キャンピングカー所有・興味を持っている方へ コロナ禍での利用や意識についてアンケート調査を実施  ~新生活様式で見えてきたキャンピングカーへの期待~

一般社団法人日本RV協会(所在地:神奈川県横浜市、会長:降旗 貴史)は、キャンピングカーを所有しているユーザー、またはキャンピングカーに興味を持っている方に、「新生活様式で見えてきたキャンピングカーへの期待」というアンケートを行いました。
2020年は年明けから激動の1年間でした。新型コロナウイルスが猛威をふるい、人々の生活は変化せざるを得ない状況となりました。そんな中、キャンピングカーの存在が注目され始めたのも印象的です。そこで、実際にキャンピングカーがどのように意識され、利用されてきたのか、アンケートを通して見ていきたいと思います。

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日本RV協会URL: https://www.jrva.com/

コロナ禍でキャンピングカーがさらに注目されることに

今回、アンケートにお答えいただいた方のキャンピングカー所有比率は、全体の4分の3でした。ユーザーの年齢は50歳代を中心に、40歳代、60歳代の方がボリュームゾーンとなっています。おそらく現役で仕事をされている世代で、新生活の影響も大きかったと考えられます。(図1)(図2)

キャンピングカーを利用したことがある人は、所有している人の比率に比べて、5.1ポイント多くなっていました。現在、所有していなくても、以前所有していたり、レンタカーを利用するなど、キャンピングカーを体験している人がいたようです。そこで、今回のアンケートは8割の方がキャンピングカー経験者として数値を捉えられるでしょう。(図3)

2020年、キャンピングカーの稼働率を見てみると、自粛期間中にキャンピングカーを利用した人は全体の64%。これまでキャンピングカーを利用したことのある人の比率と比べて、17.6ポイント低くなっていて、キャンピングカーの利用を控えた傾向がみられます。(図4)

その利用目的について見てみると、半数近くの47.7%が、レジャーで利用したと答えています。しかし、次に多いのが、日常生活での移動手段でした。キャンピングカーを日常使いする人も多く、クルマとしての機動性が発揮されたようです。(図5)

自粛期間中のキャンピングカー利用を控える傾向がみられましたが、実際のところ、キャンピングカーを利用したかった人は多く、キャンピングカーの所有比率と同じ76.5%の人が、キャンピングカーを使いたかったと答えています。(図6)図4の数値と比べると、使いたかったのに利用を控えた人が居たことがよく分かります。

新生活様式のなかで、キャンピングカーに何ができるのか

自粛期間が長引き、人々の生活は変化しました。そのような新生活様式のなかで、キャンピングカーの利用に対する期待も変化があったのかもしれません。新生活様式でどのようにキャンピングカーを利用したいかを聞いたところ、1番多かったのは54.7%のレジャーでした。(図7)

自粛期間中にキャンピングカーを利用した人のもっとも多かった目的と同じですが、若干、数値が上がっているのが分かります。これは、キャンピングカー利用を控えた人数が上乗せされたと考えていいでしょう。

注目すべきは2番目に多かった、日常生活や病気療養時の宿泊スペースとしての利用です。実際の自粛期間中の使用目的では5番目でしたが、期待値として、キャンピングカーとしての居住空間に注目が集まったようです。

実際の使用にはクルマとしての機動性を利用し、使ってみたい利用方法としてはキャンピングカーによって得られる空間に期待していることが分かりました。

その他の自由回答では

・ストレス発散
・一人でのんびりとするため
・交通機関を使わない移動ができて、就寝も可能な場所として
・テイクアウトした時
・お家でキャンプ気分を楽しむ
・公共交通機関を使った旅行に代わる新たな生活スタイルの旅行

などがあげられ、密を避けられる、公共交通機関を利用しないで移動できる点などに注目が集まっています。また、テイクアウトをキャンピングカーで食するなど、新しい感覚によって生まれた習慣もみられました。

キャンピングカーを仕事に使った、仕事に利用してみたい人はそれぞれ、8.6%、7.6%でした。(図5)(図7)そこで、キャンピングカーを仕事で使ってみたい人に、期待する利用方法を聞いてみると、事務所・テレワークスペースとして利用してみたいという人が多く、全体の6割を占めています。(図8)

ここでも、新生活様式で期待する利用方法と同じで、キャンピングカーのスペースとしての有効性に焦点があてられているようです。

その他の回答では、仕事の休憩スペースとして利用したい人という回答が多くみられました。公共交通機関での移動を避けながら、昼食や休憩時も、非接触型で飲食できることは、キャンピングカーならではの使い方です。

一方で、キャンピングカーの利用実績、今後の利用用途、両方で最も多かったレジャーでの使い方ですが、なぜ、そこまで多くの人がレジャーへの期待をしたのか、そのきっかけを聞いてみました。

すると、ソーシャルディスタンスを保てる点が注目されているようで、自粛が続くなか、キャンピングカーであれば、非接触型のレジャーを楽しめるという利点を見出していることがよく分かりました。(図9)

その他の回答ではペットと一緒に行動したいという方が多数を占めています。また、キャンピングカーを所有されている方の意見と推測されますが、レジャー利用するきっかけはなく、これまで通りの行動をしているだけ、という意見もありました。

自由に行動できて、家族単位で移動、滞在可能なキャンピングカー本来の利点はこれまで通り変化がなく、新生活様式に伴う、環境変化によって、キャンピングカーへの注目が集まったとも考えられます。

生活の変化で生まれた時間をキャンピングカーで活用する

2020年、新型コロナウイルスの影響によって、生活に変化があったという人は、全体の55.9%でした。約半数を超える人が、生活の変化を感じているようです。(図10)どのように変わったかを詳しく聞いてみると、時間に余裕ができた人が35.9%、逆に忙しくなった人が16.3%となり、時間的余裕が生まれた人が多かったことが分かります。(図11)

今回のアンケート項目では時間軸を基に設問を設定しているので、時間とは関係ない変化が起こった人の割合が、その他として現れ、多数を占めています。その内容については今後のアンケートを通して、詳しく調査していく予定です。

時間に余裕ができると、多くの人が行動を起こしたくなるようです。新しい年を迎えた2021年に、キャンピングカーを使ってやってみたいことがある人は、全体の94.9%を占めています。(図12)

時間的な余裕が生まれ、キャンピングカーでやってみたいことがある、という調査結果から、今後のキャンピングカーを使った活発な行動が期待されます。具体的にどのようなことをやりたいかを聞いてみると、旅行、アウトドア、帰省、リモートワークという順番になりました。(図13)

やはり、キャンピングカーはレジャー用途として利用したい人が多く、仕事での利用を自発的に行いたい人は少ないようです。また、上位2項目が、移動の旅行、体験のアウトドアであったことから、機動性と居住性という、キャンピングカーらしい利便性を発揮した利用方法が期待されていることが分かります。

2020年、生活に大きな変化が訪れましたが、キャンピングカー本来の機能性が、この変化に順応し、いろいろな場面で活躍したようです。また、その可能性を感じている人も多く、今後の利用方法にも広がりが見えてきました。今後、新しいキャンピングカーの価値観が見出されるきっかけとなることが期待されます。

調査概要

調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査方法:Webアンケート
調査時期:2020年11月18日(水)~12月17日(木)

図1
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