怒らない子どものしつけ 4月から児童虐待のための法律が改正。「人前で叱れない」と怯える親が、子どもを注意するには?

怒らない子どものしつけ 4月から児童虐待のための法律が改正。「人前で叱れない」と怯える親が、子どもを注意するには?
怒らない子どものしつけ 4月から児童虐待のための法律が改正。「人前で叱れない」と怯える親が、子どもを注意するには?

自分の子どもがマナーを守れなかったり、人に迷惑をかけてしまったりしたとき、きちんと叱れますか?

子どもを叱れない親が増えています。原因は人前で子どもを怒鳴る・強い言葉をかける、といった行動が、虐待と見なされるのを恐れていること。

実際に平成30年度中、全国212か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は159,850件。これまでで最多の件数となりました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000190801_00001.html
<参考:厚生労働省/子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第15次報告)>

また、昨年6月19日に改正児童虐待防止法・改正児童福祉法が成立し、今年4月から施行されます。児童のしつけに際する体罰の禁止、児童相談所の体制強化のため、厳しすぎるしつけについても、今以上に問題視されるでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/content/000489914.pdf
<参考:厚生労働省/児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部を改正する法律案の概要>

ちょっとしたことでも、虐待として通報されるかもしれない……と、子どもを注意できない親が多いのです。しかし、子どもがマナーを守れないまま成長してしまうと、多くの人に迷惑をかけてしまいます。子ども自身が困るだけでなく、「しつけは親の役目」と考える人も多いため、親も責任が問われるでしょう。実際に、子どもが多くの時間を過ごすのが家庭です。親や家庭は、外でのふるまいに影響を与えます。

「そんなことをしてはダメだ」と叱るだけが、しつけではありません。強い言葉や態度を見せると、子どもは嫌になり、大人の言葉を聞かなくなります。子どもにしっかりと伝わるしつけとは、どんなものか。二人のゲストから聞いていきましょう。

● 公開日時:2020年3月3日(火)10:00 ウェブマガジンSOCIO:https://www.socio22.com/

▼ 記事概要・ゲスト紹介

頑張る親が陥ってしまう「押しつけ」と「しつけ」の違いは?

小泉秀人さん(都立高校非常勤講師)は、「礼儀は社会生活を気持ちよく送るための知恵で、それを教えるのがしつけである」と言う。
『親が一方的に「しつける」という発想には、反対です。「しつけ」が「押しつけ」になってはいけません。親もまだ人間として不完全であり、子どもはそれを見抜きます。不完全な人間である親が、さも自分は完璧であるかのように礼儀を「押しつけ」たら、子どもも、大人への不信感を募らせながら育ちます。』

小泉秀人(こいずみ・ひでと)

都立高校非常勤講師。
『学校が育てた「生きる力」: 素敵な若者たちへのインタビュー』の著者。
【略歴】
1952年3月生まれ。都立立川高校、東京大学経済学部卒業後、高校の社会科教員ひとすじ。
都立高校で非常勤講師をつとめるかたわら、2015年4月より、首都大学東京と専修大学で講師をしている。
【共著】
子安潤ほか編『授業づくりで変える高校の教室1 社会』明石書店、2005年 全国民主主義教育研究会編『主権者教育のすすめ』同時代社、2014年
【論文】
「心でつながる授業をめざして」全国民主主義教育研究会『未来をひらく教育』、1989年
「学ぶこと・教えること・ともに行動することがよろこびになった」全国民主主義教育研究会『未来をひらく教育』、1998年
「生徒が考え、意見をぶつけ合う授業ができた…」全国民主主義教育研究会『未来をひらく教育』、2001年
「授業は、生徒とともに真実をさがす旅」全国民主主義教育研究会『未来をひらく教育』、2005年
「高校生の学ぶ意欲を引き出す授業」全国進路指導研究会『進路教育』、2007年
「未熟だっていいじゃないー〝一期一会〞の体験を」 教育科学研究会『教育』、2019年

『学校が育てた「生きる力」: 素敵な若者たちへのインタビュー』
『学校が育てた「生きる力」: 素敵な若者たちへのインタビュー』

「褒め」と「叱り」のちょうどいいバランス

合気道の指導者をしている秋草圭介さんは、子どもの指導をする場面も多い。
『家庭でできないしつけを、武道の世界に求めている保護者は多いです。道場では、靴は爪先を外に向けて脱ぐ、道場の出入り時には必ず一礼する、が有無を言わせぬ掟です。稽古中、ふざけてばかりの小学生を「やる気がないなら今すぐ出て行け!」と怒鳴りつけたことがあります。子どもたちはシュンとなりましたが、保護者からの抗議はありません。むろん、態度が良いときには褒めます。オーバーに思えるほどに。子どもは褒められると俄然、やる気を出します。私の方針は「褒め7、叱り3」です。』

秋草圭介(あきくさ・けいすけ)

元新聞記者、武産(たけむす)合氣道会八段師範、宇都宮支部長、居合道無双直伝英信流三段。
『遺恨の刃: 番外紅白試合』の著者。
【紹介】
1949年 栃木県佐野市生まれ、宇都宮市在住。
Eメール:akikusakeisuke@snow.ucatv.ne.jp

遺恨の刃: 番外紅白試合
遺恨の刃: 番外紅白試合

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SOCIO(ソシオ)は、「あたらしい自分と社会をつくる」をコンセプトにしたウェブマガジンです。毎記事で1つのテーマを取り上げ、各界で活躍する作家が質問にお答えします。社会問題から人生のお悩みまで、さまざまな気になることを作家とともに考えていきます。SOCIOを通して、みなさまが未来について考える機会をお届けしたい。そんな想いで、発信してまいります。
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② 気づき:その中にある気づきを育み、自分だけの行動指針を生み出す。
③ 営む:ひとり一人の決断の連鎖で、社会をアップデートする。

「あたらしい自分と社会をつくる」ための3つのメッセージ
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