Biomet、Terumo、Arteriocyteなど先駆者が独占する米国の矯正装置市場
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社iData Research Inc.が発行した報告書「US Orthopedic Soft Tissue and Sports Medicine Market (米国の整形外科用軟部組織およびスポーツ医学市場)」の販売を開始しました。
同レポートによると、軟組織および外科用バイオマテリアル市場の双方に多大な影響力を持つ米国の矯正装置市場では現在、主に2つの傾向が顕著になっています。そのひとつは、肩回旋腱板と肩関節唇の矯正に使用され、不安定修復とも呼ばれる全縫合製品の普及です。市場のリーダーであるBiometが実現した技術革新によって、スポーツや加齢に伴う負傷が原因の肩関節唇断裂や肩回旋腱板の損傷は、より質の高い回復と回復時間の短縮を期待できるようになりました。さらに、骨空洞充填剤（BVF）とスポーツ医療において使用される濃縮骨髄（BMC）と多血小板血漿（PRP）は現在、有効な治療法として幅広く受け入れられており、様々な整形外科的な治療に一般的に利用されています。こうした最先端の治療法に利用される製品は、それぞれの市場を根本的に変化させるものとなり、他社に先駆けて市場に導入した企業に多大な利益をもたらすことが分かっています。
改良された全縫合製品により、肩関節唇、骨の関節面の近くにある軟骨の輪、肩回旋腱板にドリルで開ける穴は従来の半分程度の大きさで済むようになりました。これにより手術の精度が向上し、また最初の治療で効果が出なかった場合には位置をずらし、新たに穴を開けて治療を行うことが可能になりました。
Biometが主力全縫合製品であるJuggerKnot ?を発売したのは2010年でしたが、外科治療の成功率が非常に高いことから最近になり、販売個数が大幅な増加を見せています。iData Researchによると、「最初に販売を開始したことから、Biometは現在、数百万ドル規模の全縫合製品市場で95％以上のシェアを占有しています」。売り上げ個数は毎年、前年のおよそ2倍を記録しており、2016年まではこの勢いが完全に衰えることはないと見込まれています。肩関節唇治療の市場だけでも、販売個数は約6万個を上回り、市場規模は2000万ドル相当に成長していると推測されています。Biometの成功の基礎となっているのは、マーケティングの強化と効率的な流通チャンネル、医師たちとの関係維持、全般的に高い評価です。これら製品の販売が好調であることから、今後は競争の激化と医師らの間における認知度の高まり、技術の向上、マーケティング活動の強化が予想されます。ICONIX ?を発売したStrykerは、主に股関節や膝など大関節の関節再建向け製品に注力しており、他社をしのぐ製品開発を続けています。
市場調査レポート: 米国の整形外科用軟部組織およびスポーツ医学市場
US Orthopedic Soft Tissue and Sports Medicine Market
http://www.gii.co.jp/report/ida222447-us-market-orthopedic-soft-tissue-repair-sports.html
出版日: 2013年07月01日
発行: iData Research Inc.
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