(注2)東海地域に拠点を置く大同メタル工業株式会社および日東工業株式会社を含む企業4社が有する製品や情報、店舗網等の経営資源と、スタートアップの持つサービスやプロダクトを掛け合わせ、新規事業の創出を目指すプログラム。2018年10月1日から同年10月19日までスタートアップからの提案募集を行った。
特設WEBサイト: https://dbj-i.net/ja/collaboration/tokaioa2018
(注3)DBJの調べによる
(注4)2020年9月28日プレスリリース
大同メタル工業(株)と(株)スペースリーが新規事業創出プログラム「東海オープンアクセラレーター」を通じて新サービス提供にかかる業務提携契約を締結
https://www.dbj.jp/topics/dbj_news/2020/html/20200928_202875.html