~年末年始の読書に~2023年に売れた本と、2024年のトレンドワードに関する本

作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシーがプロデュースし、2023年に発売・多数重版した本と2024年のトレンドワードに関する契約作家をご案内

作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシー(所在地:東京都新宿区 代表:鬼塚 忠)は2001年に設立された日本国内で初の本格的な作家のエージェント会社。商業出版で本を出版したい人の企画をブラッシュアップし、企画書を出版社に売り込み、条件交渉をして本が出版されるまで伴走します。
2023年にプロデュースした本は71冊でした。その中でも今年、よく読まれた本は以下になります。

アップルシード・エージェンシーが2023年にプロデュースした71冊の書影

【文芸・小説】

2023年3月・11月発売『猫を処方いたします。』石田 祥 著・PHP 

心の不調を抱えて訪れた患者に、薬ではなく本物の猫を処方する、京都のメンタルクリニックを舞台にした“もふもふハートフルストーリー”。表紙の猫のイラストのかわいさで「ジャケ買い」する人多数。猫好き読者からの圧倒的な支持と、感想や書影を投稿したSNSから読者が広がっていった。
飼い猫と本をいっしょに撮影してSNSに投稿する読者も多く、書店でも猫のイラストをつかった棚展開をしてくれるところも。
3月に出版された1作目が10万部超えとなり、10月には京都を舞台にした作品から選ばれる「京都本大賞」を受賞。
11月に出版された2作目も発売後即重版し、現在累計13万部超えのベストセラーとなっている。

『猫を処方いたします』『猫を処方いたします2』

2023年3月・9月・12月発売『三河雑兵心得』シリーズ 井原忠政 著・双葉社

2020年2⽉に1作目が発売され、現在13巻まで続く徳川家康の天下取りを足軽からの視点で描いた歴史時代小説。百姓だった主⼈公・茂兵衛が⾜軽となり、武⼠として成⻑していく姿に自分を重ねる中高年ビジネスパーソンを中心に多くの⽀持を得て、2020年と21年の2年連続で「時代⼩説SHOW」⽂庫書下ろし部⾨で第1位、さらに「この時代⼩説がすごい!2022年度版」(宝島社刊)⽂庫書下ろし部⾨で第1位を獲得。2023年8月、東海三県(愛知・三重・岐阜)の書店員が選ぶ「日本ど真ん中書店大賞」を受賞。
大河ドラマ「どうする家康」を視聴しながら読む読者も多く、戦国時代の人間関係が良く分かると評判。シリーズ累計120万部超えのベストセラーとなっている。

2023年12月発売『奥州仁義 三河雑兵心得シリーズ13』

2023年11月発売『北近江合戦心得』シリーズ  井原忠政 著・小学館

同じ作者が同じ時代を別のシリーズで同時期に刊行することでも話題となっている本書。『三河雑兵心得』シリーズと対をなすシリーズとして、小学館文庫と双葉文庫が一緒に書店の棚展開をする、特設サイトでシリーズ比較コンテンツを作成するなどの宣伝効果で、累計14万部超えとなっている。

2023年11月発売『長篠忠義 北近江合戦心得シリーズ3』

【ビジネス・ノンフィクション】

2023年6月発売『日本企業最大の「欠落」とその処方箋 CFO思考』徳成 旨亮 著・ダイヤモンド社

業種をまたいでCFO職を担い4年連続「ベストCFO」を受賞した著者がCFO職の魅力と楽しさをグローバルな経験から伝える本書。スタートアップから大企業まで、幅広い層のビジネスパーソンに読まれた。
ペンネーム「北村慶」として投資本などのベストセラー作家だった著者が、初めて本名を明かして出版した本であることも話題となり、多数の取材やレビュー記事が公開され、5刷重版となっている。

2023年7月発売『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方 』新井 一樹 著・日本実業出版

内館牧子、岡田惠和、鈴木光司、原田ひ香などのプロ作家700名以上を輩出し、連続ドラマの約7割を手掛ける脚本家が学ぶ日本随一のシナリオライター養成スクール「シナリオ・センター」創設者の孫による、表現技術をつけるカリキュラムをベースにした「物語のつくり方」をまとめた一冊。
出身者が各界で活躍していることから、SNS等で、様々な創作活動に活かせる表現技術がわかりやすく書かれていると評判に。また、自分がつまづくポイントがよくわかるなどの感想が投稿され、現在5刷重版となっている。

2023年7月発売『仕事ができる人のたたき台のキホン』田中 志 著・アルク

仕事人生で誰しも一度は言われたことがある「たたき台作っておいて」の「たたき台」とは何のためにどんな風に作ればいいのか?をわかりやすく解説した入門書。たたき台を”「人のアタマ」を借りる道具”として、誰もができる「たたき台」の作り方と使い方を紹介。
「たたき台の作り方」の先行類書がほとんどなかったこともあり、購読者の「これは使える!」「実務に役立つ!」といった口コミで自然発生的に売れ、現在4刷重版となっている。

発売から数年経っても売れ続け、2023年も重版した書籍 

2021年4月発売『仕事を教えることになったら読む本』濱田 秀彦 著・アルク

OJT研修などリアルに仕事の引継ぎがしにくくなっていたコロナ禍に発売され、初めて仕事を教えることになった人、教え方に悩んでいる人、ずっと自己流できた人が仕事を教える時の参考になると口コミで広がり、2023年10月に7刷重版のロングセラーとなっている。

