大阪国際大学「京都府南山城村活性化プロジェクト」で学生の新たな挑戦ー広域周遊型の観光ー

 大阪国際大学(大阪府守口市、学長宮本郁夫)の経営学科の横山誠教授とゼミの学生たちは、京都府補助金事業(7年連続採択)にて京都府唯一の村、南山城村で関係人口の向上に向けて数々の挑戦を行っています。3月には南山城村の村長への報告、京都府の成果報告会に参加する予定です。

事業名:「大学・学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業」
    ※京都府補助金事業としては7年連続採択
テーマ:サイクリングとロゲイニングの融合による村内周遊サイクリングコース開発
指 導:経営経済学部 経営学科 横山 誠 教授 
    ※南山城村とは2013年度から本学と包括連携協定を結んでいます。

対 象:相楽東部の未来づくりの推進(府政課題:29-ウ)

◆2018年度から南山城村役場と連携活動 「ウォーキングコース開発」で関係人口の増加に挑む
 京都府唯一の村である南山城村におけるプロジェクトは2018年にスタートしました。当時はインバウンドの数は右肩上がりで記録を更新し続け、観光スタイルも体験型消費が注目されていました。そのような社会背景の中で、「村の自然を活かしたアクティビティで観光客を呼び込み、関係人口を増加させることで地域活性化に結び付ける」をテーマとして南山城村役場のご協力を得てきました。そして、自然や茶畑の景観を活かした「ウォーキングコース開発」に着手し、京都府からの補助金をいただきながら「森林ウォーキングコース」を完成させ昨年度はウェルネスウォーキングによる心身の変化や地元の自然や食文化を体験することによる地域愛着などに関する効果検証を行いました。

◆2024年度は南山城村の周遊サイクリングコース開発 「サイクリング×観光スポット巡り×ロゲイング」で2コースを開発
 今年度からは、ウォーキングにとどまらない新しい試みとして「サイクリングとロゲイニングの融合による村内周遊サイクリングコース開発」に関するプロジェクトを展開しています。サイクリングを取り入れた理由は、ウォーキングだと限定されたエリアでしか活動することができませんでしたが、「サイクリング」と「観光スポット巡り」、そこに「ロゲイング」の手法を入れることでより広域に楽しみながら南山城村の良さを知っていただけると予想したからです。
 まずは学生たちで南山城村の観光スポットを調査するころからスタートし、実際に現地を訪れ見て回りました。7月にはサイクリング試走も行い、距離や時間、安全面などを考慮し2つのコースを作成しました。
 11月24日と12月14日には人間科学部スポーツ行動学科の新村由恵先生と短期大学部ライフデザイン学科の加藤淳一先生にもご協力いただき本学学生を対象にモニターツアーを実施しました。11月は高山ダムを発着として廃校を利用したカフェや日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」に登録されている茶畑を巡るコースを開発しました。
 12月はやまなみホールを発着として恋志谷神社や恋路橋、道の駅、道の駅でも販売している美味しいパン屋さんを巡るコースとなりました。また12月はブルーベリージャムづくりやジビエカレー、原木シイタケのBBQ、お茶を使ったお菓子クッキーなど地元の特産物を味覚で感じてもらう体験も取り入れました。こうした食文化体験は昨年度も実施ており、2018年からのプロジェクトメンバーである西岡ゆかり先生(管理栄養士、現在は本学非常勤)が学生の要望を聞きながらプログラムに応じてつくってくださっています。
 こうしたプロジェクトは単なる企画・運営だけでなく地域の課題解決を目指したPBLとして実施しており、補助金の申請や予算の管理なども教職員の指導の下で学生が行っています。

◆会計担当:塩屋凱大さん(経営学科スポーツビジネスコース3年)の感想
 今年度の活動に必要な予算管理を担当しました。京都府補助金や地域協働センターの予算を扱う重要な役割だったので初めは予算書の作成やお金の計算で間違いなくできるか多くの不安がありました。しかし、ゼミの仲間や先輩方の協力、地域協働センターの職員や先生のご指導のもと、最後まで遂行することができました。特に備品の購入に際しては、支払い方法やその必要性が問われるなど初めてのことばかりで多くの経験や学びを得ることができました。
 今後はアンケート結果や参加者の意見を分析し、京都府への成果報告会、南山城村村長への報告を行う予定です。また機会があれば様々な場所でこうしたPBLの成果を発信していきます。

https://www.oiu.ac.jp/

写真(下)5月18日(事前着手)観光スポットの調査

写真(下):6月1日(事前着手) サイクリングコースやポイントづくりの下見。食文化理解のため、うえだブルーベリー畑にヒアリング。

写真(下):7月20日(採択後活動)相楽東部未来づくりセンター職員と外部講師の参画による食文化理解、コース検討。

写真(下):11月24日(採択後活動)コース開発(モニターツアー):高山ダム ⇒ 廃校内のねこカフェ ⇒ 日本茶800年の歴史散歩

写真(下):12月14日(採択後活動) 食文化理解:ジビエカレー、ブルーベリージャム、原木椎茸、お茶クッキー  コース開発:やまなみホール ⇒ 恋志谷神社 ⇒ 道の駅 ⇒ パン屋

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