2022年10月発売『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』庄子 寛之著・青春出版社

刊行当時、現役の公立小学校教諭だった著者が、多くの親子から受けた相談や体験をもとに、子どものやる気を育て、個性・才能を伸ばす「待ち上手」な親になるための習慣を5つのステップで紹介した本書。
これで子育てにイライラする毎日から卒業できると、幅広い年代の保護者の支持を集め、2023年11月に5刷重版が決定した。

進学塾代表の著者による「学力の伸ばし方」シリーズ 富永 雄輔著・ダイヤモンド社 

入塾テストなしで難関校に合格させることで評判の進学塾代表の著者が、家庭学習にも応用できるノウハウを著した『女の子の学力の伸ばし方』『男の子の学力の伸ばし方』は共に2018年12月に発売。発売後堅調な売れ行きを見せ、今年共に9刷重版のロングセラーとなった。
また、ひとりっ子家庭が増えて来た背景から2022年8月に発売された『ひとりっ子の学力の伸ばし方』は今年7刷重版となった。
少子化で子育てを失敗できないと考える保護者や、教育熱心な保護者からの参考になった!というレビューが多く寄せられている。

2023年8月に7刷重版
2023年3月に9刷重版
2023年4月に9刷重版

2024年トレンドワード関連作家

現在、アップルシード・エージェンシー契約作家は、医療・教育・経済・教養・ビジネス・文芸と多岐にわたるジャンルで約200名。中でも2024年に注目されるキーワードに関連する作家と著作をご紹介します。(敬称略)

多死社会/単身世帯/終末期医療

加速化する高齢化により、死者数が増えるいわゆる「多死社会」の話題は2022年頃から出ていたものの、2024年以降も重要な社会課題のひとつになると考えられます。いま家族がいてもいずれ「単身世帯」となる家庭は多く、2025年には6世帯に1世帯が単身世帯になるとの予測も報じられています。「いざ」というときに困らないよう、正しい知識と判断基準をもって準備することをお勧めする専門家著者と関連書籍。

■司法書士・太田垣 章子

家主側の訴訟代理人として、延べ2500件以上の悪質賃借人明け渡しの訴訟手続きを受託してきた、賃貸トラブル解決のパイオニア的存在。
住まいという観点から、「人生100年時代における家族に頼らないおひとりさまの終活」支援にも活動の場を広げている。
◇現代ビジネス連載
https://gendai.media/list/author/ayakootagaki

■在宅医療専門医・中村 明澄

医療法人社団 澄乃会理事長。向日葵クリニック 院長
在宅医療専門医・家庭医療専門医・緩和医療認定医。
訪問看護ステーション「向日葵ナースステーション」・緩和ケアの専門施設「メディカルホームKukuru」を併設。
◇東洋経済オンライン連載
https://toyokeizai.net/list/author/%E4%B8%AD%E6%9D%91+%E6%98%8E%E6%BE%84

新NISA・投資

■ファイナンシャルプランナー・坂本 綾子

2010年より、金融機関に所属しない独立した立場で、執筆に加えて家計相談やセミナー講師も行う。
◇Yahoo!ニュース エキスパート
https://news.yahoo.co.jp/expert/authors/sakamotoayako

ロシア・ウクライナ情勢

■著述家/元外交官・亀山 陽司

外務省入省後ロシア課に勤務し、ユジノサハリンスク総領事館(2009~2011年)、在ロシア日本大使館(2011~2014年)、ロシア課(2014~2017年)など、約10年間ロシア外交に携わる。2020年に退職し、現在は森林業のかたわら執筆活動に従事する。北海道在住。
◇Yahoo!ニュースエキスパート
https://news.yahoo.co.jp/expert/authors/kameyamayoji

パレスチナ・中東情勢

■著述家/元外交官・山中 俊之

1990年外務省入省。エジプト、イギリス、サウジアラビアへ赴任。対中東外交、地球環境問題などを担当する。首相通訳(アラビア語)や国連総会を経験。世界96カ国を訪問し、先端企業から貧民街・農村、博物館・美術館を徹底視察。神戸情報大学院大学教授兼任。
◇ダイヤモンドオンライン連載
https://diamond.jp/ud/authors/5dd776a77765616cce000000

オンライン診療・予防医学

■医師/医学博士・奥 真也

専門は医療未来学、放射線医学、核医学、医療情報学。製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。創薬、医療機器、新規医療ビジネスに造詣が深い。

■内科医/医学博士・奥田 昌子

予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で30万人近くの診察/診療にあたる。海外医学文献と医学書の翻訳もおこなってきた。
現在は産業医を兼務し、ストレス対応を含む総合診療を続けている。

人手不足・人材確保

■社会保険労務士/キャリアコンサルタント・村井 真子

愛知県豊橋市をベースに、社会保険労務士として、主に中小企業のサポート活動を行っている。人手不足が深刻な地方企業の雇用開拓、女性登用のノウハウや男性育休取得率向上のための施策などを提案。愛知県労働局より雇用調整助成金アドバイザーを委嘱、認定ワーク・ライフバランスコンサルタントとしても活動中。

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